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Ciudad de México からMérida へ 〜4日目〜

3日めの初踊りを終え、気絶同然のように寝て起きた翌朝。とにかく飛び起きて、身支度し3時に車に飛び込んだ。

そして、真っ暗なメキシコシティから空港目指して走り出す。最初は道もスムーズで順調な出だし。みんな上機嫌で、もうすぐCamino de carne (肉の道)やで。と車内は盛り上がる。初めてみたcamino de carne はど迫力。 

camino de carne


しかもこれが1キロくらいらずーっと続いている。初めての光景に、これがパワーの源かと、見入ってしまう。なんせ、みんなめっちゃ元気。もちろん人によると思うが、なんやろう。パワーが違う。パワフルである。なんか力強いし心強い。あかん、筋肉をつけなくては!と、そんなことを思いながら、初めてみる肉の道で盛り上がるのも束の間。

この道は朝から働いている人たちがめちゃくちゃ多く、まだ暗い中、食材などを運ぶ車でごった返してきた。一気に渋滞に巻き込まれて、今までのスムーズさが嘘のように、まったく進まなくなった。しかも気づけばだんだんと4時に近づいている。みんなの焦りは言葉となってでてくるけれど、あまりに早いスペイン語に何一つついていけない。ただただ早く着くことを願うのみ。

なんせ荷物もあずけるし、4時には絶対につかないと危なすぎる。実は最初は7時のフライトだったのだが、5時に変更になったと1週間くらい前にメールで連絡がきたので、その時点でひと焦り。その時間にビビり、ここはオンラインチェックインができるからと先にオンラインチェックインをしたのだが、前日になって、そのチェックインが無効と連絡があったのだ。といっても、サポートメールのような感じでメールで連絡がきたので、どうしてチェックインができていないのか?こちらではチェックインが済んでいる画面ですと問い合わせても、「こちらではわかりかねます。申し訳ございません。」の一方的なメール。サポートメールちゃうんかい!と思いながらもなすすべがない。

不安でしかなかったため、ボラリス航空に電話を入れるも、英語も通じず(まあそもそも私もそんなしゃべられないから、細かいことを聞くのなんて到底無理ではあったが)、スペイン語が話せる人に電話を入れてもらってたら、当日、予約番号などでチェックインできるので1時間前には必ず空港についていてください。とのことだった。それもあってこれは大丈夫なのか?とみんなの気持ちが焦りに変わり、ここからクラクションの連打である。もう1台も入ってこないで。1ミリでも前に進ましてくれ。というように。

そのクラクションの連打のおかげか、みんなの気持ちのおかげた、4時ちょいすぎというタイミングでメキシコシティ空港に到着。ああ、これでメリダまで行けるねと、微笑んだのもつかの間。すぐさまカウンターでチェックインをしようと思い、近くのスタッフに場所を尋ねたら、「ああ、この便は1番向こうのカウンターだよ」と言われて、おお焦り。100メートルほど先のカウンターを目指してスーツケースを引っ張って猛ダッシュ。しかもみんなの足の速いこと。速攻で差が広がるが、とにもかくにもこの便に乗らなければと、続いて必死に猛ダッシュ。そして、息も切れ切れ到着に、そのカウンターに予約番号などが書いた紙をみせると・・

「ああ、この便は1番向こうのカウンターですよ」

とまさかの最初に尋ねた場所のカウンターを指してきた。

「えええええ!!マジで?!今、こっちって言われて走ってきたのに、あっちなん?! WHAT??? QUE??」

うそやんと思いながらも、その人の言っていることは確実で、そこではチェックインできなかったので、もうこれはとにかく戻るしかないと、人混みをかき分けてスーツケースを引っ提げて舞い戻る。何があってもこの便に乗らなければ、またチケットを買わないといけないと思いと息を切らして猛ダッシュ。アナウンスギリギリでなんとかたどり着いてチェックインをして、荷物検査のところできづく。

指輪とブレスレットがない! ボディ―チェックもあるからと先に全て取り外し、ポケットに入れた。絶対にポケットに入っているはず! と、確認したが全然みあたらない。ああ、もしかして猛ダッシュで走ったせいで、ポケットから落ちたのかも。と顔面蒼白。なんせみんなから前日にもらった指輪とブレスレット。MEXICOがたっぷりつまったプレゼント。それを1日でなくすんなんて。。。 いや、それは絶対にあかん。絶対にみつけたい。探しに行きたいといっても、時間がなくそれはできないよ。しかたないよといいながら、みんななんとも言えない顔である。 そりゃそう。そんな大切なものをなくすんかい!と自分で自分が腹立たしく、涙目になりながら、空港のスタッフにも「もしアクセサリーがみつかったら、教えてください」 とほぼかなわぬ希望を伝えてみる。「まあ、もしみつかったらね」くらいのなんとも言えない表情が返ってくる。そうやんな。そりゃ、みつからんよな。

なにもする気力もなく、無言のままで飛行機に乗り込んだ。そして、上着を脱いで、膝の上に置きながら上着を触っていると、何か異物の感触が!
えっ!なに?今、なんかにあたらんかったか?!と我に返り、上着のすべてを触ると確かに異物の感触が! そこをたどっていくとまさかの、指輪とブレスレットが入っていた! えっ?どこに?と思ったら、それはモフモフのノースフェイスのフリースの背中のほうだった。なんでこんなところに??と、くまなくフリースをみらたポケットに小さく穴が空いていて、そのから背中のほうにまわっていったようだった。

「あ~~~~~!!!よかった!指輪とブレスレットがみつかった」

の一言で、一気にみんなが笑顔になった。「ほんとにtonta だね」と笑いながら言う皆の言葉に泣き笑いになりながら、「Siiiiii (YES)!」と答える。
いや、ほんまに良かった。なんせみんなからいただいた宝物。もう無くさぬように、身につけて、安堵して、ねむりについた。

メリダ空港から。

とにもかくにも無事にメリダについて、満喫した後に、スーツケースのカギの部分が壊れていて、もう一つのスーツケースの鍵が折れ曲がってた衝撃の出来事はまた次回。

今日はあったかいカフェラテをのみながら。
https://note.com/heartofponko/n/nd6c9301dccee






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