総選挙戦キャンペーンの行方を揺るがす11年半ぶり利上げと中国・ソロモン安保条約

選挙戦中に金融引き締めに舵を切ったのは
急激なインフレの進行、中銀の独立性見せる

 自由党が掲げる「強い経済、もっと強い未来」(Strong economy. Stronger future.)か、労働党の「よりよい未来」(A Better Future)か。あるべき未来像を実現するために、どの政党、あるいは誰が信頼に値するのか?連邦議会総選挙(5月21日投開票)は、本誌がお手元に届く頃には審判は下っている。6週間に及ぶ選挙キャンペーンは、活発に繰り広げられた。

 今回改選になるのは、小選挙区制の下院(任期3年)151議席に加え、州(各12議席)及び準州(各2議席)をブロックとする比例代表制の上院(任期6年)76議席のうちの40議席だ。

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