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#6 《続編》一緒に「家づくり」をしたい作り手に巡り会う方法【2】

水無月も最終週。
七十二候「菖蒲華」。
今年も赤紫蘇ジュースを拵えて
この色にうっとり!
自然の色の美しさに魅了されます。

家づくりの仕事をしていると
クロスや塗装、意図して作られた色は
どうしたって自然の色味には
辿り着けない。
だから自然素材の仕様に
心奪われていくのだろうなぁ。


さて、本題へ。
前々回(#4)


《一緒に「家づくり」をしたい
    【作り手】に巡り会う方法》

【1】ホームページから読み取る
【2】ブログ、SNSから読み取る
【3】職人さんとの関係
【4】アフターメンテ、旧客さんへの対応
【5】同業者や地域との関係


こちらの【1】を前回(#5)では
お話しをさせて頂きました。

今回は、その続き
【2】ブログ、SNSから読み取る
の、内容を説明していこうと思います。

前回の
【1】ホームページから読み取る 
の、①で
特に社長や代表の方の熱い想いが
どのように綴られているかを
しっかりと読み取りましょう
と、言う事をお伝えしました。

しかし、正直ホームページ自体は
実際よりも誇張されている事も多いので
それを本当に見極めるには
ブログやSNSなども並行して
検討材料にしていくべきなので
今回はその内容になります。

実は建築業界は、とても古風な部分や
アナログな部分が非常に多い業界です。
職人さんとのやり取りは
今でも恐らくFAXでやり取りする所も
あるのでは無いかと思います。
図面がメインになるので、
相談したい箇所や見積もり金額等を
教えてもらいたい時も
そのやり取りには手軽で誰もがやり易い
手段がFAXだったりするので、
この数年のDX化などが
まだまだ問題視されている業界です。

そんな建築業界にも
さすがにやらねば・・・っと
ブログやSNSなどの発信が
とても浸透してきました。
【住まい手】さんとしては
手軽に現状を知る事ができる
とっても有難い事です。

しかし、その掲載されている写真や動画
そこに書かれている文章なども
マメにチェックしていく事は
欠かせないと思います。


例えば・・・
「職人の技術には自信があり、
 他には真似できない伝統工法、
 伝統技術を取り入れた家づくりです」
と、いうような部分を
ホームページではウリにしているのに
実際のブログやSNSでは
日々の職人さんの様子が
見えてこない。
実際の職人技が分かる写真も無い、
書かれている内容も
そこに余り触れていない。

もしくは・・・
完成後に施工事例ばかり
掲載されている会社も多いですね。
それでは、「できた家、結果」しか
重視されていないように感じて
しまうのは、私だけでしょうか。

言葉にするまでも有りませんが、
「家づくり」とは、
一緒に「家づくり」をする
【作り手】との信頼関係が
何よりも大切であり、
その完成までの過程の重要性、
またその後の住んでからの
お付き合い・・・
そこには「共通価値観」という
大前提のベースがあって、
それが一致してこそ、
今や良く耳にする「三方良し!」の
「家づくり」が生まれるのです。
ですから、その「共通価値観」
しっかりと感じてください。

ですから、ホームページと
実際の日々の様子に
そういった相違がある際は
実際にお会いした時に
その辺りは直接確認されるのが
良いかと思います。

ブログやSNSで書かれている事は
その会社の目的、日々の仕事内容、
社長や代表だけでなく、
どういったスタッフがいるのかも
分かる、とっても重要な情報です。
ホームページで綴っていた内容と
違っていたり、ブログではその内容や
言葉遣い、誰が書いているのか、
それらを見極める必要があります。

ご存じ方も多いとは思いますが、
非常に残念な事に
ブログやSNSを自社で行うのでは無く
そういった請負業者に依頼している
会社も沢山いらっしゃるようです。


以前に私がいた会社では
全くそういった発想も無く、
日々忙しい中でも、順番で
ブログ担当が回ってくるので、
自分の興味のある事、現場の事など
会社を始め、自分を知ってもらう材料を
ストックしておいて綴る、
というのか当たり前でしたが、
その後に行った会社では
前述のようにライターさんにお願いして
書くテーマから、内容から全てを
考えてもらっていました。
なので、テーマも内容も、
正直、明らかに建築業界からの
目線ではないので、
全然伝わってこないのです。
実際に、私もインタビューを受けて
その内容をそのライターさんが
私になり切って綴っていましたが
もし自分が書いたら
その言葉は使わないな、とか
多くの違和感を感じていました。

私としてはそういった内容を
他者に任せるいうのは
全く理解ができない行為で、
【作り手】はそこにお金を払って
時間を確保したい。
それは勿論、分かります。
とにかく忙しい業界ですから・・・。
しかし、それが実際に【住まい手】さんに
メリットなのか、熱い想いは
伝わっているのか、
そこにキチンと気付いて欲しいと思います。
全てにおいて、会社側の都合で
動いていては、良い仕事はできないはずです。

私が好意を寄せる全国の会社でも
ちゃんと社長やスタッフが
綴っているところも多いです。
そういった姿勢が、想いが、
仕事全体にも繋がってくるのです。

しっかりと、そういった部分も読み取って
一緒に「家づくり」をしたいと
心から思える【作り手】に
出会えることを願って・・・
次回もよろしくお願いします。


 
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