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じゃんじゃん忘れていこうよ

久々に東京で震度5+の揺れを感じた10分後

ついていたTVは地震のことについて報道し続けていた。

余震もなく揺れは一度だけだったのに。


いったいどこの街の現実を報道しているんだろうと感じるくらい

何故だか違和感を感じた。

確かに久々に感じる強い揺れだったのだけれど

地震10分後の今の世界には地震はない。

跡形もなく揺れは無くなっていたのだから。


それなのにニュースは

感情を煽るように

大変なことが起こったと力説していて

何度も同じ映像を流し続けている。

過ぎ去った世界のことを

繰り返し報道している。


事実はいつだってザワザワしていないでしょと

井上貫道老師がおっしゃっていた。


ザワザワしだすのは思考が創り出した仮想現実に支配されているから。


ぼくたちは

生まれてから死ぬまで

いや、実は死んだ後でさえ

『いま』という世界にしか存在できない。


それなのに過ぎ去った出来事を何度も再放送している。


昨夜の地震のようにすでに存在していないものを繰り返す。

問題だと取り上げられる政治家の発言なども

過去のものになっているのに

国会で何度も問題に取り上げてる。

問題として取り上げている人間の頭の中の方がよっぽどザワザワしている。

傷ついたと叫んでいる頭の中の方がよっぽどザワザワしている。


発言に感情をかき乱されてザワザワした行きつく先は

国家間の歪みあいや戦争にまで至ることすらある。

イデオロギーや主義、主張、宗教が理由となって

始まった戦争が歴史にはあふれている。

イデオロギーや宗教って

実は概念であって

実物として存在していないもの。

仮想現実(マトリックス)なんだよね。


だからキリスト教徒じゃなければ人ではないと

異教徒というレッテルを貼ってしまえば

平気で人を殺し始めたり。

どう見ても人間なのに

DNA鑑定すればキリスト教徒もイスラム教徒もまったく同じ

霊長類ヒト科の生き物なんだけど

概念で人ではないと思い込めてしまうと

平気で人を殺してしまう。

それほどまでにぼくらは概念、観念に支配されている。


頭の中でマトリックスを再放送しつづけたら

頭の中は問題が生じたときの波動、在り方をキープすることになる。


よく悲惨な出来事の記憶を風化させないようにって活動している人がいるけど

それって「いま」しかない世界で

常に過去のものになった体験を頭の中で繰り返しているってこと。

だから当然、表情は暗くなる。


辛い出来事に会ったとしても

時間が癒してくれるのは

人間の「忘れる」力によるもの。

思考でマトリックスを作らなければ

過去の出来事を再放送しなければ

どんどん忘れていくことができる。


ぼくらは「いま」にしかいない。

「いま」にしか存在できないカラダに乗っている意識が

「わたし」なんだから。


朝、家を出る時にパートナーとケンカしちゃった。

すると会社にいても一日中

頭の中で朝の出来事をリフレインする。

それは1日、マトリックスに支配されている状態。


幼少期に母親に酷い言葉をかけられた。

だから母親と顔を合わせると

その頃のことを思いだして気分が悪くなる。

それは何十年、マトリックスに支配されている状態。


小さな子供たちは

さっきまで泣いていたのに

直後にけらけら笑いだしたりする。

まだあまりマトリックスに支配されていないから

さっさと過去を忘れてしまえる。


頭の中でマトリックスの再放送を続けていると

カラダは弾力を失ってくる。

みぞおちが強張ってくるから触れて確認もできちゃう。

みぞおちは心の状態を確認するところ。

古いこころ、滞ったこころである邪気が溜まると、

すなわちマトリックスに支配されていると

みぞおちが強張ってしまう。


だから自分の感情が乱れて

マトリックスに支配されていることに気づいたのなら

みぞおちを緩めてみてほしい。

みぞおちが緩めば、古いココロが解放されていく。

ぼくらに備わっている偉大な力、忘却力を発揮していこう。



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※みぞおちの緩め方




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