目指せ!新規就農20|農協とはどう付き合えばいいのか
現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。
農家となったならば、農協との付き合いを避けることはできません。
今回の記事では、高津佐さんととまたろうさんが農協について語っておられたvoicyを聞いて、あらためて農協について考えたことを書き残しておきます。
32.農協ってなに?
農協(農業協同組合)が行っている業務は非常に多岐にわたります。
金融業務: 一般の銀行と同様の預金・融資サービスを提供します。特に農家向けの融資や保険サービスがあります。
農業資材の提供: 種子、苗木、肥料、農藥、機械などの農業資材の販売やリースを行っています。
農産物の加工・販売: 生産された農産物を加工し、ブランド化や直売所・オンラインショップでの販売をサポートします。
生産技術の指導: 農業の専門家として、最新の栽培技術や作物管理方法の指導を行います。
共同利用施設の提供: 農機具の共同利用や農産物の集荷・集約施設の運営などを行っています。
農業経営の支援: 農家の経営計画作成や、事業承継・後継者育成の支援を行います。
地域貢献活動: 地域の活性化や農村づくりのための各種プロジェクトやイベントの支援・開催をします。
この他にも、さまざまな業務があるようですが、農協は地域の農業・農村を支える多岐にわたる役割を担っています。
33.農協とどう付き合っていくべきか?
とまたろうさんの放送の中で、
「野菜の単価が上がらないのは、農協の怠慢だ!」と問題提起されています。
一般的に農家が農協を通じて作物を販売する場合、
農家→農協→市場→仲卸業者→小売店→消費者
という流通システムに乗ります。
この流れの中で、需要と供給の関係から作物の価格が決定されるので、農家が単価を決めることはできません。
これって、その他の業種では考えられないことです。
昨今の価格高騰で、いろいろな原材料の価格が上昇しています。
一般的な企業は、値上がりした生産コストを上乗せして、価格を決定し、販売することができます。
一方、農家の場合は、単価を決めることはできませんが、生産コストは引き受けなければならないという、おかしなことがまかり通っています。
そこで、期待したいのが農家の代弁者である農協です。
農協が市場に働きかけて、農作物の価格をあげることは、大切な農協の仕事のはずです。ところが、実際はそうなっていない…
それは、農協の怠慢ではないかと、とまたろうさんは強く訴えています。
農業経営コンサルタントの高津佐さんは、農協との付き合い方について、3つのポイントを示してくれています。
もと農協出身の高津佐さんらしい考え方でした。
私がなろうとしている小規模農家にとって、農協の存在は大き過ぎて、正しく利用しながらも、大きな組織を主体的に変えていくには、限界があると感じました。
そこで、私の農協との付き合い方の結論
1.最低限の出資金を出し組合員となる。
2.農協への出荷は極力避け、自分で価格を決められる直販をメインにする。
これが、今のところの私の答えです。
了
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で20記事目となりました。
これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う
4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?
7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」
10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ
13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴
17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.同じ木でも場所によって味が違う!
19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ
20.ハスカップ狩りに行こう!
21.畑でレストランin山口農園
22.カレンデュラ農家になりたくて…移住
23.アーティストな農家の生き方
24.なぜ、研修するのか?何を、研修するのか?
25.ハスカップ農家として何をしたいのか?
26.腹を決める
27.目指すべき農業を見つける
28.農協→卸売市場という流れで売る
29.産地直売方式で売る
30.マーケティングと営業の違い
31.どうやって買ってもらえばいいのか?
というテーマで書いており、マガジンにまとまっています。
また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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