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【歌詞解釈】小松未歩の『氷の上に立つように』を本気出して工藤新一と毛利蘭のラブストーリーに変換してみた

勝手に恒例にしようと思ってる、小松未歩の楽曲拡大解釈、
考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第二弾です。


ちょうど来週の3/22に
『氷の上に立つように』一曲だけで一時間語らうというラジオに
今回もアシスタントとして出演いたしますので
まぁその前哨戦といいますかカンニングペーパーといいますか
今回そんな感じの記事になります。

『Love gone』に比べると知名度が高く、
小松未歩ファンでない方でも知ってる方は多いかもしれませんね。

私も例にもれず大好きですが、ただ小松未歩マイベストを作っても
そこには入らないかな……いや入るかも、くらいの位置にあります。


『氷の上に立つように』は4パターン存在します

①シングルバージョン
クリスタルな音色のエレクトーンの電子音と
それこそUFOみたいな妙にギュルギュルする低音から始まり
左右から雪っぽい冷たいガチャっとした音が入っていて妙に華やかです。
やけに宇宙っぽい謎の効果音も多めで、実験的な雰囲気さえあり、
普通シングル表題曲であんま聴かない音がむっちゃ鳴ってます。

②アルバムバージョン
アコースティックから始まりアレンジも全体的にとてもシンプル
シングルにあった怪しいワープ音やいろんな装飾音が排除され
普通はこっちをシングルverと呼ぶのでは……というほど温かい仕上がり
もうシングルver.とはぜんぜん様相が違い
明確に[Album version]と銘打ってる『love gone』のほうが
むしろ違いはわかりにくい気もします。

③リミックスバージョン
<night clubbers mix>という文字通りクラブで罹ってそうなアレンジ。
この曲自体がポジティブ全面!みたいな感じなので似合ってますね。

そして今回最重要視したいのが――
④TVサイズバージョン です!


小松未歩はタイアップ先にめっちゃ準じる説

まずこの曲はイメージもクソもなく【名探偵コナン】のタイアップがあり
その印象が強いと思います。

私の中でこの題字の根拠となっているのが
提供曲であるFIELD OF VEIWの『渇いた叫び』だったり
【忍ペンまん丸】主題歌である『輝ける星』だったり
それこそ最初のコナンタイアップ『謎』だったりするのですが

なんとなくこの辺りは
"登場人物の誰かに感情移入して歌詞を紡いでいる"と解釈しています。

『渇いた叫び』だったら遊戯くん、『輝ける星』だったらまん丸くん、
そして『謎』では蘭ねぇちゃん。

最初に軽く『謎』での自分の解釈を話しておくと
「あなた」は蘭から見た新一で、「きみ」は小松未歩語り手から見た蘭です。
そんな感じ。

……で、この『氷の上で立つように』も
同様に蘭に重ねていると"強引に思い込むように"しています。

このテレビオンエアヴァージョン。
いわゆるショートヴァージョンなわけですが
歌詞のかいつまみ方がかなり大胆です

普通に一番だけ、とか、
サビだけ別のとこから引っ張ってくる、とかじゃなく

Aメロの中間全削除でビットウィーン。
Bメロは一番のものをそのまま使い
最初のサビを繰り返すのかなと思いきや
2小節目で一気に二番サビへワープ。

アレンジもシングルver.ともアルバムver.ともぜんぜん違います。

今やこのオンエアver.を覚えている人のほうが少なく
おそらくシングルかアルバムかどちらかのバージョンで
フル、もしくは一番だけ把握しているという方がほとんどでしょう。

カラオケで「アニメで流れてたとこしかわからないよ~」なんて常套句は
実はこの曲では成立しないのです。
逆に「アニメで流れてるとこだけで歌えんのかよ、すげーなオマエ」
って私なら返します。


毛利蘭にとって工藤新一との関係はまさに
『氷の上に立つように』不確かなモノ

氷の上に立つように 危なげなこともしたい
思い描いてた夢も形にしてみたい Forever my destiny

蘭といえば土壇場での度胸の据わり方がなかなか常人離れしています。
氷の上程度では怯みません。
自分の信念は曲げない!それが永遠なる私の運命!……だそうです。

宇宙船が目の前に降りたら
迷わず手を伸ばし その船に乗り込みたい

一向に姿を見せない新一を宇宙船呼ばわりしています。
ですよね。
声や噂はいっぱい聞くのに自分の目の前にだけは現れてくれないんですよ。
存在を疑われても仕方がないです。
でも来てくれたら迷わず彼の元へ飛び込むようです。

でも宇宙船からでてきそうなのは
どっちかって言うと怪盗キッドの方ですけどね

その日一日を悔やみたくないから
きっと友達だって残し 地球を旅立つの

そんな状況が来たら置いてかれることが確定しました、
園子ドンマイ

何もない毎日が一番だと言うけれど
本当は逃げてる 君の居ない日々に負けて

いきなり女の子らしいトコを見せてきました。
唐竹割りが出来てもやっぱり涙が出ちゃうだって女の子だもん
なんだかんだ言って新一が居ないと寂しいんですよ、蘭ちゃんかわいいね。

氷の上に立つように 危なげなこともしたい
思い描いてた夢も形にしてみたい Forever my destiny

だからまた会えるときまで私は負けない!
その思いが霊長類最強の女子高生を生んでしまいました。
自分の信念は曲げない!それが永遠なる私の運命!……やっぱ強いなぁ。

わずか数行で片付けられた新聞記事にも
一喜一憂してみるけど

毛利探偵事務所にはそりゃもう大量に新聞が届けられていることでしょう。
お父さんの活躍に一喜一憂する普通の女子高生なのです。普段は。

途中で放り投げないように私らしく行こう
望み続けた場所で生きているんだから

警察とか危険な場所にお父さんも新一も身をおいてるのは知ってるけど
私は遠くで見守るだけの女にはなりたくない、という決意ですね。さすが。

前髪を少し短くしただけで
生まれ変われちゃう そんな考え方が好きよ

なんかそれこそ園子辺りが実際こんなセリフを言ってたような気がします。
気がしてるだけかもしれませんが彼女なら言いそうじゃないですか?
言ったってことにしておきましょう。

素顔のままでいたいから 内緒よ 恋をしたって
ヒカリよりも早く遠く 心は飛んで行く forever my destiny

あんまり素直じゃないけど、逆に素直なのかな、顔に全部出ちゃう蘭さん。
恋心だとも自覚してなさそうですが
そんな気持ちとは裏腹に彼のもとへまっすぐ飛んでいきます。
考えるより行動!
それが永遠なる私の運命!とでもいいたげですね。

氷の上に立つように 危なげなこともしたい
思い描いてた夢も形にしてみたい Forever my destiny

2番までしかないのって、意外に小松未歩では珍しいような気がします。
まぁでも語り手の意思は最初から一貫してますしね。
さらにもう一展開するほどの回り道は必要なかったのでしょう。
それが永遠なる私の運命!
ほんと竹を割ったような気持ちのいい女性ですね、蘭ねぇちゃんは。
割ったようなと言うか、竹は割ってましたが。


ちなみにテレビサイズだと

氷の上に立つように 危なげなこともしたい
思い描いてた夢も方にしてみたい Forever my destiny

宇宙船が目の前に降りたら
きっと友達だって残し 地球を旅立つの

何もない毎日が一番だと言うけれど
本当は逃げてる 君の居ない日々に負けて

氷の上に立つように 内緒よ 恋をしたって
ヒカリよりも早く遠く 心は飛んで行く forever my destiny

こうなります。
こうするとより蘭っぽく感じませんか?
それが私の解となります。以上。


余談ですが

この曲は、まぁなかなか耳当たりの強い言葉こそでてきますが
むしろそれもあってそんなに解釈の幅は広くない楽曲だと思ってます。

品川みくさんの俯瞰した視点からの考察や
花の砂時計さんの語り手に寄り添う用法の考察と差別化を図るため
私は考察というよりはこうして拡大解釈もうそうを打ち出そう
実は前回から決めていました。

つまり本気でこうだとは思ってないですよ。笑

普通に、知らないことだって多少のリスクが有ることだって
今をときめく若者のうちに危なげなことにだって挑戦していこう!っていう曲だと解釈しています。
つまりおおよそ品川さんの解釈に同意している感じになりますね。

さらに余談ですが(前からずっと言ってますが)
「氷の上」だったり小松未歩の中でとびきり「飛翔感」があったりで
表現は違えど内包してるメッセージ性は
私はPAMELAHの『Spirit』と同一視しています。

いやぁどっちも大好きな曲ですわー


Afterword

というわけで、一週間後に控えたテーマのたたき台でした。
どういう展開になるかは品川さんに依るところが大きいのですが
自分なりの意見としてこちらをここに残しておきます。

もしよろしければ3/22の22:22からの放送を聞きに来てみてくださいませ。


次回の更新は3/17日(木)になります。
友人の10回忌。シリアスな内容になります。

よしなに。


最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!