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シーティング 第5回 《おじぎ座り》

図19



老健やデイサービス、特養などでお勤めのセラピストさんでは、比較的よくみられる姿勢だと思います。

施設によっては、長時間の車椅子座位姿勢を強いられるところもあるため、ご高齢者様の中には、ご自身でおじぎ座りをして座圧を移動させたり工夫されている方も多いと思います。

私たちみたいに、臀部の位置を肘かけのプッシュアップや、片側ヒップアップで除圧したり、座圧を移動できれば良いですが、

ご高齢者様では、そのようなことができない方が大半のため、無意識におじぎをして、臀部から腰部の圧を大腿部へ移動することにより除圧されている方もおられます。


また他にも、下記のような理由でおじぎ座りになっている可能性もありため、しっかりと評価していく必要があります。


・円背姿勢をバックサポートにて適切に支持できていないため,背面から押し返されている. (背張り調整機能がない.背張り調整が不十分)

・強度の円背にて頭頸部が前方に位置し,肩から首の筋肉が疲れるため休んでいる.⇒ティルト、リクライニング機能があれば後方に傾斜させ休息してもらう。または、ベッドで休息をとる

・体調不良⇒問診、バイタルチェック



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