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「行動栄養学とはなにか?」食と健康を語るなら必読‼チョコで心筋梗塞予防!?栄養疫学者の集大成🥰

栄養学のあふれる誤情報にだまされたくない!
そんな人におススメの一冊をご紹介します!

栄養疫学の専門家が書き下ろしたもので、興味をひく食のトピックと共にどのように情報を深く理解して自分の行動に取り入れていくかを解説しています!

👉食と栄養と健康に興味があるすべての人におすすめします!!!

栄養学の面白い、そして難しいところをうまく解説してくれています。
健康を保つことは栄養素の摂取と大いにかかわりがあるのですが、実際に食べるのは栄養素が複合的に入った食品

「栄養素=食品」ではない!

栄養学を深く知っただけではどう食べれば健康でいる確率が上がるのかわからない!(訓練を受けている私達、管理栄養士や栄養士はわかりますが…)

どういう食材を多く食べているか、少なく食べているかで、特定の病気のリスクが変わることを研究した論文もたくさんあります。しかし、信頼性で言うと、そのタイプの研究は信頼度は低めなのです。

でも、人体実験をするのは難しい!
また、一つの栄養素について調べたいと思っても、それに勝手にくっついてくる他の要素が邪魔してくる可能性があるのです。

目次を見てみると、たくさんの面白いトピックがあります!

「健やかに食べたいすべての人に」捧げる本とあります‼

《目次》


第1章 食べ物も栄養素も… 栄養学の縦糸と横糸

1「健康的なチーズトースト」を数学で解く 食品と栄養素の連立不等式
2 飲む水、食べる水、栄養素としての水 加齢による必要量の変化
3 日本人の糖類摂取量がわからない!? 「食品成分表」策定の遅れと基準の関係
4 バランスよく食べるための実践ツール 食品ベースガイドラインでわかること

第2章 要素がありすぎて… 複雑系
1 朝食欠食と学校の成績 関連の複雑さと交絡
2 チョコレートと心筋梗塞予防 多要因疾患の考え方
3 人工甘味飲料が糖尿病を増やしたように見えるからくり 時間の流れと交絡
4 食塩と血圧、卵と心筋梗塞 因果の逆転で変わる見え方
5 ビタミンCでかぜは防げるか? ヒト研究の不安定さ

第3章 どれを食べれば…? 相対重要性
1 心筋梗塞予防にはコーヒーか紅茶か? 相対重要性を考える
2 ベジタリアンとビーガン 減る病気と増える病気
3 適量飲酒で寿命は延びるか? 相対危険より寄与危険
4 魚(DHA・EPA)で認知症は防げるか? 単独より組み合わせ

第4章 どれだけ食べれば…? 量・反応関係
1 「β-カロテンで肺がん予防」の教訓 摂取量の違いと結果の違い
2 葉酸で循環器疾患予防 飽和する栄養素
3 プロテインでサルコペニア予防 たんぱく質の飽和点を探る
4 糖類と虫歯 許容摂取上限量と日本の役割

第5章 つい食べすぎたり・隠したり… バイアス
1 知らないほうが幸せだったか? 「系統誤差」の怖さ 200
2 飲酒直後は心筋梗塞が起こりにくいか? 呑んべえの「確証バイアス」 210
3 減塩教室の効果と忖度 指導を受ける側の心理 220
4 カルシウムとビタミンDのサプリで骨折は予防できるか? 研究参加者の心理 230

第6章 なにを食べたかわからない… 食行動を測る
1 今日という偶然 エネルギー摂取量の日間変動
2 習慣を知るために必要な日数 栄養素摂取量の日間変動
3 「旬」と摂取量 食品群の季節差と栄養素の季節差
4 速食いと肥満 行動栄養学研究の20年を覗く

第7章 気になる話に惑わされ… 健康栄養情報と食行動
1 天然塩はどれくらい血圧にやさしいか? イメージと事実の乖離
2 どうすればもっと野菜を食べてくれるのか? 食育のノウハウを創る研究
3 「果物は太る」の刷り込み なぜそう信じ続けてきたのか?
4 乳酸菌と呼吸器感染症予防 研究は結果よりも方法の質

第8章 「食べる」はつながり広がって… 社会で食べる
1 学校給食 「食べる教材」としての役割
2  所得の違いと食習慣の違い 教育の価値は?
3  独居と孤食とうつ なにを食べるか・だれと食べるか
4  料理好きは健康か? 栄養以外の効能を考える

amazon「栄養行動学とはなにか?」佐々木敏 

noteでも、食事と栄養、健康について多くの記事を見ます。

残念ながら、科学的根拠の意味がわからないままに書いてある記事も多く見かけます。個人的見解として書いたものがあっても悪くないのですが、根拠があるかのごとく根拠がないことを書くのは、よろしくない!

私自身も日々、勉強&精進あるのみ!
そうやって、発展途上の管理栄養士として一生過ごすつもりです。

若い栄養士さんや管理栄養士を目指す学生さんにお話をする機会があるのですが、管理栄養士としてのキャリアは面白い道になるんですよ~ということもお伝えしたい!といつも思います。


これさえ食べておけば大丈夫!
というような食材は存在しません。

みな違う遺伝子を持っているので個人差もある!

そういう中で、今わかっている研究結果を世界中からかき集め、必死に読み解いて、今のベストと思うアドバイスをするのが栄養相談&指導です。

「〇〇さんが良いと言ったから、、、」的な栄養アドバイスの動画もよく見かけますが、そういうのは単なる個人の意見です。(広告で見る「個人の感想です」に近い)

栄養学を何年学んだ人でもまだまだ学び足りないのが栄養の世界です。

疫学(統計学を含むので難しいと思う方も多いが、実はとっても大事だし面白いです)についての理解を深めるためにも、なかなかにわかりやすく解説してある本だと思いました。

栄養士、管理栄養士を目指している学生さんにも是非読んで欲しいです!
食と栄養の話を書いているnoterさんも、読み応えのある本で大いにおススメいたします!

ワンクリックで買ってしまったりしないので安心を!
★説明欄に飛ぶだけです⤵⤵⤵

ベジタリアンとビーガンについての項目も面白く読ませていただきました。わかりやすくまとまっている!
プラントベース食の中に、数種類あるので、どんな病気のリスクが高く、逆にどんな病気になりにくいのか違いがあります。

今、日本での死因の一位の「がん」や二位の「心疾患」は、プラントベース食の人の方がリスクが低い!
つまり、多くの日本人がなりやすいこれらの病気は、野菜を多く食べ、肉の脂を摂らないのでリスクが下がります。
一方、骨粗鬆症は要注意です。ビタミンDの摂取量は日光に当たるかどうかでも差が出るので、特に雪国の人は冬場に魚を食べないならサプリメントを摂った方が良いと思います。
ビタミンB12も、特に高齢になると吸収率も下がるので、菜食主義者は特に不足がないように気を付けていかねばなりません。ビタミンB12は欠乏すると、巨赤芽球性貧血や神経障害が起きます。ビーガンの人は、サプリメントの摂り忘れには気を付けないと!

それぞれ、菜食と非菜食主義の人で、なりやすい病気の種類が違うのです。自分の家系を見て遺伝子も考慮に入れて、考えるのが良いでしょう。

私は母が骨粗鬆症になって治療したので、40代後半から定期的に人間ドックのオプションプランで骨密度をチェックしています。お陰様で、50代半ばの今、成人の平均骨量の113%だそうです。先日、派手に雪道で転びましたが、もちろん骨は大丈夫でした!(適度な!?体脂肪がお尻に付いていたため、青あざにもならず!)


自分にとって何を食べていくのが健康でいられる可能性が高いのか?
美味しく食べて健康でいたいです♪

多くの人がそう望んでいるはずです。

是非、読んでみてください!

最後まで読んでいただいてありがとうございます!
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よろしくお願いいたします。

はつみ|管理栄養士|プラントベースの栄養と料理@ベジ広間の縁側







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