人生でやりたいこと、ほしいもの、ほしいといっていい

コロナ真っ只中の2020年。長年の夢だったとはいえ「こんな時期に・・・」「もう少し、あと3年・・・いや2年頑張ってみなよ」言われながら、そんな優しい意見をしてくださった皆さんの意に反して、私は起業しました。今思えば「頑張ってみるってなにを??」と毒づきたくもなりますが、会社って頑張ってみるところ、なんでしょうね。

さて、この激動の時期に独立開業をしてみてどうだったかというと・・・

この1年・・・本当に辛かったぁぁぁ(笑)

いやいや、辛いことばかりではなかったし、やっぱり独立してよかった!と心の底から思っていますが、やはり、会社に勤めている安心感、自分が何者かを保証できる社会に属する、ということは、心の安定につながるんだな、ということを改めて実感した一年でもありました。

コロナの影響で軒並み結婚式は延期となり、行動の自粛・制限、思うように動けず、また、先が見えない中で、結婚式は不要不急なのか??と何度も疑問にも、腹立たしくも思った、そんな1年でした。

何より、こんなにも正解のない問いに直面したことが初めてで・・・

「夏樹さんが私の立場なら、結婚式しますか?」の問いに、絶句してしまった自分が情けなくて、もしまだ会社にいたら?信頼する仲間が周りにいたら?「こんなこと聞かれたんだけど、どう思う?」と相談できたのかな・・・いや、ひとりになることを選んだのは自分じゃん、なんて、自問自答を繰り返し、誰かに話したいと思いながらも、ひとり会議をするしかない、夜な夜な答えのない問いを考えては眠れない日々を過ごしました。

逆に独立して手に入れたものと言えば・・・それはやはり圧倒的な「時間」だと思います。

会社員時代は、朝8時には会社にいて、後輩が来る前に自分の仕事を終わらせておく、始業後は後輩指導、打ち合わせ、ミーティング・・・改めて自分の仕事に向き合えるのは業務終了後20時以降、帰宅は24時を過ぎることもしばしば・・・そんな生活をしていたら、あっという間に時間は過ぎていくし、いい意味では向き合わずにすんでいたのかもしれません。

自分時間=自分と向き合う時間はほぼゼロでした。

独立し、確かにすべてを自分で行わなければならない、というプレッシャーや、仕事を”生む”ところから自分でしなければならない=仕事がなければ生きていけない、ことばかりなので、考えることも別の意味で増え、会社員時代は正直、すべてを把握していたし、できないことはないと思っていたので(本当に生意気なクソ野郎ですね笑)そういう意味では仕事がルーティーンになっていた部分もあったと思います。

けれど、独立してからは、答えが見つからない、どうしたらいいか考えることだらけで、一気に白髪が増え、美容師さんにも「少し白髪が目立ってきましたね・・・」と控え目ながら核心についた一言をいただき、言葉を失ったりもしましたが、それでも、自分と会話する時間は格段に増えました。

また、決まった時間に行って、決まった時間までは会社にいなくてはならない、という身の拘束がなくなったことは、本当にありがたい。正直、今こんなに人数いる??という状況での勤務体制や、全然働いていないのに、私よりも高い給料をかっさらうきもい奴と顔を合わせなくてもよいというのは、めちゃくちゃストレスフリーです。

話は少し脱線しましたが・・・笑 元々、社交的な方ではないのと

「職業=結婚式」

「趣味=結婚式」

「休みの日の過ごし方=結婚式」

の、結婚式バカなので、私から結婚式を取り除いた私自身には一ミリも魅力がなく、友達もとても少ないので、会社での人とのかかわりがなくなれば、それは当たり前に人とのかかわりは、お客様かごく少数の友達と限られてきます。

また、私の中では「お客様や後輩、取引先とは距離を取れ」というルールがあるので、誘っていただけたらもちろんお食事などに行きますが、誘われない限り、越えてはいけない一線というのを守っています。※このお話はまたいつかさせてください

でも、改めて思うことは、

「やっぱり会社を辞めてよかった」

ということ。

会社の文句を言いながらも、それでも奴隷のように働いていた、ルールでがんじがらめな、あんな気持ち悪い場所から離れられてよかったな、と本当に思っています。表現は過激ですが、嫌いな場所に居続けるほど、気持ち悪いことはない、と思うんです。

私はそもそも、今まで所属したことのある会社、すべてが「会社のことは別に好きではない」と断言できます。これもまた、誤解を生む表現ですが、別にどの会社も嫌いでもありません。笑 無関心に近いかもしれない。会社がどうなろうが興味ない。目の前の新郎新婦様が、結婚式が、ゲスト皆様が、幸せになれることに全力で向き合う。ただそれだけ。

私の中では「結婚式のお手伝いができる」が最優先事項だったので、その場所として利用していた、と言ったらめちゃくちゃ感じ悪い奴ですが、そういう意味では、会社からいいように使われたと思っていますが、私もいいように使っていたのかもしれませんね。お互い様、ということだと思います。

最近、友人で会社を辞めたいといっている子がいて、どの角度から聞いてもその会社、マジで最低最悪なんです。スタッフも性格悪いし、要領悪いし、何よりベクトルがお客様に向いていない・・・なんでそんな会社にいるんだろう?って私は心底不思議でならないのですが、その友人は文句を言いながら、辞めたいといいながら、なかなか辞めないのです。

なんでなんだろう??と彼女の動向を眺めてみたのですが、辞めない理由を探しているんですよね。

「担当のお客様がいるから」「責任もって仕事したいから」「今ある仕事はまっとうしたいから」・・・と。

私は彼女と仕事がしたいので、ずっとずっと会社を辞めて独立することを応援しているのですが、これでは一生辞めないと思います。笑

良し悪しではないし、会社を辞めること自体、別にどちらでもいいけれど、辞めない理由を探しているうちは、きっとずっと辞めないんだろうな、と思います。彼女にとっては、絶対私と働いた方が幸せなので、まぁ、私も諦めませんが・・・笑笑

最近、とても心に響いた言葉があって

「人生でやりたいこと、ほしいもの、ほしいといっていい」

ということば。

子供の頃はほしいおもちゃを、なんの遠慮もなく「ほしい」と言ったり、やりたいことを感情のままに「やりたい!」と素直に生きていたはずなのに、いつからか、自分で勝手に自制して、やりたいこと、ほしいものを我慢して生きているなぁって思うんです。

精神年齢8歳だと診断されたことのある、アルプスの少女荒井の私ですら、やりたいことやほしいものを自制する人生って何??って思いませんか??笑

だから私は、ほしいものはほしいし、好きな人は好きだし、やりたいことはやるし、そんな風に独立2年目も自由に楽しく生きていきたい!と思う今日この頃なのでした。



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