100週間ぶりに全土で国際的往来の再開「閉じられた国境」のイメージ払拭へ

日本とは違い昨年8月には「出口戦略」を明示
それでも大きかったコロナによる経済損失


 パンデミックが始まってすぐ、2020年3月に急遽国境を閉ざしたオーストラリア。以来約100週間に渡り、厳格な出入国管理を貫いてきたが、再び門戸を広く開放する日がやってきた。薬品・医薬品行政局(TGA)承認のワクチン接種を完了していれば、世界中どの国からでも、ビザの種類を問わず、強制隔離なしの入国が、2月21日からようやく可能になったのだ。入国に当たっては、デジタル渡航者申告に加え、ワクチン接種証明と陰性証明の提示が必要。到着後は、各州・準州の規定(到着後の迅速抗原検査結果判明まで自己隔離等)に従わなくてはならない。

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