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移住理由は「あの人」。地元企業で続ける挑戦【前編】 

「『あの人がいるから行ってみよう』といろんな地域を訪れるなかで、福井にたどり着きました」と人懐こい笑顔で語るのは、千葉県出身の山本源さん。2022年、県内最大のショッピングセンター「ラブリーパートナー エルパ」への入社を機に福井市に移り住みました。山本さんが惹かれた“あの人”とは? 山本さんの高校時代から振り返っていきます。

山本源さん
千葉県出身。小中高と野球に没頭し、大学時代は石川県や静岡県、フィリピンなどさまざまな地域を訪れる。大学3年の時に福井に滞在し、そこで出会った人に惹かれ定期的に福井に通うように。2022年、福井県最大のショッピングセンター「ラブリーパートナー エルパ」に入社し、福井市に移住。さまざまな企画やイベントをかたちにしている。

野球の世界しか知らない高校生がアメリカへ。

千葉県出身の山本さん。
小中高は野球に熱中するも、
将来やりたいことはなかったそう。
そんな山本さんを見かねた家族から、
ある提案をされました。

山本さん:中学生の頃は将来野球選手になれたらいいなと思っていましたが、高校になると才能の差がはっきり分かり、「自分には無理だ」と思いました。勉強も面倒くさいし、やりたいこともない。高2くらいまでは大学進学にも興味がなく、「何でもいいから働ければそれでいいか」と思っていました。

山本さん

山本さん:僕には二人の姉がいて、一人は当時アメリカに留学していたんです。将来について何も考えていない僕を見かねて、親から「野球しか知らないまま社会に出てもやっていけると思ったら大間違い! 一度アメリカに行ってきなさい」と言われました。

高2の冬休みに友人とアメリカを訪れた山本さん。
自分たちの目で見て体感したアメリカは
これまで抱いていたイメージとは
まったく違うものでした。

山本さん:2週間くらいの旅だったのですが、すごく面白い経験でした。アメリカといえば「人種差別がある」「銃社会で撃たれそう」など偏ったイメージしかなくて。現地で話しかけられても最初は「NO,NO,NO」しか言えず逃げていました(笑)。ところが訪れる場所でいろんな人たちがフランクに接してくれるし、困っていたら助けてくれたことがすごく嬉しかったんです。アメリカは全然怖くなかったし、食べ物も美味しかった!

それまで僕は日本が一番いいと思っていましたが、海外には日本とはまた別の魅力があるなと思って。これまで野球の世界で生きてきて、自分の周りしか見えていなかったんです。世の中のことを何も知らなすぎると痛感し、大学は国際系の学部に進学しました。

愛着が持てる地域を求めて。

大学のゼミでは地方創生について学び、
海外ボランティアサークルに所属。
研究やサークル活動でさまざまな地域を訪れたそうです。

山本さん:ある時大学の授業で、とある地域でまちづくりをしている方の講演を聞きました。その人は「自分の生まれた土地より、この地域を愛してるんです」と語っていて、すごく印象に残ったんです。僕は千葉県の船橋市に住んでいたのですが、地元愛ってあまり感じたことがなくて。愛着が持てる地域がほしいと思ったのと、田舎にちょっと憧れもあったので、積極的にいろんな地域を訪れていました。

例えば石川県の能登にある限界集落で地域の祭りを一緒に盛り上げたり、フィリピンのガスや水道もないまちで2週間過ごして支援したり…。最初はボランティアをしたいと思って活動していたけど、2度目に訪れる時には「あの人たちにまた会いに行きたい」という思いの方が強かったですね。

福井で尊敬できる大人に出会えた。

そんな山本さんが福井を訪れたのは大学3年生の頃。
友人から「福井が面白い!」と熱弁され、
福井市主催の就活イベントに参加します。

山本さん:イベントを運営していた福井の人材会社の代表と仲良くなりました。フィリピンへボランティアに行った時に「幸せや豊かさって何だろう?」と考えることがあって。何気なくそんな話をしたら、すごく共感してくれて話が盛り上がったんです。

それまで大人って正直あまり好きではなかったのですが、初めてフラットに話せた気がしました。大学生の若造の話にもちゃんと向き合ってくれたことが嬉しくて、「こんな大人っていいな」とはじめて身近で尊敬できる人に出会えたと思ったんです。それ以降も半年に1回、その代表に会いにいくために福井に通っていました。

就職活動が本格化すると同時にコロナ禍に。
このまま就職することに疑問を持ち、
山本さんは大学4年の時に1年間休学します。

休学中は知人を通して知り合った
静岡県の蕎麦屋に滞在し、
コロナ禍でダメージを受けていた地域の飲食店を
盛り上げる手伝いをしていた山本さん。

そんななか、交流を続けていた福井の人材会社の代表から
「福井で就職しない?」と声がかかります。

後編へ続く
 

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福井暮らすはたらくサポートセンター ( 福井Uターンセンター )
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電話:0776-43-6295 ( 東京、名古屋、京都、大阪にも窓口があります)
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福井県公式就職情報サイト「291JOBS」
https://291jobs.pref.fukui.lg.jp/


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