見出し画像

白黒思考から抜け出せない!ASDと共に柔軟な思考を育む方法とは?

白か黒か、全てをはっきりさせなきゃ
気が済まない「白黒思考」。

これは、何事も極端に考えてしまう思考の癖であり、
ASD(自閉スペクトラム症)を持つ方々に
特に多く見られるものです。

何かが「良い」か「悪い」かという二元論で
物事を見てしまい生活が少し窮屈に
感じられることはありませんか?

この記事では、白黒思考とは何か、
その影響や原因、そしてその治し方について
考えていきます。

興味のある人はぜひ、
読んでいってください!


白黒思考とは?

白黒思考とは、物事を二者択一で
考える癖を指します。

中間や曖昧さを受け入れることが難しく、
すべてを「どちらか一方」に分類してしまうのです。

たとえば、「いつも優しい人」or「最低人間」といった具合に、
両極端な見方をすることが多くなります。

このような思考は、ASDの特性として
見られることがあり、直感的に判断して
しまうことが多いです。

しかし、ASDの方だけに限らず、実は多くの人が
このような思考をすることがあります。

ある調査によれば、日本人の約半数が
何かしらの形で白黒思考をしているとのことです。

あなたも知らないうちに、何かを
白か黒かで決めつけてませんか?

白黒思考になると…

白黒思考に陥ると、問題が発生したときに
非常にストレスを感じやすくなります。

たとえば、仕事でトラブルが発生した際、
「これは全て自分が悪い…」「私は全然役に立たない」と
思い込んでしまうかもしれません。

また、人間関係においても、相手の一度の
失敗を「この人は信用できない」と決めつけて
しまうことがあります。

結果として、些細なミスや誤解が大きな問題に
発展しやすくなり、自己評価が極端に低くなったり、
人との関わりを避けるようになったりすることもあります。

柔軟な思考ができないために、解決策が
見えなくなり、ストレスが積み重なるだけなのです…

白黒思考になってしまう理由

なぜ私たちは白黒思考に陥ってしまう
のでしょうか?

その背景には、ASDの特性や、
社会的な要因が深く関わっています。

ASDの人々は、細かい違いに気づく敏感さを持つ一方で、
物事を全体的に捉えるのが難しいことがあります。

このため、曖昧さや不確実な状況に対して
不安を感じやすく、明確な結論を求める傾向が強くなります。

安心感を得るために
これが正しい、あれは間違っている!」といった
偏った考え方になりやすいのです。

たとえば、学校や職場でのルールを厳密に
守ろうとする意識は、白黒思考の典型的なパターン。

ルールを守れば「正しい」、守らないのは「悪い」と
考えがちで、曖昧な判断を避けようとします。

さらに、日本の教育制度も白黒思考を
助長する要因となっています。

学校では、テストや課題の多くが一つの
正解」を求め、間違いを許さない傾向があります。

このような教育環境では、成功か失敗かの
二分法で物事を捉えがちです。

間違った答えは「失敗」とされ、そこから
成長する機会を得ることが難しくなるのです。

正解を追い求めることで安心感を得る一方で、
その思考が行き過ぎると柔軟な対応が難しくなり、
ストレスを感じる場面が増えてしまうこともあるでしょう。

白黒思考の治し方

では、白黒思考から抜け出すためには、
どうすればいいのでしょうか?

まず、世の中の多くの問題は
二者択一で解決できるものばかりではない
という事実を認識することが必要です。

そのうえで、以下の3つの方法を
試してみてください!

1.中間を探る練習をする

何かを判断するとき、「絶対にこうだ」と断定せず、
「他にも考えられることはないか?」と
問いかける習慣をつけてみましょう。

たとえば、失敗したと感じたときに
「全部がダメだった」と考えるのではなく、
どこがうまくいったか」を見つけてみてください。

慣れてきたら、自分の行いを数値化するもの
オススメです。

「今日は○○をして、■■があったから75点!」
のように考えます。

客観的な視点を持つ
他人から見たらどう感じるだろうか、と
想像してみるのも効果的です。

自分の見方だけでなく、他の人の立場から
考えてみることで、新たな視点が得られ、
極端な考え方を避けることができます!

辛い出来事があった直後に客観的に捉えるのは
難しいので、

時間が空いてからでも、他人目線の考えを
思い浮かべてみましょう。

曖昧さを受け入れる
すべてが白か黒かに分けられる
わけではありません。

世の中には曖昧なことがたくさんあります。

曖昧さに対しても「それでいいんだ」と
思えるようになると、心が軽くなるはずです。

例えば、「この選択肢のどちらかが絶対に正しい」と
考えるのではなく、「どちらもあり得る」と考えることで、
より柔軟な対応ができるようになります。

白黒思考が治ると...

白黒思考を克服すると、どのような変化が
訪れるのでしょうか?

実は、その変化は大きくて
日常生活の質を向上させるものです。

まず、柔軟な思考ができるようになります。

これまで「絶対にこうでなければならない」と
決めつけていた場面で、「他にもやり方があるかもしれない」と
考える余裕が生まれます。

たとえば、仕事でミスをしたとき、
以前なら「自分はダメだ」と思い込んでいた
かもしれません。

しかし、白黒思考が和らぐと、
「次はどうすれば良いか」とプラスに考え、
前向きに対処することができるようになります。

また、人間関係も大きく変わります。

これまでは相手の言動を「良いか悪いか」で
判断しがちだったかもしれませんが、
白黒思考が治ると、相手の意図や状況を
理解しようとする気持ちが芽生えます。

友人が約束を守ってくれなかったときも、
「彼には彼なりの理由があったのかもしれない」と
受け止め、冷静に話し合うことで仲を保てるでしょう。

さらに、日常の些細なことにも変化が現れます。

選択肢が増えることで、ストレスが減り、
心にゆとりが生まれるのです。

例えば、忙しい日でも、
「すべて完璧にこなさなくても大丈夫。
 出来る範囲でやればいい!」と自分を
許すことができるようになります。

結果として、リラックスした気持ちで
過ごせる時間が増え、幸福感が高まるのです。

白黒思考が和らぐことで、
柔軟さと寛容さが身につく!

人生の多くの場面で選択肢が広がり、
困難な状況にも冷静に対処できるようになり、

その結果、日々の生活がより穏やかで
充実したものへと変わるでしょう。

まとめ

白黒思考はASDを持つ方々にしばしば見られますが、
極端な考え方が生活に影響を与えることがあります。

この記事で紹介した方法を実践することで、
柔軟な思考を身につけ、より豊かな人生を
目指せるはずです!

ここまで記事を読んでくれて
ありがとうございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?