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支える理学療法《シーティング編》

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2021年4月の記事一覧

シーティング 第8回 《アンカーサポート、車椅子操作》

シーティング 第8回 《アンカーサポート、車椅子操作》

シーティングも一旦、今回で終了させて頂こうと思います。

次は《支える理学療法シリーズ》

『ポジショニング編』

を掲載させて頂きます。

では、さっそく今回の内容に入ります。

まず、アンカーサポートとは、滑り座りなどで、ご高齢者様が前方にズレるのを防ぐモノになります。

シーティングをしっかりしても、やはり長時間座位であれば、時間経過とともに前方へ滑ってくる方は多くいらっしゃいます。

上記

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シーティング 第7回 《車椅子の種類およびその特徴》

シーティング 第7回 《車椅子の種類およびその特徴》

今回は、まず車椅子の大まかな種類について説明します。

因みに車椅子選びはかなり重要です

どんなにシーティングを工夫しようとしても、

そもそも、ご高齢者様の体型や機能障害に対して、車椅子の規格が合っていなければ、そもそもシーティングの仕様がない場合が多くあります。

必ずデモ器を試して、納得いくまで選定しましょう。

では、大まかな車椅子の種類ですが、

《標準型(スタンダード型)》

これが

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シーティング 第6回 《フットプレート、肘かけの位置調整》

シーティング 第6回 《フットプレート、肘かけの位置調整》



フットレストの位置を気にされるセラピストの方は多いと思いますが、『リハ時間内で調整する時間がない』『そもそも調整の仕方がわからない』といった方も、もしかしたいらっしゃるかもしれません。

基本的にフットレストの位置は大腿部が水平になるように設定します(不快感がでないように)

また膝の屈曲制限があるご高齢者様では、フットレストの位置が高すぎて足部が乗っていないケースもたまにみかけます。

では

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シーティング 第5回 《おじぎ座り》

シーティング 第5回 《おじぎ座り》



老健やデイサービス、特養などでお勤めのセラピストさんでは、比較的よくみられる姿勢だと思います。

施設によっては、長時間の車椅子座位姿勢を強いられるところもあるため、ご高齢者様の中には、ご自身でおじぎ座りをして座圧を移動させたり工夫されている方も多いと思います。

私たちみたいに、臀部の位置を肘かけのプッシュアップや、片側ヒップアップで除圧したり、座圧を移動できれば良いですが、

ご高齢者様で

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