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精神医学「統合失調症」

精神医学(Psychiatry)は、各種精神障害に関する診断、予防、治療、研究を行う医学の一分野です。

カウンセラーは医師のように病名を診断したり、投薬治療を行うことはできません。

カウンセラーの精神医学的な知識が乏しいと、クライアントの状況を正確に判断することができないため、重篤な症状へと発展させてしまう危険性もあります。

カウンセラーは常にクライアントの利益に繋がる判断をしなければなりません。

病名を告げるなど医師の専門領域を侵したり、クライアントが傷つくような知識の乱用は絶対あってはならないことですよね。

カウンセラーが自身の専門性の限界を知り、クライエントのメリットにつながる関わりをするためには精神医学の基礎知識は非常に大切ですよね。 

あくまで予備知識としての情報ですが、私自身の学びの場としても精神医学の基礎知識をこのnoteに書いておこうと思いました。

また、多くの人が精神医学に触れる機会となったり、理解を深めるきっかけになっていただけたらと思っています。


1.統合失調症

統合失調症は、青年期に好発する原因不明の精神病です。

発症は遺伝的要因と環境要因の相互作用によると考えられており、精神病のうちで最も頻度の高い重要な疾患です。

症状の特徴としては特有な思考障害・不適切な感情と意欲が見られ、自閉的あるいは一風変わった生活態度が見られます。

そして社会的・職業的に適応出来にくいのが特徴です。

幻覚や妄想などの異常体験。病識の欠如などが見られます。(病識とは精神的疾患を抱えた方が自分が病気であると自覚することです)

統合失調症の方は病識が欠如するのが特徴的です。

統合失調症は情報を適切に選択し、実行に移すというような認知機能の障害は見られますが、意識は鮮明で一般的な知能は保たれている場合もあります。 

発症年齢は過半数が20歳前後であり、16歳から40歳までが主な発病危険年齢です。まれに子供でも発病します。

発病率に男女差はありませんが、罹病(病気にかかること)危険率は0.7%~0.8% 。あらゆる国を通じて発生頻度が同じであることも特徴的です。

詳しい原因は分かっておらず、精神科入院患者の60%を占めるとも言われています。

薬物療法が主流ですが、自我の統制力を強化し、ストレス耐性を増加させる方向に行くことが重要となります。

心理的教育も平行とされています。


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