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令和5年 松本あめ市 開催

 新春の恒例イベント「松本あめ市」が開催の運びとなりました。新型コロナウイルス感染症予防のため、2021年、2022年と開催が中止になり、来る2023年は3年ぶりの開催となります。
 以前の記事にも書きましたが、近年で松本のあめ市が中止になったのは、昭和64年(1989)に昭和天皇が崩御された時以外にないとのことなので、新型コロナウィルスの影響がどれ程大きかったか、ということをしみじみ感じます。

 さて、今回は3年ぶりの開催となる松本あめ市のイベント概要をご紹介しようと思います。

令和5年(2023) 松本あめ市のポスター

全国あめ博覧会・即売会

 まずはその名の通り、飴の即売会。
 松本市内には江戸時代から続く老舗飴屋さんが3件ありますが、それに加えて全国各地からユニークな飴が集合しての博覧会・即売会があります。
 職人さんによる飴細工の実演販売もあるそうです。

1月7日(土)・8日(日) いずれも 10:00 ~ 16:00
会場:中町蔵シック館

だるまや縁起物の即売

 あめ市でのだるま売りは、地域の子どもたちの仕事です。
 あめ市は商人が中心となって行うお祭りなので、だるまの販売を通して商家の子どもたちが商売を実体験する機会とされてきました。
 新春の縁起物販売なので、2021年、2022年とあめ市が中止となった年であっても、予約制にするなど工夫して販売が行われていました。
 今年は久しぶりに歩道にテントを張っての街頭販売になるのではないかと期待しています。

中心市街地 歩行者天国

2023年 松本あめ市歩行者天国の区域

 あめ市の伝統的な中心は牛つなぎ石のある、信毎メディアガーデン前の交差点(中央二丁目交差点)です。ここを中心に、江戸時代から商人地として栄える本町、中町、伊勢町界隈は8日(日)に歩行者天国となり、様々な催しが開催されます。

歩行者天国イベントその1 時代行列

 七福神があめを配りながら街なかを練り歩いてくれます。
 下の映像は、YouTubeで公開されている、2017年の時代行列の様子です。

開催:1月8日(日) 10:45 ~ 13:20頃
会場:松本城 ~ 中心市街地

歩行者天国イベントその2 太鼓、演舞

 和太鼓の演舞やYOSAKOIサークルのパフォーマンスなどが行われます。

開催:1月8日(日) 11:00 ~ 15:00
会場:歩行者天国内

歩行者天国イベントその3 書道パフォーマンス

 書道パフォーマンス甲子園で史上初3連覇を成し遂げた松本蟻ヶ崎高校書道部による書道パフォーマンス。

1月8日(日) 11:40~
会場:本町通り特設ステージ

博物館関連イベント

博物館イベントその1 あめ市歴史展示「塩の道とあめ市のはじまり」

 市民学芸員的には、時計博物館で開催される特別展「塩の道とあめ市のはじまり」をオススメしたい。
 塩と飴はあめ市と切っても切れない関係なのです。
 飴は分かるけど、なんで塩?あめ市の歴史に触れられる機会ですので、ぜひ足を運んでいただきたいです。

会期:1月4日(水) ~ 1月29日(日) 9:00 ~ 17:00
会場:松本市時計博物館

博物館イベントその2 松本市はかり資料館 無料開館

 松本あめ市の中心を担う町人地、中町にある蔵造りの博物館、松本市はかり資料館が無料開館になります。
 中町は蔵造りの建物が並ぶ風情ある町です。その一角にある博物館で、明治時代からの秤や枡などの測定機器を展示しています。
 通常は大人200円の入館料が無料です。座敷や縁側、中庭もあるので、ちょっとした休憩がてら、お立ち寄りください。

会期:1月8日(日) 9:00~17:00
会場:松本市はかり資料館

まとめ

 3年ぶりの松本あめ市は、久しぶりに賑やかになりそうで楽しみです。お天気にも恵まれるといいのですが。

 ただ、今年は塩取り合戦(上杉軍と武田軍に分かれての綱引き)や市神のお神輿などは行われないようです。さすがにまだコロナの蔓延にも注意しながらの開催ということなのでしょう。
 コロナウィルス自体は消滅することはないでしょうから、これらのイベントが来年以降でどうなるのか、少し心配です。

過去記事

 個人的「松本市あめ市のオススメ」をまとめた記事を書いています。こちらにも目を通していただけると嬉しいです。


2023年1月2日 追記

 "まとめ"で書いた塩取り合戦は開催されるようです。天候やコロナの状況によってはどうか分かりません。

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