ひでカンパニー

読書や本、転職について好き勝手色々言ってます。 あまり気にしないで気軽に読んでください…

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読書や本、転職について好き勝手色々言ってます。 あまり気にしないで気軽に読んでください。 あと読書系YouTube(浅く)をやってます。

マガジン

  • マスター、いつもの

    古い喫茶店には多くのお客さんが集う。コーヒーがおいしいのは言うまでもないが、マスターは聞き上手だ。 絶妙な相槌、軽妙な返答、静かな笑顔。 お客さんは愚痴や悩みや日常を話して帰っていく。 そんな光景を飼い猫のトラからみた視線でのエッセイ

  • 本や読書についての訳

    本についてや読書について思ったこと、想像したこと、不思議なことをまとめております。 短い文章で気軽に読めるようになってます。 ぜひ。

最近の記事

#00 またゼロに戻った日

その日は突然やってきた。 いや薄々気がついていのかもしれない。そうすることで現実から逃げていたのかもしれないと今になっては思うことだ。 会社からクビを言い渡された。 正式にはクビではないのだが、ほぼほぼクビだ。 いつもの会議室に私を含めた上層部の連中が3人いた。 直属の上司、人事部長、役員。 これはただ事ではないと部屋に入った時、そう思った。 そう思うのが遅かったかもしれない。 なんせ当日の朝に面談をしたいからと直属の上司に言われて、いつもの面談ぐらいにしか考えてなかった。

    • #4 ペンのカチカチ音が気になちゃう

      私は猫のトラ。 この喫茶店に来て5年が経つ。 色々なお客さんが来て面白いなと思いながら日々過ごしている。 休日は色々な人が来る。 先日もこんな話を聞いた。 仲の良さそうな女性2人。 多分年齢は30代だろうか。 テーブル席に座りながら雑談をしている。 会話の中身はわかる部分とわからない部分があった。 その中でペンの音が気になるとあった。 自分のペンの、赤から黒に変えたりする時の音は気にならないのに、人のが気になってしょうがないと。 随分自分勝手なものだな。 会議なんかで癖でカチ

      • #3 白いシャツでカレー系・ケチャップ系を食べる勇気はない

        私は猫のトラ。 この喫茶店のマスターに拾われて5年以上経過した。 マスターのおかげで何不自由なく暮らせている。 感謝感謝。 5年の間にもたくさんお客さんは来ていたが、最近悩みや愚痴をマスターにこぼす人が多くなった気がしている。 人間の世界は今大変なのだろうか。 猫の世界も大変だったが足を洗った。 今日も喫茶店は混んでいる。 平日はランチもやっているからお昼時になると会社員の姿が多くなる。 みんな白いシャツを着ている。 白じゃないといけないのかね?と、時々思う。 そしてその姿で

        • 読書家って月何冊読めば良いのか分からなくなる訳

          結局なんでも数字で競うことになってしまうのは悲しい人間の性なのかもしれない。 こと読書についても何冊読んだとか、何冊本棚にあるとか、いくら買ったとか。 読書好きとしては悲しいし、虚しさを覚える。 そもそも「読書家」なんて言葉が勘違いをさせてしまう。いつから「読書家」なんて出来たのだろうか。 別に何冊読んだからって決まりはない。 どうも日本人は定義してあげないとそれを名乗っていけない、言ってはいけないとなってしまう。 勝手に何かをやること、失敗することを極端に嫌うからこそ定義し

        #00 またゼロに戻った日

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        • マスター、いつもの
          4本
        • 本や読書についての訳
          24本

        記事

          #2 いい人生って何?

          私は猫のトラ。 今日も一日ゆっくり日の当たるところで寝られそうと思っていたが、そろそろ学生が夏休みに入るのでゆっくりも出来そうにないのだった。 ここの喫茶店は夏休みになると多くの学生が勉強をしにくる。 なぜならマスターは学生に何時間でもいて良いと謳っているから。 それでは商売にならないと思うのだが、その辺どう考えているのだろうか。 10時を過ぎた頃から徐々に混み始めてきた。 気がつくとテーブル席はほぼいっぱいに。 後はカウンター席しか空いていなかった。 するとそこに一人の若い

          #2 いい人生って何?

          #1 私は猫である。

          マスターは今日も笑顔だ。 この人は基本笑顔の人だと思うのは、この喫茶店に拾われてから思ったことだ。 私は猫のトラ。 マスターに名付けてもらって5年。 その前は外の世界を彷徨っていたが、運よく拾ってもらった。 今も感謝している。 普段はお店の端っこで昼寝をしている。 静かな空間で寝るのは快適だ。 でも、時々お喋りなお客がやってくる。 それは大概は常連というやつなのだが、初めてのお客もいる。 マスターを見てて思うのは、話を聞くのが上手いと猫ながらに思う。 絶妙な相槌、軽妙な返答、

          #1 私は猫である。

          本を読んで幸せになる4つの訳

          どんな本でもそうですが、それを読んだ後と前では景色が違って見えることってあると思います。 本の効果は凄いものです。 そこで私が感じた本を読んだらどんな風に幸せになるのか4つ書き出してみました。 きっと皆さんの中にも思い当たるものがあるかもしれません。 1.知識が豊かになる 言わずもがなですが、読んだあとではそのことについて知識が増えます。知らない分野の知識があなたを変えるきっかけになることもあります。そういう意味でも読書というのは良い体験なのではないかと思います。 2.想

          本を読んで幸せになる4つの訳

          本屋大賞の作品をあなたが勧めなくても良いのは分かっている訳

          読書系のYouTubeを結構みる。 その中でタイトルのような動画で紹介をしているコンテンツが多いのだが、それはあなたが紹介しなくても知ってるからとつい思ってしまう。 再生数や登録者数が欲しいからみんなが興味あることをやっているのだろうが、それはなんか二番煎じのような気がしてしまう。 あなたが紹介しなくても良いのは知ってるからとツッコミを入れてしまいたくなる。 もっとあなた独自の「何か」を発信して欲しいなと思うのである。 それにしても、本屋大賞の力がいつから強くなったのだろうか

          本屋大賞の作品をあなたが勧めなくても良いのは分かっている訳

          読書をすると頭が良くなるかどうかは分からない訳

          こんなに読書をしてるんだから頭が良くならないはずがないと思っているあなた?それは間違っているかもしれません。 読書をすれば頭が良くなるかどうかは、読書したことをいかにアウトプットするかにかかっています。 アウトプットでは何をすれば良いのか? すぐに思いつくのは読書ノートを書くことだと思います。 読んだことを要約し、そこから自分は何を感じてどう思ったかを書くことで自分の中に取り込まれていきます。 もし本を読んだだけで満足しているのであればそれは勿体ないです。 せっかく何時もかけ

          読書をすると頭が良くなるかどうかは分からない訳

          失敗しても良い「本選び」を推す訳

          いかにも日本人らしいなと思う。 なぜこんなにも「失敗」に敏感なのだろうか。 それは小さい頃からの教育にあるのではないかと思う。 こんなにも失敗に不寛容な国はないのではないか。(知らんけど) こと本選びに関しても自分の意見というよりも他人の評価、レビューが良い、星が何個ついてるとかに振り回されている気がする。 言っておくが人それぞれ思考が違うのだから好きな本、面白い本は違って普通だと思う。 本選びくらい失敗しても良いのでは? お金が勿体ないといえばそうだが、失敗経験がこれからの

          失敗しても良い「本選び」を推す訳

          雨の日は部屋で静かに読書をしたい訳

          もう時期梅雨がやってくる。 苦手な季節だ。 気分が塞ぎ込むそんな日々が続くかと思うと残念な気持ちになるが、 一つだけ良いことがある。 部屋でゆっくり本を読めることだ。 雨が降り注ぐ音が読書をするリズムに合っているのに気が付いたのは随分前のことだった。 逆に晴れた日に部屋で本を読むには結構集中力がないと続かない。 太陽の力は凄いモノで光が集中力を奪っていく。 読書に太陽は不向きかもしれない。 どんよりとした曇り空が読書にとっての1番の天気かもしれない。

          雨の日は部屋で静かに読書をしたい訳

          好きな作家が見つかるまでに少し時間がかかる訳

          今でこそ好きな作家が何人かいるが、初めて好きな作家に出会うまでには時間がかかったような気がする。 色々な作品を読み漁り自分の感性を直撃してくるモノに出会いたくてウロウロしていたが、ある時それに出会った。この人が書く何に魅かれたのか? 多分文書とストーリーとテーマが良かったのかも。 きっとこの作家のような文章を書きたいと思ったのが大きかった。 そこからしばらくはその作家の作品を中心に読んでいく。 間違いなかった。 この作家に深く引き込まれていった。 数十冊読んで行き少し休憩。

          好きな作家が見つかるまでに少し時間がかかる訳

          ブックカバーをしない風景が潔い訳

          車窓から見えるのは季節の変わり目だったりするが、 今はみんな下を向いている。 あいにく持ち合わせている小説を読み終わってしまい手持ち無沙汰になったので周囲を見回してみるとそんな具合だった。 その中で一人本を読んでいるご老人の男性がいた。 反対側の斜め席で微妙に距離があるので何を読んでいるか分からないが、 結構読み込んでいる古めかしい文庫本に見受けられる。 久々にブックカバーをしないで読んでいる人を見た気がする。 そういえばいつからブックカバーなんてつけるようになったのだろう。

          ブックカバーをしない風景が潔い訳

          平日本を読めるようにしたい訳

          年間100冊以上は読みたい。 その訳は読書好きと公言している以上はその数字は達成させたい目標。 少なくとも月に8冊以上のペースで読んでいかないと達成できない。 週に2冊は読み進めていく。 土日にまとめて読めばいけそうな気がするが大概は未遂で終わる。 平日に隙間時間に少しずつバランス良く読んでいくのが現実的ではあるが、 仕事の疲れなどで捗らない時がある。 特に夜は。 朝は頭がスッキリしているので思っているよりも捗る。 ただし、スマホはいじらないという前提条件が必要である。 スマ

          平日本を読めるようにしたい訳

          1日で何冊読めるか試してみた訳

          朝8時に起きる。 本を読む。 2時間後1冊読み終えた。 15分休憩。 本を読む。 3時間後1冊読み終えた。 1時間休憩。 本を読む。 2時間後1冊読み終えた。 この頃頭はすでに疲れ切っていた。 3冊読むのが自分には限度なのかもしれない。 なんでこんなに疲れ切ってしまったのか。 多分、物語に自分もその都度参加しているから疲れしてしまうのかもしない。でもそれってみんな本を読んでいればやっているだろう。 主人公や登場人物を自分に置き換えること。 だからそれぞれ違う作品で参加して疲れ

          1日で何冊読めるか試してみた訳

          年齢を重ねるにつれて純文学が好きになってきた訳

          若かった頃、さほど気に留めていなかった純文学。 学校の教科書にも掲載されるほど大事なものなのに、疎かにしていた。 むしろ嫌いな方だった。 でも、今この年齢になってみると純文学の素晴らしさに気づき始めてきた。 これが歳をとると言うことなのかもしれないと。 何が素晴らしいのか? まずは、文章が綺麗だ。まさしく文学と言える。 心の琴線に触れる表現が心地よい。 きっと似たような経験をしたり考えたりすることが増え、自分に置き換えてしまうのだろう。 生きるとか死ぬとかを考えだすからかもし

          年齢を重ねるにつれて純文学が好きになってきた訳