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問診票を活用した筆跡性格診断

皆さんこんにちは。
北海道・若手治療家コミュニティの
花田隼人(@hokkaido_wakateです。

早速ですが、

↓この文字から
どんな性格の印象を受けますか?


男性?女性?
活発?消極的?寡黙?
規範意識は高い?低い?
人の話は聞く?聞かない?
我慢強い?せっかち?
毎度違うアプローチがいい?
毎回同じ施術や担当者がいい?


いろんな印象を持ったかと思いますが
このように、


問診票の文字を見た瞬間に
クライエントの性格が分かったら
治療の提案が簡単になると思いませんか?


いろんな方の問診票を見ていると
「人柄は字に表れる」
つくづく思います。


それほどに
筆跡から得られた印象と
実際に関わって分かる雰囲気は
あまり大外れしません。


今回は、
「治療家のための筆跡診断学」として
「臨床営業スキルに活かす筆跡のみかた」
をお伝えします!








筆跡診断が有効な3つの理由


数ある性格診断の方法の中から、なぜ「筆跡」を選ぶべきなのか。その特徴として以下の3つがポイントになります。

  • 認知、行動、評価の繰り返しを観察できる

  • 相手が嘘をつく可能性が低い

  • 秘密裏に診断しやすい

この3つが揃っているという点で
筆跡を見る性格診断は、
他の性格診断と大きく異なります。



「書く」という行動の特徴

性格診断の手法は色々ある中でも、
特に筆跡診断が有用である理由は
「書く」という行動の特徴に由来します。

性格が、
「直面した状況や刺激に対してどう感じ、どう行動するか」として表れるように、

筆跡は、
「与えられた枠と書字課題に対して、どう筆を動かすか」を見ているわけですから、非常に性格が表現されやすい課題を評価することになります。

相手選手を見る、侵入経路を選ぶ、ドリブルで仕掛ける、結果ついてきた相手DFの動きに合わせて自分のプレーも修正する。このように書字も、筆跡とスペースを見ながら筆を操作する一画一画が戦術的行動である。


これはスポーツシーンに置き換えれば、

「認知」・・筆記欄や前の筆跡を見る
「決断」・・次の筆運びのデザインを決める
「行動」・・書く
「評価」・・書けた筆跡を次の筆運びに活かす


これらを含む一連の「戦術的行動」であり、何らかの情報処理が必要になったときにどのような判断を選択する傾向があるか?を模擬的にスクリーニングすることができます。


Q.あなたは大事な約束に寝坊してしまいました。次のうち、あなたはどんな行動をとりますか?
・急いで身支度する
・落ち着くために飲み物を入れる
・約束の相手に連絡する
・諦めて二度寝する

CoordiSnap

上記に引用したような、質問に対して回答するだけの性格診断では、こうはいきません。

口だけならいくらでも性格を隠せますが、日々書いている文字、手に染み付いた書字動作の癖というものはそうそう隠せるものではありません。

おまけに、相手がに不審がられないように性格診断の質問を問診に組み込んだり、問診票で回答してもらうというのはあまり臨床では現実的ではありません。

できれば、こちらが相手の性格を探っていると気づかれることなく進めたいものです。

以上の理由から、
クライエントの性格の判断材料として
筆跡を見ることをオススメしています。



見るべきポイント

文字を見るポイントは様々あります。

その中で、
ビギナーが観察して判断しやすい
筆跡の特徴
をお伝えしていきます。



①【規範意識】「転折」と「接筆」


例えば「口」の字のように、

1画目の線と2画目の線が同じポイントから起始する時、この2本の線の起始端は「くっつく」のが教科書上正しい書き方です。このくっついた状態を「接筆」が閉じる「接筆閉」といいます。


また2画目は右へ直進した後、「折れて」下方へ方向を転じるのが正規のデザインです。この筆運びを「転折」を角にする「転折角」といいます。

この正しい書き方に対して、人間はオリジナリティを加えます。

本来、正規のデザインは守るべき見本であるはずですが、これを破るように書字動作をとる癖を持った人がいます。これを「接筆開」「転折丸」といいます。

転折、接筆の書き方は、正しいデザインにどれだけ従い、どれだけ崩すかで判断できます。

字を習った子供の頃から、転折や接筆の筆運びは習慣となっているでしょうから、その人自身が生来的に持つ「規範意識」が文字として表れます

それでは、転折と接筆の書き方による
クライエントの特徴を以下に挙げていきます。


《転折と接筆によるクライエントの特徴》

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