誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!

「ハイタッチ!」とは、福井県で自分らしくイキイキ暮らす人を紹介し、さまざまな暮らし方・…

誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!

「ハイタッチ!」とは、福井県で自分らしくイキイキ暮らす人を紹介し、さまざまな暮らし方・働き方、そしてこれからの生き方を発信するローカルマガジンです。 【ハイタッチ!公式ホームページ】▶︎http://hi-touch-fukui.jp/

マガジン

最近の記事

移住して住み始めた城。地域のHUBとなる城主の挑戦 【後編】

大学生の時に所属していた農業サークルをきっかけにおおい町と出会い、卒業後は地域おこし協力隊として移住した渡邊敢太さん。まちのランドマークタワー的な存在である「名田庄城」に住み、「城主」として、おおい町を訪れる人たちの交流の場をつくっています。後編では地域おこし協力隊着任中から関わっているおおい町のビッグプロジェクトについてご紹介していきます。 前編はこちら 新しいまちの風景をつくる 地域おこし協力隊としておおい町の情報発信などを手がけていた渡邊さん。 実は着任中から、あ

    • 移住して住み始めた城。地域のHUBとなる城主の挑戦 【前編】

      福井県おおい町は、若狭湾に面した海や豊かな山林など、多様な自然に囲まれたまち。まちの南に位置する名田庄地区を車で走っていると、道沿いに突如大きな城が現れます。城の名前は「名田庄城」。まちのランドマークタワー的な存在であるその城に住んでいるのが、渡邊敢太(わたなべ かんた)さんです。 このまちにもっと深くかかわりたい 渡邊さんがおおい町に初めてやってきたのは大学時代。 所属していた農業サークルの活動がきっかけでした。 小学生の時に、とある理由から農業にかかわり、 作物を育て

      • 移住して28年。“第一町人”として移住者とまちをつなぐ 【後編】

        子どものアトピーをきっかけに自然豊かな池田町に移住した長尾伸二さん・真樹さん夫妻。「長尾農園」を立ち上げ、安全で安心な米作りを行なっています。有機農業を始める難しさを乗り越え、今では池田町を代表する農家として知られるように。後編では2018年からスタートした長尾夫妻の新たなチャレンジについてうかがっていきます。 前編はこちら 蔵つき古民家を改修し、週末カフェをオープン 長尾真樹さん(以下、真樹さん): 池田町は福井県内でも有数の豪雪地帯なので、町内の人たちで協力しあって

        • 移住して28年。“第一町人”として移住者とまちをつなぐ 【前編】

          福井県池田町は、面積の9割が森や山に囲まれている人口3000人弱の小さなまち。山からの雪解け水と寒暖差の大きい地形から美味しいお米が育つ米どころとしても知られています。池田町で農家とカフェを営む長尾伸二さん・真樹さんは、28年前この地にやってきました。今では移住の大先輩として、まちを訪れる人たちをあたたかく迎え入れています。前編では池田町との出会いと、農業が軌道に乗るまでの道のりについてうかがいました。 池田町との出会いは新聞広告 大阪府出身の長尾伸二さんは今から28年前

        移住して住み始めた城。地域のHUBとなる城主の挑戦 【後編】

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • 出会いがある場所
          誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!
        • ゲストハウス
          誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!
        • 挑戦できる場所
          誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!
        • リノベーション
          誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!
        • ものづくり
          誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!
        • カルチャー
          誰かの暮らしにふれるローカルマガジン ハイタッチ!

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          子育てを通じて感じた旅と教育の可能性 【後編】

          2015年に福井駅前に「福井ゲストハウスSAMMIE'S」をオープンした森岡咲子さん。7年の間に結婚、出産を経て、現在は育児とゲストハウスの運営に奮闘中です。森岡さんに訪れたもう一つの大きな変化はコロナ禍。SAMMIE’Sも一時期は大きなダメージを受けました。 前編はこちら コロナ禍で教育への関心が高まった 森岡さん: 今でこそ笑って話せていますが、コロナ禍当初はシャレにならないくらい、本当に大変でしたね。宿が埋まることはなくなり、お客さんが来ない日も続きました。収入が

          子育てを通じて感じた旅と教育の可能性 【後編】

          子育てを通じて感じた旅と教育の可能性 【前編】

          福井駅東口から徒歩5分の場所にある「福井ゲストハウスSAMMIE’S」は、福井へ足を運ぶ旅人の中では名の知れたゲストハウス。「また来ねの〜」とゲストを送り出すオーナーの森岡咲子さんの親しみやすい雰囲気に、心を掴まれるリピーターが後を経ちません。 2015年にオープンして7年。その間に結婚や出産、コロナ禍などさまざまな変化があった森岡さんに、これまでを振り返っていただきながら今のリアルな暮らしについて伺いました。 福井の外に刺激を求めて 大学進学を機に福井を出た森岡さん。

          子育てを通じて感じた旅と教育の可能性 【前編】

          ありのままの暮らしに光を当て地域を元気に 【後編】

          旅行会社、宿泊施設での経験を経て、福井県南越前町の地域おこし協力隊となった中谷翔さん。地域の資源を使い、地域の人が楽しめる関わり方を考えていくなかで、さまざまなアイデアを実現していきます。 前編はこちら 地域の暮らしを体感する拠点づくりが始動 地域おこし協力隊として着任後、 これまでの経験を活かし、積極的に企画を提案していた中谷さん。 どんなことを始めようとしたのでしょうか。 中谷さん: 大人を対象にした自然体験やサイクリングツアー、そして地域の人との交流を深めるため

          ありのままの暮らしに光を当て地域を元気に 【後編】

          ありのままの暮らしに光を当て地域を元気に 【前編】

          福井県南越前町にある今庄宿は、江戸時代に滋賀から新潟をつないだ北国街道の宿場町。今も当時の街並みが色濃く残っています。「地域まるっと体感宿 玉村屋」は2019年2月に今庄宿に誕生したゲストハウス。宿泊を通してそこで暮らす人たちと交流し、一年を通してさまざまな地域の営みを体験できると人気を集めています。玉村屋を運営するのは京都府出身の中谷翔さん。南越前町で暮らすことになったきっかけや、現在の活動について伺っていきます。 京都以外の世界を見てみたい 大学まで京都で暮らしていた

          ありのままの暮らしに光を当て地域を元気に 【前編】

          誰もが主人公になれる、まちの真ん中のカフェ 【後編】

          群馬県から福井県に移住し、JR福井駅近くのビルの1階に「クマゴローカフェ」を開いた牛久保星子さん。結婚・出産とライフステージの変化によって営業スタイルが変わり、現在は毎日店主が異なる日替わり営業で、新たな人のつながりが生まれています。 前編はこちら 自分のやりたいことを叶える女性が増えてきた! 現在、牛久保さんがお店に入るのは基本、モーニングの時間だけ。 そのほかの時間帯は定食やキッシュ、 ヴィーガンスイーツ、だしまきたまごなど、 日によって店主が入れ替わり、さまざまな

          誰もが主人公になれる、まちの真ん中のカフェ 【後編】

          誰もが主人公になれる、まちの真ん中のカフェ【前編】

          2024年の北陸新幹線開業に向けて、まちが変わりつつあるJR福井駅前。今回の舞台は、JR福井駅から5分ほど歩いたビルの1階にある「クマゴローカフェ」です。4階建ての雑居ビルには、かつてスナックや居酒屋が10店舗ほど入っていたことから、”スナックビル”の愛称で親しまれていました。しばらくの間空きビルとなっていたこの場所をカフェとして生まれ変わらせ、今では多くの人が訪れる交流の場となっています。 オーナーの牛久保星子(せいこ)さんは群馬県出身。2014年に福井に移り住み、思わぬ

          誰もが主人公になれる、まちの真ん中のカフェ【前編】

          敦賀発!自分らしい働き方・生き方を見つけられる場所【後編】

          短大を卒業後、地元のいわゆる安定企業に勤め、結婚・出産を経てワーキングマザーとして働いていた後藤美佳さん。仕事のやりがいや自分自身の成長が見出せない環境に、どこか満たされない気持ちを抱え続けてきたなかで、あるアイデアをかたちにしていきます。 前編はこちら 福井の女性が輝く環境を作りたい 後藤さん: ワーキングマザーとして10年以上働くなかで、周囲の女性たちから相談を受けることが増え、「もっとスキルアップできるのではないか」「潜在能力が社会で活かせるのではないか」という仮

          敦賀発!自分らしい働き方・生き方を見つけられる場所【後編】

          敦賀発!自分らしい働き方・生き方を見つけられる場所【前編】

          福井県の南西部に位置する敦賀市は、古くから大陸との交流があった港町。江戸時代は北前船の寄港地として、明治時代はウラジオストクとの間に定期船が就航する国際港として重要な拠点でした。 まちを歩くと日本三大松原のひとつである「気比の松原(けひのまつばら)」をはじめ、「赤レンガ倉庫」や「敦賀博物館通り」など、レトロな街並みはノスタルジックな雰囲気が漂い、2024年春に控える北陸新幹線の敦賀駅開業に向けて盛り上がりを見せています。 そんな敦賀市内で、初めてとなる本格的ワーケーション

          敦賀発!自分らしい働き方・生き方を見つけられる場所【前編】

          父親の実家を住み継ぎ、実感した“生きている手応え”【後編】

          コロナ禍をきっかけに福井県南越前町に移り住み、空き家となっていた父親の実家の改修を決めたノンフィクションライターの吉田智彦さんとパートナーのかおりさん。新しい暮らしのなかで生まれた人とのつながりや価値観の変化について伺っていきます。 前編はこちら 新聞掲載をきっかけに助っ人が現れる 自分たちの暮らしの拠点を整えるため、納屋の改修を始めた智彦さん。 とはいえ、リノベーションの経験はなく、作業は一からの手探りでした。 雪が降り出すとほぼ作業ができなくなってしまうため、 時間

          父親の実家を住み継ぎ、実感した“生きている手応え”【後編】

          父親の実家を住み継ぎ、実感した“生きている手応え”【前編】

          福井県の中央部に位置する南越前町は、雄大な日本海と緑豊かな里山に囲まれた自然豊かな地域。江戸時代に宿場町として栄えた「今庄宿」やかつて日本海側の海運で栄えた「北前船」の船主集落など、歴史や文化が息づくまちでもあります。 関東に住んでいた吉田智彦さんとかおりさん夫妻は、2021年、コロナ禍をきっかけに南越前町の小さな集落に移り住みました。住まいとして選んだのは、長年空き家になっていた智彦さんの父親の実家。コツコツと住まいを直し、ゆっくりと暮らしを整えていく二人の生き方には、都

          父親の実家を住み継ぎ、実感した“生きている手応え”【前編】

          越前漆器の新たな可能性に挑む若き代表の挑戦【後編】

          大正時代から続く越前漆器工房「高橋工芸」4代目の高橋亮成(あきのり)さんは、2018年に大阪から地元・鯖江市に戻り、20代にして代表に就任しました。県外に出たからこそわかる、福井のものづくりの良さや可能性について伺っていきます。 前編はこちら 地元に戻って感じた、伝統工芸の盛り上がり 家業を継ぐため鯖江市に戻ることになった高橋さん。 久々に地元で暮らし、家業のものづくりと向き合ってみると 高校まで住んでいた時とは違う新しい動きを感じたといいます。 高橋さん(以下、高橋

          越前漆器の新たな可能性に挑む若き代表の挑戦【後編】

          越前漆器の新たな可能性に挑む若き代表の挑戦【前編】

          伝統的工芸品の一つ「越前漆器」の産地がある福井県鯖江市。全国各地に漆器の産地はありますが、約1500年前から漆器づくりが始まり、時代のニーズに合わせたものづくりが脈々と息づいていました。ハレの日に用いられる高級な器から、使いやすい日用のものまで、現在も新たな漆器が誕生しています。 福井県鯖江市にある高橋工芸は、1925(大正14)年から漆器づくりを手がけている工房です。4代目の高橋亮成(あきのり)さんは、2018年に地元に戻り20代にして代表に就任しました。県外に出たからこ

          越前漆器の新たな可能性に挑む若き代表の挑戦【前編】