Mei hazuki

都内の大学卒業。 30代から語学を学び直す。 夢はフランス移住。 フランスとイギリスが…

Mei hazuki

都内の大学卒業。 30代から語学を学び直す。 夢はフランス移住。 フランスとイギリスが好き。

最近の記事

イギリス英語-シャーロック・ホームズ編2-

前回の記事はこちら↓ 前回、Teacher・Arthurに「もっとReader本を読みたまえ」と言われた私は、彼とのレッスンの後に、再び本屋に寄ってみました。 そして洋書コーナーにて見つけたのが、こちらでした。 そう! まだらの紐でございます!!! ちなみに、Specleの単語は「斑(まだら)」を意味します。 最初、私は、Specledの単語の意味が分からず、何の話か分からなかったのですが😅💦 ググった結果、まだらの紐だという事に気づきました💦 こちらを小さい頃に読

    • イギリス英語 -シャーロック•ホームズ編-

      私が初めてシャーロック・ホームズを読んだのは小学生の頃でしたでしょうか。 友達に教えてもらったのか、たまたま手にしたのか覚えていませんが、子ども向けのホームズシリーズで、「まだらの紐」を読んで、ワクワクした事を今でも鮮明に覚えています。 また、ホームズの作品の近くに、ミステリー小説として、アガサ・クリスティーやエラリー・クィーンの小説(子ども向け)が置いてあったので、それも読んでみたら、とても面白くて始終ワクワクしていました😍 「四つの署名」、「緋色の研究」と次々と読ん

      • イギリス英語を勉強することになった話

        フランスが小さい頃から大好きで、フランス語を5年くらい勉強していましたが、フランス語を勉強したり、フランスにも行っている内に、ふと英語の必要性を感じました。 1番はフランスでフランス語が通じない時に英語を話す時が度々あった事ですかね。 何よりフランス人が英語を話してきたので、これは英語も勉強しときたいなと痛感しました。 さて、勉強するなら、ではどうするか。 と思った際、真っ先に浮かんだのがイギリス英語でした。 イギリスの文化が昔から大好きでしたので、フランスに行った際にイ

        • ヴィロンの森 第十一章 最後のダンス

          ヴィロンの一族が、ローヌの森に移る三カ月の間、少女とその兄弟達とラルフは、お互いの元を出来るだけ行き来しました。そしてヴィロンの一族が、他の森に移る三日前、アリアンヌは舞踏会の日に一緒に月を眺めた、自分の城のバルコニーでラルフと落ち会いました。 二人は、わずかに虫の鳴き声が響く中、部屋のシャンデリアと月の光に照らされながら、手を取り合い、しばらくずっとお互い見つめあっていました。 「何を話したらいいのか……」 しばらくの沈黙の後、やっとラルフが口を開きました。 「早かった

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        イギリス英語-シャーロック・ホームズ編2-

          ヴィロンの森 第十章 約束

          舞踏会の日から一月後、再び、森に行ける日がやってきました。 少女とオーギュストとアレクサンドルの三人で再び来ましたが、アレクサンドル以外の二人は、非常に浮かない顔をしていました。 少女にいたっては見慣れた、いつもの木々のアーチを見て、『ずっとこのアーチが続いてくれたらいいのに』と思っていました。 ラルフに会ったら、ヴィロンの人々が今年、この森から移動するのかどうかを聞かねばならない…… そう思うと、とても憂鬱で、今でも逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。 そして、アーチを抜

          ヴィロンの森 第十章 約束

          小説について[乱歩と少年探偵団]-part2-

           また、「少年探偵団シリーズ」は、推理小説というよりは、『少年達が正義のために悪と戦う物語』の小説という印象が強いので、従来の乱歩の本格的推理小説しか読んだ事がない方が読むと、印象が大分変わるのではないかと思います。  ただし、その物語の中にも、乱歩独特の意外な展開や、期待を裏切る作風は健在しているため、驚きながらも安心感はありますね笑  また、これらのシリーズは題名から面白く、個人的に好きな題名を4つ挙げさせていただくとしたら、こちらですかね。 「鉄人Q」 「夜行人間」

          小説について[乱歩と少年探偵団]-part2-

          小説について[乱歩と少年探偵団]-part1-

          大学の時に、日本文学を学んでおり、また、大学の文化系サークルで新聞を作っていたのですが、それが大掃除をしていたら出てきました。 そのサークルは他の大学(六つの大学)と交流があったので、より交流できると良いなと思って作成していたのですが、意外に好評だったのと、今読み返すと面白かったのでこちらにも載させていただきます。 ちなみに当時、『自由に記者が語る』というコーナーで載せていたものです。 (以下、当時の原文のままです) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  

          小説について[乱歩と少年探偵団]-part1-

          ヴィロンの森 第九章 恋心

          翌日、少女は目覚めると、何だかいつもと違う朝のように感じました。 窓に目をやると、おだやかな朝の陽の光がちょうど窓から射し込んで辺りを照らし始めたのと、白いカーテンが静かに揺れているのが見えました。 しばらくそのまま、その辺りを見ていると、段々と昨日の舞踏会のことを思い出してきました。 昨日は何て素敵だったのでしょう……! 嬉しい気持ちが段々と大きくなってきます。 素敵だったわ、本当にとても素敵だった……! 少女は嬉しくて、いても立ってもいられなくなり、起き上がると、ネグリ

          ヴィロンの森 第九章 恋心

          ヴィロンの森 第八章(後編) 舞踏会にて

          城の楽団の人々が眠りについてしまったので、ロワールと、また、楽器を持ったヴィロンの人々数名が代わりに演奏をし始めました。 貴族の少女達は、あまりの出来事に呆然としていましたが、他のヴィロンの少年達に誘われるまま、次々とダンスを踊り始めました。 アリアンヌとラルフは、ダンスをする人々の中に入っていき、中央まで来ると深々とお辞儀をしました。 そして、しばらく見つめ合うと、ようやく近づき、互いの手を取ると踊り始めます。 「今日のアリは、とても素敵だ」 踊りながら、ラルフがささやく

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          ヴィロンの森 第八章(後編) 舞踏会にて

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          ヴィロンの森 第八章(前編) 舞踏会にて

          ラルフの国に行ってから、少女はしばしばラルフと踊った事を思い出しながら日々を過ごしていました。 ある日、ダンスのレッスンに励(はげ)んで、部屋に戻ってくつろいでいると、 「姫様、王妃様が参られました」 と侍女が声をかけてきました。 「お義母様が?」 少女がそう言うなり、入口が静かに開き、義母のクリスティーヌが顏を出しました。 その顔は少しばかりやつれているようでした。 「お義母様」 少女は駆け寄り、そばに行くとゆっくりとお辞儀をしました。 「ごきげんよう、アリ」 「ごきげん

          ヴィロンの森 第八章(前編) 舞踏会にて

          ヴィロンの森 第七章(後編)  ヴィロンの国の演奏会

          子ども達に見送られ、アリアンヌ達は再び歩き出しました。 ずっと歩いていくと、すぐ突き当りにエスカリエらしきものが見えました。 「宮殿は、この階段を登った先にあるんだ」 ラルフはそう言うと、エスカリエのはるか先を指差します。 見ると、エルフらしき人々が既に上方に何人かいるのと、ずっと向こうには宮殿らしきものが見えました。 「こんなに階段……登り切れるかしら?」 「大丈夫だよ」 そう言うと少年は、ひょいとエスカリエに飛び移りました。そして、そのまま楽々、上っていったかと思うと、あ

          ヴィロンの森 第七章(後編)  ヴィロンの国の演奏会

          ヴィロンの森 第七章(前編) ヴィロンの国の演奏会

          舞踏会の二週間前に関わらず、再び、外出が許されたので、少女は兄のオーギュストと、また、弟のアレクサンドルと再び森に向かいました。 木のアーチをくぐるとラルフはすでに見るなり、笑顔で手を振ってきました。 そして、 「来てくれたんだね」 と嬉しそうに言います。 「ククル!」 ちょうど向こうからククルが走ってきたので、アレクサンドルはそう叫ぶなり、駆け出しました。 出会うなり、ククルが飛びついてきたので、アレクサンドルはそのまま抱きとめます。 「また会えたね。嬉しいよ」 アレクサ

          ヴィロンの森 第七章(前編) ヴィロンの国の演奏会

          ヴィロンの森 第六章 博士の銀貨

          翌日、アリアンヌは言いようのない高揚(こうよう)感とともに目が覚めました。 大きく伸びをし、ゆっくりと起き上がります。 「姫様、おはようございます」 侍女が水を一杯コップにつぎ、彼女に渡しました。 「ありがとう」 少女はコップを受け取り、ゆっくりと飲みます。 窓を見ると、白いカーテンが大きく揺れていました。 ネグリジェ姿のまま、窓に近寄ると、昨日、ラルフとロワールがいた大木が見えました。 「昨夜はなんだかとても興奮して、なかなか寝つけられないとおっしゃっていましたがどうです

          ヴィロンの森 第六章 博士の銀貨

          ヴィロンの森 第五章 バルコニーにて

          そして三日後。 少女はいつものように目覚めると、侍女達に着替えさせられ、また髪を結わえてもらいました。そして、着替えなどが終わり、自分の部屋に戻ると、窓の外を見ました。 外はいつもの景色が広がっており、空は青々としています。 「今日はいいお天気になりそうだわ。ラルフも今頃、空を見上げているのかしら」 「ラルフ様とは先日、姫様がお話になられていた妖精の方の事でしょうか」 近くで編み物をしていた乳母がそう尋ねました。 「そうよ。今日、彼は宮廷の舞踏会に行くのですって」 「それは、

          ヴィロンの森 第五章 バルコニーにて

          ヴィロンの森 第四章 子犬のククル

          再び、外出できる日が来ると、少女はオーギュストとアレクサンドル、そしてロジェと他二人お供の者を連れ、また森へ行きました。 そしてまた、木々のアーチをくぐると、子ども達三人だけがラルフのいる場所に出ました。 「やぁ」 ラルフは変わらずそこにいました。 そして、驚いているアレクサンドルを見て、「君は?」と問いました。 「アレクサンドル。十一番目の子どもだよ」 「やぁ、十一番目か!」 「君は?」 アレクサンドルがはにかみながら問います。 「僕はラルフ。妹が一人いるよ」 「ラルフか、

          ヴィロンの森 第四章 子犬のククル

          ヴィロンの森 第三章 ヴィロンの一族

          次の日の朝早く、少女は兄に起こされました。 「お兄様、まだ眠いわ」 「早く」 少女は目をこすりながら急いで侍女に服を着せてもらい、又、髪を結わえてもらうと、急(せ)かす兄の後ろについていきました。 博士は机に向かって何やら書き物をしていたところでした。 「お二人そろって朝早くからどうされたのです?」 突然の二人の来訪(らいほう)に驚きましたが、にっこりとして博士が尋ねました。 「教えてほしいんだ。銀髪で瞳の色がエメラルド色の人は、どこの国の人なのかな?」 オーギュストの単刀

          ヴィロンの森 第三章 ヴィロンの一族