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「家族の一員」になるということ

前回、お伝えしたように、佐賀県という田舎にいながら、今、海外の方との仕事がスタートして2日が経ちました。

まだ、何ができているかよりも、どんな仕事があるのか。全体を掴めるように、ミーティングで出てくる言葉を、必死にメモって後でまとめるという感じで過ごしています。

緊張はしていますが、このピリッとした感覚がいいなと、仕事ができる感覚を味わっている感じです。

今日もお話をしていて、自分の中の葛藤に1つ気づくことができました。

それは、「自分はできない」という心の声が聞こえてきて、信頼してくださっている気持ちに応えることができなかったらどうしようという声です。

フリーランスという立ち位置になって、4年目なのですが、正直、慣れません。20年も大きな組織の一員でしたから仕方のないことです。

フリーランスは雇われているのと違いますし、しかも、ものすごく高いスキルがない状態だと、いつでも「お仕事ありません」と言われる可能性が高くなる。

実際に、お仕事する時間が長くなってきたと思ったら、突然、仕事がなくなったり、報酬がかなり減ったりということがありました。そのたびに、「雇用された方がいいのだろうか」と悩んだこともありますし「やっぱり、私は何にもできないんだ」と落ち込んだこともあります。

また、業務委託という契約であっても、私としては、一緒に仕事をしているメンバーの1人として思っていたのですが、やっぱり違うんです。

見えない壁があって、立ち入ることはできない。

合宿や旅行の様子を見るたびに、「こういうことだよな」となんだか、急に一人ぼっちになったような、そんな気持ちになっていました。だからと言って、もし、声をかけていただいたとしても、子供達のことがありますから参加はできないんですけどね。

リモートワーク が続かない理由には「孤独だから」ということを言われることが多くあります。私がはじめてリモートワーク をスタートした時も、研修を一緒に受講した方は、孤独に耐えられず辞めていくという方もいました。

だから、雇用ではないリモートワーク では、こういうことは当たり前なんです。どんな仕事もでしょうけど、フリーランスのリモートワークは確率が高くなるという感じですね。

お仕事をご一緒してくださる方によっては、コミュニケーションをとるために、雑談の時間を作ってくださる方もいます。コロナ禍によってオンライン飲み会やお茶会が増えましたから、以前よりは仕事がしやすくなってきているとは思います。

いずれにしても、フリーランスで、しかも、リモートワークで仕事をしていくためには、自分なりに孤独を解消する方法を持っておく必要があるんです。

そんな感じで、急に仕事がなくなったり、一人ぼっちのように見えない壁がある経験を繰り返しているため、「フリーランス」という言葉をいうことで、自分なりに気持ちを引き締めていたんだと、ミーティングを終えて気づきました。

でも、海外の方はちょっと違うんだというのを、今、体験しています。仕事を一緒にすることが決まったとき、「家族」という言葉を使ってくださったんです。

家族の一員として

こんなこと言われたことがなかったし、心が温かくなりました。

もちろん、なぁなぁに仕事をするという意味ではなく、

「真剣に同じミッションに向かって行こう!」

という、強い想いが込められているからこそだと思います。

呼び方も、私の名前は「ゆきよ」と読むんですが、「海外の人は「よ」が発音しづらいから「ゆき」でいい?」と連絡をいただいて、「いいですよ」とお伝えしたんです。

実は、両親や祖父母からは「ゆき」と呼ばれていたので、なんだか懐かしい気持ちになり、ちょっと、本当に泣きそうになりました。海外の方ならではなんでしょうね。

あ、「海外の方」と書きましたが、正確には、日本人の方で海外にずっといらっしゃる方です。だから、英語が話せなくても日本語で大丈夫なので、私はお仕事できています。

家族の一員という言葉や呼び方の話もあって、嬉しいのと戸惑っているのと、ごっちゃになっている今日この頃です。でも、確実に言えることは、

今までとは全く違う世界に飛び込んでいること。

そして、大変なことや緊張することもあると思うけど、この世界で活動することは、私の子供たちの未来がもっとよくなることにつながる。

そんな根拠のない自信を感じています。

家族の一員としてできること。

依存ではなく自立して、いろんなことを学びながら、家族と一緒に目指す世界に一歩でも二歩でも近づけるように。

学びながら過ごしていきたいと思っています。

どこにいても、人と環境、そして道具が揃うことは、生きる希望を与えてくれることなんでしょうね。


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