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台風一過紙垂を煽るや澄んだ空

台風の被害が少なくてよかった、といったことを昨日書きました。しかし、鹿児島や宮崎では死者、行方不明者も出ているとのこと。安易に大したことなくて、なんて思わないように、と言いつつ、見事に自分に跳ね返ってきました

軽率な発言を反省するとともに、亡くなられた方のご冥福をお祈りし、行方不明の方の早期救出を祈念いたします。

さて、本日はタイトルの句に加えて、他に二句、全部で三句同時発表です。いつまでも同じ台風ネタというわけにもいきませんからね。絞りきってしまいます。

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台風が過ぎると同じ30度オーバーでも、暑さの質が変わったような気がします。妬けるような暑さから、刺激が少し緩やかになったような。考えすぎかもしれませんが、台風一過の町並みは季節の変化を感じさせてくれます。

昨日の写真なので、ときおり強い風が吹いていました。しかし、何となく空が高くなったような印象も。思い込みでしょうか?

では、次の句へ。

棟梁の備えや見たか台風め

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建設業界では常識なんでしょうけど、初めてみたのでその驚きを。

うっかり物を当てたり、落としたりして周辺に迷惑をかけないように、たいて建設中の建物は養生シートで囲みます。ただ、台風のような大風がくると今度はシートが飛ばされたり、シートを結びつけていた足場が崩れたりと別の被害が予想されます。

そこで、シートを畳んで足場に巻きつけておくわけです。

これで台風がきても大丈夫という棟梁の段取りのよさを讃えてみたくて、こんな句を詠んでみました。江戸っ子っぽくしたかったのですが、そこはどうすればいいのかわからず。

そして最後の一句。

本懐を果たせし花の守り犬

これだけ写真なしです。撮り損ねたというか、人目を気にしたというか。しかし、本来俳句に解説写真のようなものはありません。17音できちんと意図が伝わらなければダメダメなのです。

だから、写真なしのこの一句はチャレンジの一句です。

何が言いたかったのかは、また改めて写真が撮れたときに。いろいろ考えてみていただければうれしいです

そのご想像がわたしのイメージに近いことを祈りつつ、今日はここまで!


風が登場する句ではこのような句も。

いつぞくる炎風迎えてバスを待つ
西国を今も駆けゆく盆東風や

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最後までおつきあい、ありがとうございました。


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