【歌詞解釈】小松未歩の『My destination...』は本気で辿り着く先を見定めることから始まるということ
毎月恒例、考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第12弾。
小松未歩の1曲だけで1時間話すという企画の一環として執筆する、
下書きというかカンペとなります。
開催は来週2/22。
是非興味のある方は覗きに来てくださいませ。
『最短距離で』のカップリング
ちょうど一周年となる今回のテーマは『My destination...』。
未来を見据える周年記念配信にはもってこいのタイトルですね。
エレクトーンで奏でる物悲しい旋律が象徴的な楽曲ですが
Aメロとサビ(+変形Aメロ)のみというシンプルな構成ながら
不思議と強かさとしなやかさを感じるメロディでもあります。
コンセプトアルバムでも選出されており、
全体的にベロシティが強調され再収録されていて
本人的にも思い入れのある楽曲なのかなという印象です。
あなたを愛してくことで目的地への焦点を定める
さて、この楽曲の歌詞を読み進める前に
どうしても表題曲と併せて「距離」に関する曲という印象を抱きます。
だいたい「ディスティネーション」という単語が出てくるときって
「遠い」意味で使われがちだと思うのですが
この『最短距離で』のカップリングに位置していることによって
この曲で歌われる「destination」は
案外遠くない距離にあるものと感じるのです。
幻想的な編曲とこの抽象的な歌詞に
では私は何を感じ取るのでしょうか。
まずは品川さんがTwtterのアンケート機能でも提唱を求めたこの一文ですが
私は布団に潜っても睡眠に落ちず
思いを巡らせている状態だと解釈しています。
枕に顔をうずめて「あーでもないこうでもない」って唸ってる姿ですね。
「世界」というのは、
あくまで自分が見える視界のことしか指していなくて
自分の価値観の範疇外のことは認識できないという持論を持っています。
なので、私の人生を愛で満たしたいと考えているというお悩み。
では、「この世界を愛で満たす方法」とは何でしょう。
悲しくなることも多いこの世の中だけど
こんなにきれいな景色だから添えるのは涙じゃないほうがいいよね。
私の存在で一人でも多くの人が喜んでくれればいいな。
そう思って過ごしたい。
たとえそこに逆境が立ち塞がっても
あなたがそばに居てくれれば乗り越えられる、気がする。
あなたを愛しているとして、でもこの想いはたぶん一方通行。
それでもいい、このまま進んでいこう。
心は満たされないかもしれなけれど、一つだけ答えてほしいことがある。
こんな気持ちは間違っているのだろうか。
逆説的に、間違ってないと答えてほしいとは思っている。
でも今までの道のりや思いを否定したくはない。
受け止めてほしい、とも思ってはいない。
誰に何と言われようとも
あなたが否定しない限りは、この気持ちは保っていられるの。
眠れない夜にいろいろ考えてみても
結局たどり着くその答えに
手を伸ばしてみれば確かに感触があって、――もう迷わない!
病めるときも健やかなるときも
この気持ちを育てることを誓います。
……なんて、まるで結婚式の儀みたいね。
でもそんなふうに、みんな受け入れてくれればいいな。
悲しくなることも多いこの世の中だけど
こんなにきれいな景色だから
あなたを愛する気持ちのカケラを集めて空へ浮かべたら
きっと未来は明るく輝くでしょう。
自分の目的地もそっと照らしてくれると信じて。
あなたを愛することで、見つめる方向が定まります。
辿り着きたい目的地は、その視線の先にある。
あなたを愛してくことが、そう、私の人生になる――と。
最後、そのまんまの一節が出てきたことによって
『あなたを愛してくこと』と繋げてしまいました。
でも根本にあるのは同じ感情だと思っていて、
結局愛してはいるけど見返りは求めていない、
あくまで自分が愛してるだけで相手がそれに応えることはどちらでもいい、
ただそばに居てくれるだけでいい、というように感じています。
つまりはいつもの私の描く小松未歩像。
だってこの曲でも相手に求めてるリアクションって
「こう思ってるのは間違ってますか?」だけですもの。
信じさせるためにキスして抱きしめてって言ってるわけじゃないのです。
タイトルが「私の目的地」で
探しているのはこの世界を愛で満たす方法です。
あなたが私を愛してくれることが目的ではないのです。
"私があなたを愛してくことで見える世界"が大事なのです。
結果、このような曲達が生まれて私たちの世界が愛で満たされているので
小松未歩の目的は十分果たされていますよと伝えたいですね笑
Afterword
そんな感じで。
影響されないようにまだスピーカー記事は読んでません苦笑
書き終わったのであとでお邪魔します。
また次回更新した際はよしなに。
↓スピーカー記事↓
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最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!