見出し画像

高校時代の話…その4 専門科目(被服)

私は、専門学科がある高校を卒業しました。家政科なんですけどね…
その後は、家政科から生活文化科に改変された後に 別の学校に統廃合され廃校してしまいました
家政科以外には、商業科を併設している学校でした
 

ある意味で、家政科の高校は専門科目ばかりなので、大学や専門学校みたいな感じで実習(演習)中心でした

 家政科の主な専門科目は、食物、被服、保育、家庭経営、住居 というもので講義と実習が中心で授業の1/3を占めていました。残りは、普通の国語、数学、英語、社会、生物、化学、体育など一般科目の授業が2/3でした
これは、家政科だけでなく、商業科や工業科、農業科、美術科、音楽科、水産科などの職業学科の課程や芸術学科の課程でも同じで、それぞれでの専門科目の部分の内容が異なるだけで専門領域が1/3~1/2で、残りの2/3~1/2が一般的な普通科目になっています

私が、高校生のころの家政科での専門科目は、こんな感じでした

家庭科関連の専門科目の授業は、家庭科の教員が受け持っていました
その中で、家庭科の先生は2つ詳細な科に分かれていて、被服と家庭経営・住居の授業を担当する被服教室にいる教員 と 食物と保育の授業を担当する食物教室にいる教員に分かれていました

*被服*
週に2回4時限(3年の時は、週3回で5時限)授業がありました
被服の授業については、1クラス40人を出席番号順で前半班と後半班で2つにわけて、20人名ずつでそれぞれの班に担当教員が1名ずついました
時間割りは同じですが、担当教員が異なり、被服室は中では繋がっていますが…教室は別でした
それもあり、担当教員が休みだと全く別の先生が代理での授業で、被服での自習というのはなかったです

被服の授業内容は、作品作りが中心でした
講義は、作品作りが一旦終了する、学期初めと終わりが中心にまとまっていました
講義も被服室でありました 
作業台は1台で2人、ミシンも1人1台ありましたので…
教科書は「被服」と「家庭一般」のもので、あとは諸々のブリントなどでした
講義内容は、その作品作りに関連した内容のこと、デザインとか色彩、CADをつかっての型紙作成などの講義、実験(布の可燃性の実験)などもありました
作品は、手縫いとミシンでの基礎縫い、洋裁でのエプロン、ブラウス、女児服、ワンピース、スカート、ジャスカート、コート、和裁での浴衣(手縫い)、一重長着(ミシンを使用)でした
授業中に先生が作業工程の講義をし、その後、先生が説明した部分までを製作していき、授業時間内に指示された内容まで終わらなければお持ち帰り(宿題)でした。というのも強制ではありませんが、作業しておかないと次の授業についていけない状態でした
私は元々、小・中学時代から被服製作、特にミシンが苦手で、被服の授業はかなり地獄でした
そして嫌なことに高1の時は、被服の授業が、私のクラスは金・土と続いてあり、金曜日は夜中までかかって、毎回のようにミシンの前で泣きながらお持ち帰りの作品の作業をしていました。私の担当の先生もかなり厳しい方でしたが、1年間でようやく、人並みにできるようになりましたが…( ´艸`)


その後、2,3年の時はそこまでの苦労はなかったですし、授業も曜日は離れていたのでお持ち帰りになっても、一晩で徹夜状態になるとかなかったし、場合によっては放課後に被服室を借りて作業もできたので…
他にも、2年次に作成した浴衣の着付けや長着での着付けの授業もありました

画像1
画像2




また、被服に関しては技術の定着力を測るために「文部省後援 全国高等学校家庭科被服製作技術検定  財団法人全国高等学校長協会家庭部会・家庭科技術  全国高等学校家庭科教育振興会主催」(私が在学当時 )をうけるようにいわれていました

被服4級(実技は30分でミシンで図案通りに縫う、手でまつり縫いをする)被服3級(実技は70分で条件通りのデザインのエプロンを製作する)は
  1年次での試験で進級要件でした
被服 洋服2級(実技は4時間で4歳児程度の女児服を製作する)
  2年次 これも進級要件でした
被服 和服 2級(実技は4時間で浴衣を製作する)
  2年、3年次の選択受験でした
被服 洋服1級(実技は5時間でジャケット 袖が時間外で)
  3年次の選択受験でした
被服 和服1級(実技は5時間でひとえ羽織を製作する)
  3年次の選択受験でした

実技の他に、筆記試験がありました

私は、洋服2級と1級だけをとりあえず 受験しました
ただでさえ苦手なのに和裁なんてもっと無理~( ´艸`)

3級より上については、規定されている部分以外は事前に作業をしてパーツを完成させておき、指定部分を検定時間内に作業するというものでした

これは現在の検定内容分です 公益社団法人 全国高等学校家庭科教育振興会
http://www.katei-ed.or.jp/shinko/hifuku_chouri.html
http://www.katei-ed.or.jp/shinko/table1.html
http://www.katei-ed.or.jp/shinko/pdf/kenteishiori.pdf
私の時代には、保育技術検定はありませんでした

2年次の選択科目の中には、私は受講しませんでしたが「被服製作」(週1回2時限)という科目があり、長襦袢と羽織の製作をする授業もありました
そちらを受講されていた方の場合には、和服の1,2級を受験した人も多かったようです(受講していなくても受験は可能でした)
(この時の必修選択科目は他に、英語、計算事務、簿記会計の4科目だった記憶があります)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?