【創作小説】剣と盾の怪奇録「破魔弓」
最近、夢見が悪い。
よく覚えてないけど、鳥のようなものが纏わりついてきて、攻撃される。何となく、嫌な感じのする夢なのだ。そんな日は、目覚めると机に置いてあるお気に入りの硝子細工の亀が、枕元にある。最初は驚いたけど、同時に見守ってくれている気がして、ホッとした。
ある日。
縁側でうとうとしていたら、またあの悪夢を見た。真っ黒で大きな鳥が、低く嗄れた声で鳴きながら、攻撃してくる。うんざりして、無理やり目覚めた。目を開けたら、ギラリと光る赤い目と会う。あの鳥だ。仰向けに寝ている僕の