Sean Zhong
松本あめ市は初市とも呼ばれる新春のお祭りです。単なる新年の初売りではなく、「敵に塩を送る」義塩伝説や、深志神社とも深い関わりを持つ、歴史あるイベントです。なぜ「あめ市(飴市)」?義塩伝説や神社との関連は?調べて見るともっと面白くなるあめ市を紹介します。 [マガジン画像出典: NPO長野県図書館等協働機構/信州地域史料アーカイブ, 善光寺道名所図会, 巻一]
松本まるごと博物館の市民学芸員は「松本の歴史や文化を学び、魅力を人に伝え発信する」活動をしています。その活動内容をご紹介しています。
松本市街地には「平成の名水百選」に選出される清水が多く湧き出し、小川も多く流れています。実は松本市は「水の街」なんです。 そんな水を切り口にした記事を掲載します。
伝説や民話には、その土地の成り立ちや名前の由来、文化的な背景が織り込まれています。もしかしたら、史実だって含まれているかもしれない。 そんな視点からみてみると、新しい発見があるかもしれません。
石や岩は古くから信仰の対象とされてきました。自然石だけでなく、石像や道祖神なども取り上げたいと思います。
新春の恒例イベント「松本あめ市」が今年も開催されます。 新春早々、痛ましい災害と事故、事件が相次いでいますが、これ以上は悪くならないだろうという希望とともに、被害に合わなかった自分たちは、無理せず可能な範囲で支援をしていきましょう。 支援のかたちは様々であっていいと思います。あめ市を楽しむのも、また回り回って支援の一助になるはずです。 しかも、松本のあめ市は市神様(商売の神様)をお迎えして行う年始の盛大なイベントです。こんな時なので商売繁盛だけでなく、平和や安寧を
あけましておめでとうございます 新年早々、大地震で大変なスタートになりました。 災害は忘れた頃にやってくるとは言いますが、まさか元旦に来るとは。 自分が住む地域でも、久しぶりの長い横揺れを感じました。 被災した方々のお見舞い申し上げるとともに、 なるべく早く通常の生活に戻れますよう、お祈りいたします。 国、自治体、消防、警察、自衛隊の各位の皆さんの不眠不休の活動にも感謝しつつ、自分は自分の立場でやれることをやっていこうと思います。 今年も色々な活動や考察をしつつ、ゆる
10月7日(土)に松本市立博物館が新築移転オープンしました。 オープン直後は受付に長蛇の列ができるほどの人が来館されたそうです。 私自身は混雑を避けるため(笑)、オープン直後から少し時間をあけて行ってみました。 それでも結構な人が来られていました。立地的にもいい場所なので、無理もないか。 ミュージアムショップやカフェスペースのショーケースに品物が並んだり、子どもたちがおもちゃで遊ぶ姿などは、さすがに開館前にはなかったので、賑やかでいい感じです。 常設展示室の
更新が月単位で滞っていますが…これが通常運行だと思います(汗 松本市立博物館がオープンします 松本城のお堀の中にあった松本市立博物館が、場所と装いを新たに、10月7日(土) 10:00にオープンします。 建物自体はだいぶ前に完成していて、収蔵品チェックや展示ケースの「枯らし」などを行い、今はオープンに向けて最後の追い込みの時期です。 オープンまであと15日となり、学芸員や関係者の皆さんはさぞや忙しい毎日だと思います。 その新博物館の常設展示室で、展示品の説明を行
はじめに 松本でも桜が咲き、ひどい花粉症が発症し、やっと春がやってきた気分です。 以前の記事に書いたとおり、松本の街なかは湧水が多くあり、それらの一部は環境省が選定した平成の名水百選にまつもと城下町湧水群として選出されています。 これから大型連休を控えてオンシーズンとなる松本。松本を訪れた際に湧水も楽しんでいただきたいので、前回同様、ちょっとだけディープな分析をしてみたいと思います。 今回は松本市が公開している新しい水質データを使って、前回と同様の方法で湧水群を調
新型コロナの影響で中止となっていた松本あめ市が、3年ぶりに開催となりました。 1月8日(日)には市街地中心部が歩行者天国になり、恒例の七福神の時代行列や塩取り合戦(綱引き)も実施され、昨年とは比べ物にならないくらいの多くの人出がありました。 飴の販売 イベントの名前にもなっている飴も色んな場所で販売されていました。 松本あめ市の中心となる牛つなぎ石横、信毎メディアガーデン前、中町の蔵シック館前にテントが立ち、老舗飴店の山屋御飴所、飯田屋飴店、新橋屋飴店、3店の飴が売
新春の恒例イベント「松本あめ市」が開催の運びとなりました。新型コロナウイルス感染症予防のため、2021年、2022年と開催が中止になり、来る2023年は3年ぶりの開催となります。 以前の記事にも書きましたが、近年で松本のあめ市が中止になったのは、昭和64年(1989)に昭和天皇が崩御された時以外にないとのことなので、新型コロナウィルスの影響がどれ程大きかったか、ということをしみじみ感じます。 さて、今回は3年ぶりの開催となる松本あめ市のイベント概要をご紹介しようと思い
10月2日に旧開智学校の耐震工事見学会に参加してきました。 令和元年(2019)に国宝となった旧開智学校は、現在、耐震工事中で建物内の見学ができません。この工事は2年後の令和6年(2024)まで行われる予定で、博物館で一般向けに工事の様子を見学する機会を設けられました。 学芸員さんの案内で、足場やブルーシートがかかった工事中の旧開智学校へ潜入開始! 木と竹で作られた壁の内部構造。向かって右側の壁の中が白くなっていますが、これが補強材。向かって左側は補強前の状態
コロナ禍のために延期に延期を重ねていた『第3回博物館まつり』が昨日無事に開催できました。 前日は土砂降りの雨で開催できるかかなり心配だったのですが、当日は9:30頃から雲が少なくなり太陽が出て、気温も上がってきました。 私は『まる博deウォーク』という街なか歩きの担当だったのですが、スタートする10時頃には青空まで! 担当したコースでは隠しボーナスとして、深志神社の絵馬殿を宮司さんにご案内いただきました。 絵馬殿は深志神社に奉納された絵馬を保管、展示する場所
コロナ禍のために延期に延期を重ねていた『第3回博物館まつり』が2022年9月24日(土)に開催の運びとなりました。 私も実行委員の末席に加えていただいていて、1年空いたとはいえ、ここにきて準備が忙しいです。 開催内容は変更ありませんので、昨年の記事とほぼ同じ内容ですが、イベントの概要をご紹介します。 博物館まつり 開催概要 松本市立博物館の本館が移転準備による休館中のため、松本IC近くにある歴史の里をメイン会場にしての開催です。 当日のイベントのほとんどは申込み不
松本市美術館で開催された『よみがえる正倉院宝物』展の関連プログラムとして、2022年6月4日(土)に鼎談会「正倉院宝物の再現模造」が開催されました。 キャストは、正倉院事務所長の西沢明彦さん、刀匠の宮入法廣さん、松本市美術館長の小川稔さんです。 展示会と鼎談会については前回の記事で触れましたので、今回はその中でも一番に興味を惹かれた、宮入さんと刀子について書こうと思います。 前回の記事↓ 刀子(とうす)とは 私はこれまでその存在すら知らず、今回の展示会で初めて見知
少し前になりますが、2022年6月4日(土)に松本市美術館で開催された『よみがえる正倉院宝物』展に行ってきました。 美術品にはほとんど興味がないんですが、展示品が正倉院収蔵品の再現模造だということで興味を惹かれました。 再現模造とは 再現模造というのは、簡単にいえば本物ではなく、精巧なレプリカのこと。正倉院が自ら再現模造を作っているのです。 本物ではなくて残念、とか、本物が観られる展示会でないと意味がない、というのは2つの点で間違っています。 ひとつは、再現模造
先日、第11期となる市民学芸員講座がスタートしました。 これから月1回ペースで合計9回、講義やフィールドワーク、検討会等を行っていきます。 初回なので、まずはオリエンテーション。 最初は松本市立博物館本館の木下館長から、市民学芸員の位置づけや考え方について説明がありました。 午後からは具体的に今回のテーマの概要等が説明されました。 自分が受講した時にも言われましたが、松本市の市民学芸員は単なるボランティアではなく、自己実現の場として位置づけられています。 自
中日新聞(ネット版)で面白い記事を見つけました。 梓川の流路が昔と今とで違っていたと考えられていることに関して、学術調査が行われるそうです。 これは信州大学理学部の原山特任教授の研究によるものです。 現在の梓川は上高地から長野県側に流れ、犀川、千曲川と名前を変えながら最終的に信濃川となり日本海に注いでいますが、今から1万2千年前より以前は岐阜県へと流れていたのだそうです。 私が泉小太郎伝説を調べていた際にこの学説を知り、泉小太郎伝説が(一部)史実ではなかったかと
令和4年度の市民学芸員講座の募集案内が、松本市報に掲載されました。 講座は来年2月まで計9回。テーマに沿った内容について学芸員さんからレクチャーを受け、皆で考え、意見を出し合いながら講座が進みます。 お昼を挟んで午前と午後がありますので、なかなかボリュームがありますが、ご興味があればきっと楽しめると思います。 奮ってぜひご参加ください。 詳細は、松本市立博物館までお問い合わせくださいね。
2022年5月28日(土)、29日(日)、3年振りにクラフトフェアが開催されました。 その関連イベントとして、松本市内にある池上邸の土蔵で、信州大学人文学部芸術ワークショップゼミが「bureau 芸術ワークショップまちなかゼミ」と題して工芸の五月の見どころやゼミの活動を展示していました。 工芸系にはあまり興味がないのですが、この芸術系のゼミ生が以前に県宝橋倉家住宅の見学をしているのを知っていたので、どのような展示をしているのか興味があって行きました。 ゼミの学生さ