不感症を無くして、カラダと対話していく。
整体指導において座っている人の腕を持った時に
ほとんど腕の重さを感じない人がいる。
あまりに軽いので試しにぼくが持っている手を放してみても
そういう人の腕は空中で静止していたりする。
自分で腕上げっちゃってますやんってツッコミを入れると
えっ!?
そうなんですか?って返事が返ってくる。
自分の腕なのに。
それほどまでに肩や腕に力が入っているのに分かりませんって
力を入れてしまっていることも分からない。
カラダがどうなっているのかも分からない。
カラダを感じられていないのだから重度の不感症であることは間違いない。
仰向けという姿勢は、本来ならもっとも力が抜けやすい姿勢。
仰向けになっている人の頭部を持ち上げると
まるでテニスボールみたいな軽さのことがある。
だいたい体重の8%が頭部の質量。
体重50KGならば頭部は4KGある。
それがめちゃくちゃ軽いってことは
後頭部、首、肩、背中などがめちゃくちゃ頑張って頭部の重さを支えてる。
その結果として持ち手のぼくに重さがかからないわけ。
そんな人に限って、力が入っていることが分かりませんと言う。
カラダがどうなっているか感じられていない。
硬張りは感じていないのに頭痛持ちなんですとおっしゃる。
日常的に力が入ってしまっているんだから頭痛も起こるよね。
もう立派な不感症であることは間違いない。
力が入っているんだから、力を抜けばいいじゃん。
カラダが感じられない人に向かって
力を抜いてくださいって言っても出来ない。
感じていないものは修正できないから。
コールセンターなどで接客業務に携わっている年数が長いと
みんな言い方の癖を知らずに身につけている。
そんな癖を修正して顧客対応の質向上に取り組んでいる方から
改善点としてぼくの言い方の癖を指摘されたことがある。
ところがぼくの顧客対応の出発点は保険会社の示談交渉やクレーム対応。
ほぼ実践を通じて自然と身につけちゃったトークだったので
指摘されたフレーズを言っているって自覚できなかった。
自覚できないから修正できない。
録音された通話内容を聞かされてようやく自覚できた。
うわぁ!
本当に言ってるやん自分。
だから自分で勝手に腕を持ち上げっちゃっている人
仰向けでも頭部の重さを自分で支えてっちゃっている人たちも
まずは感じられないと修正できない。
そのために他動的にいちど緩めてしまう。
すると息が深くなる
気分が穏やかになる
今までいかに力が入っていたかが初めて自覚できるようになる。
自分のカラダが感じられるようになれば
カラダと対話できるようになる。
こういう作業しているとカラダが硬張るんだって。
こんな状況に居るとカラダが硬張るんだって。
カラダが硬張る瞬間に気づけるようになっていく。
すると、カラダで感じる心地よさや心地悪さを通じて
自分を上機嫌に調律しやすくなるでしょ。
カラダを感じることが自愛になる所以です。
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