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"ツクル" ー夏用、麻のマスクー

昔から、作ること・創ることが好き。

何かで見たり聞いたりして、いいと思ったものは何でも自分で作りたくなる。

高校時代は私服高で、美術を選択していた。雑誌に載っているお洒落で素材が良い服は、バイトしても当然揃えられるはずもなく、モデルさんの着こなすような服を買ったところで、裾を詰めたくらいじゃ全体的なサイズを合わせられない。だったらいっそ、自分で作ってしまおうという思いから、パタンナーになりたかった。大学に入って大きい企業に就職し、いい男性と知り合って結婚しなさいというガッチガチなサラリーマンの父の猛反対を受けて、夢に終わってしまった訳だけど。(人生で初めての夢は、ケーキ屋さんに苺を届ける人。今思えば、それも作る側。2番目の夢は、画家。それも、もちろん生活にならないと却下された。)

働く事も好きで、バイトにハマって2つ3つ掛け持ちで働くうちに、そんな夢もだんだん忘れていって。

歳を重ねるごとに、色々経験を積むごとに、やっぱり私は作ること・創り上げることが好きなんだ、と改めて感じる。

料理でも手芸でも、畑でも、自分が好きなものは何でも自分で作りたくなって。

何かを作ることは瞑想と同じ状態になっている、とどこかで読んだことがある。

考えてみれば、どれもこの、常に余計なことに気付き過ぎる、情報を取り入れ過ぎる、気づけばいつも複数のことを考えていて、夢の中でも考えていて。

忙し過ぎる脳みそを、休めるために無意識に作る行為に興味が向くのかもしれない。それで、夢中になれて楽しかった、またやりたいと感じるのかもしれない。

写真は麻で作った夏用の、大臣風マスク。

内側はダブルガーゼで、不織布より汗や皮脂を吸い取るし、落としてしまった時新しいものを使っても、捨てずに洗ってまた使えるところも気に入っている。

友人や知り合いにおすそ分けしたら、

「不織布のマスクで顔がボツボツしてたから布マスクが欲しかったし、麻ならどんな服にでも合っていいね!」

と喜んでもらえた。

フルタイムで仕事をしながら、週末は子供の部活や塾の送迎でなかなか時間は取れないが、

手が空いた時には少しずつ、

誰かが喜んで使ってくれる姿を想像しながら

"ツクルこと"を続けていきたいな。

と思う、今日この頃。





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