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緊急警報の夜に体験したマトリックスからの脱出劇。

緊急警報の音が響いていて目が覚めた。

どうやらマンションの他の部屋から響いているらしい。

外は以前として昨日から続いている土砂降りだった。

いったい今、何時なんだろう?

スマホの電源をONにしたら

河川氾濫の警戒速報を受信して枕元でけたたましくスマホが鳴り出した。

時刻は午前3時過ぎだった。


緊急警報は付近の川の上流が氾濫危険域であることを教えてくれていた。

yahooの雨雲レーダーを確認したら驚くことに

昨日と同じエリアに線状降水帯がかかったままだった。

いずれにしても自宅は1階じゃないし今出来ることはない。

それなのに寝ぼけた状態でこんな情報に接したせいで

なんとなく不安を感じている自分を発見した。


実際のぼくは鉄筋コンクリートの上の階にいて

風も入り込まない

快適な部屋に横たわっている。

事実はそれだけだった。


人間意識のぼくらが典型的にやっちゃっているパターンに陥っていた。

自分は安心、安全な場所にいるのに

ある情報に接しただけで脳内で不安を膨らませてしまっていた。

現実の「いま」から離れてマトリックス(脳内の仮想現実)に入り込んでしまう。

マトリックスに支配されている状態。

不安、怖れ、悩み、目標、義務感、他人の目によって脳内占拠されている状態。


映画マトリックスではこの状態を象徴的に

首の後ろにプラグを差し込まれて

カプセルの中にカラダが置かれていて

カラダを動かすこともなく

一生脳内のマトリックスだけを現実だと認識して生きている人間として描いている。


マトリックスを現実だと認識していれば

「いま」にしか存在できないリアルなカラダを感じられなくなっていく。

カラダって強力に「いま・ここ」にアンカリングされている存在だから。


カラダを通じて「いま・ここ」を味わえば味わうほど

思考は鎮まっていく。

結果としてマトリックスの支配から自ずから抜け出てしまう。


午前3時にマトリックスの支配下にはいっていることに気づいたぼくは

息を深く吐いて

カラダを感じることで

マトリックス支配下の「考える」モードから

「いま・ここ」に存在する「感じる」モードへ再び復帰することができた。


その瞬間にぼくの意識は消失した。

再びカラダを感じだして心地よさに包まれた。

緊急警報で中断された眠りを気持ちよく再開することに成功したのでした。


感じている不安は事実なのか

それともマトリックスなのか。

そこに気づければ問題は解決できたに等しい。



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