南田登喜子

他州との自由な往来再開はいつ?
連邦政府と各州・準州政府間の論争が過熱
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他州との自由な往来再開はいつ? 連邦政府と各州・準州政府間の論争が過熱

「国境」ではなく「州境」の往来 入州規制の撤廃は国境オープンより後か 新型コロナウイルス対策の一環として、オーストラリアの各州・準州政府は、それぞれ独自に他州全体や感染ホットスポットをリスクに応じてカテゴリー分類し、入州を厳しく制限する州境措置を取ってきた。その解除に関し、連邦政府と各州・準州政府間の論争が過熱している。  連邦政府は、昨年3月以来18カ月に渡り、外国人の入国だけでなく、国民・永住者の出国も、特別許可を認めた人を除き原則不可、という世界で最も厳しいレベルの国

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コロナゼロ戦略を支えてきたロックダウン
強敵デルタ株に挑む明確な国家計画

コロナゼロ戦略を支えてきたロックダウン 強敵デルタ株に挑む明確な国家計画

「たった1人の感染で…」 「用心に越したことはない」 東京五輪をオーストラリアで独占放映した「チャンネル7」によると、国内人口の10%超に相当する約270万人が7月23日の開会式をテレビの生中継で視聴したという。テレビ離れが進む中、前回のリオ五輪と比べて20%増、州都に限れば31%増というのは、高視聴率と言っていいだろう。インターネットを通じた競技のライブ配信も好調で、初日のライブストリーミングへのアクセスは、それまでの最高記録の3倍超の数字を記録した。  日本と時差がほと

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全国一律の最低賃金、
初の20豪ドル台に
オンブズマンが遵守に目を光らせる

全国一律の最低賃金、 初の20豪ドル台に オンブズマンが遵守に目を光らせる

正規労働者の最低賃金よりも 勤務時間が不規則な非正規の方が高い オーストラリアのフェア・ワーク委員会=Fair Work Commissionが、今年度の最低賃金を2.5%引き上げると発表。これにより、21歳以上の正規労働者の最低賃金は、時給20.33豪ドル(約1708円)となり、初めて20豪ドル台に乗った。所定勤務時間数の少ないパートタイム労働者も、最低時給は同額である。  一方、「カジュアル」と呼ばれる勤務時間が不規則な非正規労働者の最低時給は、25.41豪ドル(約21

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堅調な回復基調でも、財政健全化は後回し
優先するのは「失業率4%台持続」の目標

堅調な回復基調でも、財政健全化は後回し 優先するのは「失業率4%台持続」の目標

🔻オーストラリアは復活しつつある   新年度の経済成長は、4.25%を想定  「Australia is coming back」。5月の連邦予算案発表日に行われた恒例の「予算演説」で、ジョシュ・フライデンバーグ財務相は、冒頭と締め括りにそう述べた。雇用や経済についても、「カミングバック」という言葉を繰り返して使い、新型コロナ禍からの回復ぶりをアピールした。  オーストラリアは、昨年前半に29年ぶりの景気後退に陥ったが、当初予期されたよりもずっと早く力強く回復基調を辿ってお

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国境閉鎖で100年ぶりの人口減に大慌て
技能移民受け入れ緩和で多文化共生社会を守る

国境閉鎖で100年ぶりの人口減に大慌て 技能移民受け入れ緩和で多文化共生社会を守る

🔸少しの人口減もこの国にとって一大事     死亡数は減っているのに移民が来ない  オーストラリア統計局(ABS)の発表によると、2020年9月30日時点のオーストラリアの人口は約2569万人。前年よりも0.9%(22万531人)増加したものの、四半期ベースでは0.02%(4239人)の微減となった。人口統計学部門を率いるフィル・ブラウニング氏は、「人口が前回減ったのは、第一次世界大戦中の1916年だった」と振り返り、ほぼ100年ぶりに人口動態に異変が起こっていると指摘した。

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感染抑制の優等生の「コロナ鎖国」
自由な往来が可能になる日はいつになるのか
政府

感染抑制の優等生の「コロナ鎖国」 自由な往来が可能になる日はいつになるのか 政府

感染抑制に成功したが故に おいそれと国境を開けるわけにはいかない  オーストラリアが国境を事実上閉鎖してから、早1年が過ぎた。少なくともさらに3ヵ月、6月17日までの延長が決まっている。新型コロナウイルス対策の緊急措置として「コロナ鎖国」が始まった時、それが15ヵ月間に及ぶなんて、いったい誰が想像しただろうか?移民大国だけに、聞こえてくるのは、「海外にいる家族が無事でありますように」という切なる願いだ。  国際法上では、「公衆衛生上の緊急事態」における人権の制限は、一定の条

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南田登喜子:オーストラリア発の海用ごみ回収装置「Seabin」
世界の海と生き物を守るために導入が広がる

南田登喜子:オーストラリア発の海用ごみ回収装置「Seabin」 世界の海と生き物を守るために導入が広がる

写真:Seabinが海洋浮遊物を回収する様子。水中ポンプと連動してフロート部分が上下して水が流れ込むことでごみが吸い込まれる(写真提供:Seabin Project) 世界中で深刻な問題になっている海のプラスチックごみ問題。SDGsの目標14では「海の豊かさを守ろう」が掲げられているが、年間800万トンものプラスチックごみが世界各地の海に流れ込んでいると言われており、一刻も早く海洋ごみ問題に歯止めをかける必要がある。このような状況の中、海に囲まれたオーストラリアで誕生した、

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