シーティング 第8回 《アンカーサポート、車椅子操作》
シーティングも一旦、今回で終了させて頂こうと思います。
次は《支える理学療法シリーズ》
『ポジショニング編』
を掲載させて頂きます。
では、さっそく今回の内容に入ります。
まず、アンカーサポートとは、滑り座りなどで、ご高齢者様が前方にズレるのを防ぐモノになります。
シーティングをしっかりしても、やはり長時間座位であれば、時間経過とともに前方へ滑ってくる方は多くいらっしゃいます。
上記の写真のようにクッション材前方部の下にブランケットやバスタオルなどを敷くだけでも、後方へ傾斜がつき、前方へ滑るのを止めることができます。
また、下記のようにクッション材をアンカーサポートとして利用すれば、圧力分散機能も向上するため一石二鳥です。
滑り座りになれば車椅子操作にもマイナス面がでてきます。
上の写真が滑りず座りの写真で、下が臀部を座面の後方まで寄せた写真です。
手でハンドリムを握って頂くとポジションが違いますよね?
滑り座りだと、ハンドリムの前方を持つことになり、一漕ぎで車輪を動かせる幅が少なくなります。
最後に、ブレーキ操作で、上肢の力が弱くてブレーキロックがかけられないご高齢者様への工夫として
サランラップの筒をブレーキロックにかけて、てこの原理にて、比較的弱い力でもブレーキロックをかけることができます。
以上で、シーティングシリーズは一旦終了させて頂き、今後はポジショニングについて記事を書いていきたいと思います。
もし興味があれば閲覧ください。
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