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2021年7月の記事一覧

七夕の日に、あなたと

「いらっしゃい」  彼は、柔和な笑顔でドアを開け、私を招き入れてくれた。 「お邪魔します」  挨拶と共に微笑みを返し、私は彼のマンションの三和土で靴を脱ぐ。 「これ、いつものだけど。」  トマトゼリーの詰め合わせを差し出すと、彼はゆっくりと唇の両端を引き上げた。 「あぁ。ありがとう。どうぞ、座って?」  私はソファに、彼は一人掛けのロッキングチェアに腰掛ける。アイスコーヒーを飲みながら互いの近況について軽く話し合う。 「樹里ちゃん、仕事はどうなの?」 「うーん、相変わらずよ

雨ふる日の猫は

雨が降る東京。一人には広過ぎるワンルームに、一人横たわる私。 夕方、気持ちが沈み何もかもが悲しみの色に染まっていた。自分の理想をかき集めた部屋は、カーテンの隙間から差し込む夕日に照らされても心ときめかせる色を失っていた。自分から助けを求めていないのに、お母さんが突然やってきて、私の心の内を汲み取ったかのようにして世間話を始めた。徐々に視界が暖色に変わり、TVをようやく付けると、外からの情報をゆっくり咀嚼しながら世間の一部に戻っていく自分を感じ、まどろみの中で新しく希望の光が

金沢との縁が意外なところにあった話

金沢に住みたいと思ったときも、住んでいた期間にも知らなかった「金沢との縁」が意外なところで見かった。色んな考え方ができるけど、この機にあらためて「住む場所を自分で選ぶこと」について考えてみる。 (以下、起こった出来事に対する個人的な見解が書いていますので今回は有料にしています)

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読書のすすめ

わたしが紙の本に拘ったわけ。 ブログでもKindleでもいいところをわざわざお金をかけて紙の本を作りました。 読書好きですか? わたしは読書が大好きです。 読書習慣はいつの間にか身についていた。読書は身を守る。それは知識がつくとかそういうことよりも、今生きている世界ともう1つの別の世界が持てるからだ。生きていると嫌なことがある。避けようがない辛いことがある。逃げ込めるもう1つの世界があるというのは生きていくのに有利だ。没入できる自分だけの世界でしばらく時間を過ごす。一番本

綴る

 大好きな本に囲まれる毎日を過ごせる私は運がいい。 「この間、問い合わせていた本、貸してください」  カウンターに身を乗り出してきたのは、2年の深町美月だ。私は、棚から本をを取り出した。美月は、辺りをキョロキョロと見渡している。探しているのは、きっと3年の畑上陸だろう。美月は、畑上がいないことが分かると、少し悲しい顔をした。 「私、この本、ずっと探してて。まさか高校の図書館にあるなんて思わなかった」  美月の言うとおり、ここの図書館は大きくない。本の購入は、学生のアン

即完売、完全予約制のつけ麺!中華蕎麦 沙羅善 / 北鎌倉 神奈川

今日は北鎌倉の「中華蕎麦 沙羅善」を食べに伺いました。 (※仕事の時と変わらず万全の予防策をした上で密を回避し移動しています。) 話題の完全予約制のつけ麺ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらはラーメン界隈で現在話題のお店です。完全予約制・ネット事前予約で客単価2,000円以上をほぼ確約・ロスカットでクオリティにふりきった食事体験という感じで、ラーメン屋としては特殊な持続可能な高単価の売上を実現しています。 店主が女性アイドルグループAKB48「バイトAKB」の

小説に作法は不要 ~筒井康隆『創作の極意と掟』

 先日、ネットで何か調べものをしていたときに、偶然、こちらの記事を見つけました。作家の筒井康隆さんのエッセイです。「小説作法の類は読まなくてよい」という見出しに惹かれました。 ※上のリンクは記事のトップページです。「小説作法の類は読まなくてよい」という見出しは記事の2ページ目に出てきます。  この記事が面白かったので、記事中で紹介されていた筒井さんの著書『創作の極意と掟』(講談社)を読んでみました。 ※現状、Amazonで試し読みができます。  こちらは講談社の特別サ

シャガールとエッフェル塔の関係

コロナ禍が原因で暫く閉まっていたエッフェル塔は2021年7月16日に再開〜! 多くの美術館等は5月19日から再開していたが、エッフェル塔は一足遅れてという形になって、でも夏休みに間に合う事が大事、なにせ世界中から…、まあ今年はグッと範囲狭くだがとにかく多勢のツーリストがやって来るのだ、いや、やって来るはずなのだ。 フランス人にとって、また特にバリジャン、パリジェンヌにとってはそんな世界の人気者、エッフェル塔はどんな存在かというと自慢の種…、いや、一言でその様には言えないと

やり直しドリンク#2

ゴミ収集車の呑気な音楽とともに、現実に戻される。 俺は昨日、命よりも大事にしていたお守りをなくしてベコベコに凹んでいた。そんなおり、コンビニで見かけた謎の栄養ドリンクのその謳い文句に目を止めた。 『これを飲めば一つだけ、過去の出来事を無かったことにできる』 ホレグスリンだの、アタマヨクナールだのといったジョークグッズと思った俺は最初それを無視したのだけれど、なぜか、コンビニのクジでそいつを引き当ててしまった。 藁にもすがるなんて気持ちは微塵もなく、どころか今の俺の感情を逆

ワードローブを整える大切さ

クローゼットの中って、いつの間にかアイテムが増えていたり使わないのに置いてある洋服があったりしませんか? おしゃれは自分を知ることが大事だとお伝えしているのですが「自分を知る」中にワードローブを知る、ことも含まれます。おしゃれをアップデートしたいと思うとき、ワードローブが整っていないとコーディネートが組めないしアイテムを素敵に使いこなせないからです。 つまりワードローブを厳選し整えておくことはおしゃれに欠かせないことだと思うのですよね。 けれど手持ちアイテムを整理し、管理

Go Jamaica Go! / ジャマイカ選手団オンライン壮行会

東京2020では、7月30日から陸上競技がスタート。シェリーアン・フレイザープライス選手など陸上王国ジャマイカの躍進が期待されます。 オンライン壮行会 その前日、鳥取県ではジャマイカ選手団の活躍を祈念して、鳥取市内のホテルと東京オリンピック・パラリンピック選手村とをつないだオンライン壮行会が行われました。 知事や市長ら関係者からの応援メッセージや2017年に青少年交流でジャマイカ・ウェストモアランド県を訪れた八頭高等学校書道部による書道パフォーマンス&応援メッセージ動画

7月最後の日

今月も決められた日に 決められたごみを出した 不燃ごみは月一回 忘れないようにカレンダーに○をつけて 夕暮れには 少し音楽を聴く あまり感傷的にならないものを ○と☓をつける仕事をしているけれど なかなか全問正解にはならない よく冷えた安いワインを飲む かなかなかなかなかな、の大合唱の中で 今日が7月最後の日だと気づく 8月もきっとごみを出し続ける 今夜は少しだけいい夢がみたい

ローマの休日 #1 〜三度も訪れた甘いひと時を味わえる老舗ティールームです〜

海外旅行が恋しくなる 夏の日。 2017年の旅をもとにイタリアの 素敵な場所をご紹介していきます。 まずは、ローマから。 滞在した4日間で 三度も通ってしまったのがこちらの 「Babingtons(バビントンズ)」でした。 スペイン階段のふもとに 佇むこちらのティールーム。 125年の歴史を感じさせる 重厚な扉をあけると ピンクを基調としたロマンチックな 空間が広がっているのです。 猫のモチーフもあちこちに あしらわれていてとっても可愛い。 初めて訪れたのは

意外!アイスクリームをたくさん食べてる雪国とは?❄️

こんにちは、ゆうです♪ 暑い日が続くので冷たいものが食べたくなってきました❄️ 暑い夏に冷たいアイスクリームとか最高ですよね✨ 冷たくて甘くて、幸せなひと時です😋 ふと、アイスクリームって全世界共通の食べ物なのかなって気になりました😳 どんな国が多く食べてるのかな〜とか✨ そしたら、意外な国がアイスクリームの消費量が多いことを知りました🤲 今回は、アイスクリームの消費量が多い国のことを書いていきます🍨 * * * 雪国でアイスクリーム?なんと、北欧のフィ