資格:武田は無冠の帝王と呼ばれた。無冠=無資格で、アナリストが持っている資格を一つも持っていなかった。公務員試験をパスしていたので、国家公務員になる資格はあった。役所の先輩や上司は「資格の勉強をする暇があったら仕事しろ」という雰囲気が強く、武田も資格を取らないまま役所を離れた。
資格2:新卒採用に借り出される武田は半端な資格を取っている学生が多いことに気が付いていた。2級とか、準1級とか。どうして1級を取らないのか?大学の学生課の指導で取敢えず何らかの資格を取れと言われるのか、手っ取り早く取れるものが多く、皆横並びで何々2級が圧倒的だった。
転落防止:犯罪小説では電車のホームから落下して殺害されたとか、自殺として処理される事件が登場する。東京でホームドアが急ピッチで普及しているが、今後はホームから転落する事件は小説に登場しなくなる可能性があるだろうか。いや、まだまだ普及率が低いからどうだろうかという意見も。
貸借対照表:決算日等の決められた日における企業の資産・負債・純資産の金額と内訳を示す表。財務三表の一つ。企業の資金調達方法や財政状況を表している。あくまでもある特定の時点での企業の状況であり、翌日には内容が変わっている可能性もある。
輸送機械:自動車をはじめ、鉄道車両、航空機、宇宙産業を含む分野。日本では自動車産業を中心に輸送機械業界は産業の根幹の一つ。特に自動車業界はメインのメーカーをピラミッドの頂点とする巨大な業界と言える。部品、鋼板、ガラス、タイヤ、ハーネスなどの関連メーカーが多いため。
リスク・アペタイト:投資でどれくらいのリスクを取ろう、どれくらいのリスクが許容範囲なのかを表す言葉。アペタイトは一般には食欲を表す言葉。許容度が大きいかは客のファンドに対する考え方で長期安定ならばリスク・アペタイトは低いと言え、短期利益追求型ならば高くなる。
投資顧問会社:投資家の保有する資産に対して有価証券やデリバティブ取引等の資産運用の代行または助言をすることで報酬を得る。日本では、金融商品取引法に基づき財務局へ登録された業者のうち、特に投資一任業務または投資助言業務を行う企業。