オデュッセウスは知識欲のあまり死者しか登ることのできない禁断の「煉獄の山」を探しに航海に出る。知識を求め徳に従うべく生まれた、と皆を諭したおかげで船は飛ぶように進み、そして進みすぎた。南へ向かう海峡とその渡し守という思想は、あたかも三途の川のよう。どちらも渡らなければならない。

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