渡し守

ペンダントは守護神

ペンダントは守護神

無地のティシャツ、 トレーナー、セーター、 それらを着たとき。 僕はあるペンダントを 首からさげる。 それは英国で行われた グッドウッドフェスティバル、 そこでいただいたものだ。 シルバーのメダルの模様は 父と子供のような象り。 ある日、よく見てみたら メダルの周囲に SAINT CHRISTOPHER。 そう刻印されている。 さらに安全祈願の文字も。 セントクリストファー、 その人は聖者だった。 川の渡し守として 幼いキリストを担ぎ 川

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葬頭河総務係補佐

葬頭河総務係補佐

 三途の川は広い。留吉が泳いで渡ろうとすると般若の顔で渡し守が飛んできた。 「ちょっと! ちゃんと船に乗る!」 「どうせ順番待ちだしいいじゃん。俺、前世が病弱でさあ、いますごく健康」 「マニュアル通りにしろ。さもないと石積み送りだ」渡し守は川辺で手を動かす少年少女を指さした。賽の河原。親より先に死んだ罰で石を積むが、積まれた石は鬼が破壊していく。 「あいつらが反乱起こしたらどうするんだろうね。石って痛いぞ」 「おだまり! さてお前の来世だが……ミミズか」渡し守は書類をめくる。

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