「直接応援したい!」サポーター魂からつながったユニークな移住【前編】
移住理由は、人によってさまざま。仕事やまちの魅力、人、そして「自分の好き」を求めて移住する人もいます。神尾奨(かみお・すすむ)さんは、好きなサッカーチームを応援するため、2022年6月に東京都から福井県坂井市へ移住しました。好きなもののそばで暮らす楽しさ、仕事の見つけ方、福井での暮らしなどを伺いました。
スタジアムの応援をきっかけにサポーターの道へ
神尾さんとサッカーとの出会いは小学生の頃。
父親の誘いでJリーグの試合を観に行ったことがきっかけでした。
神尾さん:はじめて訪れたスタジアムは大音量の声援で、ちょっと怖いと思うほど圧倒されました。でも何度かFC東京の応援に足を運ぶうちにハマっていって。最初はメインスタンドから少し離れたところで観戦していましたが、もっと応援の中心に入りたくなり、そこからFC東京のサポーターになりました。
高校では農業を学び、大学では理工学部で
環境にかかわる分野を学んでいた神尾さん。
学業のかたわらフットサルサークルに入り、
FC東京の運営ボランティアにも携わっていたそう。
神尾さん:一時期はサッカーを仕事にすることも考えていました。ところが、サッカー関係の知人から「サポーターとして応援するのと、サッカークラブの運営は別物。応援したいなら仕事にはしない方がいい」と言われ、すごく納得したんです。大学卒業後は土木系の会社に入社しましたが、週末にちゃんと休みがとれる鉄道部品製造の会社に転職しました。そこからホームの試合だけでなく遠征にも足を運ぶなど、今まで以上にサポーター活動に力を入れるようになりました。
地域リーグの面白さに目覚める
そんなある時、SNSで目にしたのが長野県で行われる
「サウルコス福井(現、福井ユナイテッドFC)」
の観戦案内。
興味本位で試合を観に行ったところ、
これまで観てきた試合とは違い驚いたそうです。
神尾さん:まずは観客数ですね。地域リーグは観客数が少ないので、どの席でも自由に座れるんです。「こんな良い席で見れるなんて!」と感激しました。サポーターも通常1万人前後のFC東京とは規模が違い、15人ほど。少ない人数で必死に応援している姿を観て、「ここに入るのも面白そうだな」と思ったんです。
さらに、サウルコス福井の試合では恐竜の着ぐるみがいました。なんで恐竜がいるんだろう?そもそもサウルコスってどういう意味?と調べてみたら、福井は恐竜王国で、恐竜博物館があることをその時はじめて知りました。
その試合をきっかけに、各地の地域リーグに
関心を向けるようになった神尾さん。
ついに2018年、サウルコス福井の観戦で福井を訪れます。
神尾さん:福井ははじめてなので、旅行がてら試合を観に行くことにしました。スタジアムに向かって海沿いを歩いていると、湊町の景色や田園風景が広がっていて、すごくきれいだったんです。「都会よりこっちの暮らしの方が合うかも」と直感的に思いました。
その後も試合の度に東京と福井を往復しながら応援していたのですが、福井ではサッカー観戦の文化がそこまで根付いていないようで…。もっともりあげるるためにはどうすればいいんだろうと考えるようになりました。そこで、ほかのサポーターの方と協力して大旗を作り、本格的に福井のチームを応援するようになっていったんです。
コロナ禍で募った現地での応援
しかし、コロナ禍で現地での観戦が難しくなります。
遠隔での応援にも限界があり、
神尾さんはある考えに行き着きます。
神尾さん:現地の試合や選手の雰囲気がどうなっているのかわからないのがもどかしくて…。本格的にサポーター活動をするなら福井に移ろうかなと思うようになりました。
サッカーの応援をきっかけに
福井への移住を考え始めた神尾さん。
実際にどのように動いたのでしょうか。
後編では移住から現在の暮らしについて伺っていきます。
後編につづく
福井ユナイテッド(旧サウルコス福井)
https://fukuiunited.co.jp/
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福井暮らすはたらくサポートセンター ( 福井Uターンセンター )
〒910-0858 福井県福井市手寄 1 丁目 4-1 AOSSA7 階
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