死してなお真に死ぬには条件がある。渡し守を待ち、許可をもらい対価を支払ってでも向こう岸へと渡らなければならない。人は「ただ死ぬ」ということを受容せず、死後があり、そこには他者がいて、なお踏み絵がある。それらは死してなお幸福があるという救済、孤独ではないという希望なのかもしれない。

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