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極夜から世界へ~My Destination ...~

今月もやって来ました。
小松未歩さんの曲で語り合う企画。
今月の課題曲は「My Destination…」です。
この曲の印象としては、イントロが印象的なのと、
最短距離でのc/wとして発売されたのは5月8日なのに
何故か寒さを感じる曲ということです。
寒さを感じるので今月のテーマ曲に選ばれた感じですかね。
今回はそんな寒空をイメージしながら書いてみました。
でわでわ


どうすれば、あなたと一緒にいられる?どうやったらあなたと幸せになれる?
私なりに色々と考えてはみたものの、どうしていいかわからない。
ベッドに横になるものの、眠りが浅いままで寝付くことができず。
ついにその時を迎えようとしていた。

夜明けの空はグラデーションがとても綺麗で、
これからのことを思うと泣きそうになるけど、泣いてる場合じゃないと思った。
彼と暮らすため、夜明けとともに私はこの街を出ていくことにした。

駅で彼と待ち合わせをし、電車に乗り込む。
行き先は決めていない、行けるところまで行ってみようと思う。
心残りがないと言えば嘘になる。両親や友人にちゃんとお別れを言えずに行ってしまったこと、
辿り着いた先で、やっていけるの?不安は拭い去れない。

電車の中で彼に問いかけた。これでよかったんだよね?と
彼は優しくうなずき抱きしめてくれた。
その温もりが不安で凍えていた心を優しく解かしてくれるようだった、もうあの街には戻れないけど、あなたがいれば何も怖くない。

半分の月が浮かぶ空に星たちも輝きだした頃、
辿り着いたのは小さな駅だった。
「ほら、あれをみてごらん」
彼が指さす方向を見ると、小さな村があった。
私たちは何かに導かれるようにその村で暮らすことにした。

数か月後

彼とこの村の小さな教会で式をあげた。
教会には村の人たちが大勢来てくれて私たちを祝福してくれた。

式を挙げた夜。
空にはオーロラがかかり、まるで空も私たちのことを祝福してくれているかのようだった。
この世界を愛で満たす方法。それは、隣にいる人を愛してくことだと思い、夜空をずっと見つめていた。
(終)


〇設定について
    曲のイメージは夜。しかも、極夜(太陽が沈んだ状態が続く現象の事)。
イメージとしては、フィンランドのヘルシンキからサーリセルカという村へ辿り着き、やがてその村の教会で式をあげるイメージ。
住んでるところを離れ自分たちを知らない所まで行きそこで幸せに暮らす。

〇空について
    1番で見た空についてですが、2人が元々住んでいた街を出るときに見た朝焼け空のとこで、
ラスサビで見た空は辿り着いた村で見たオーロラの空をイメージしました。

〇タイトルについて
    タイトルと直訳すると「私の行き先」になります。
ニュアンスは違うかもしれないけど、なんだか「楽園」に似てるなと感じました。
どちらも「あなたがいれば」と歌ってたり
「あなたといれば小さな私でも愛で世界救えそうで」と
「世界中を変えてみたいのあなたを愛してくことで」
壮大に聞こえる部分だったりと共通な部分があるような気がします。
この曲も行く着く先は「楽園」なのかもしれませんね。

それではまた来月。