未読だが、ドイツ・ロマン派の小説に『青い花』というのがある。存在しない花を追い求める素晴らしい内容だが、私などはどうしても「青っ洟(あおっぱな)」という日本語を連想してしまう。ロマン台無しだが、翻訳の語感は難しいなあ。
日本でも道徳感情を煽って、実体性や合理性、冷静さや判断、人間の意思を抹殺しようとする動きが多すぎる 冷静に考えれば、幼少期に受けた一番最たる虐待は、冷静さへの弾圧だったような気がする どこに行っても、冷静で合理的な意見は、冷めた人間が言うこととされて迫害された
実体を無視した感情による独裁 まさにヒトラーの所業 己の感情以外の全てを無視することがロマン主義の本質 アメリカンドリームもこれであると、カート・アンダーセンのファンタジーランドで指摘されている
資本主義の最大の問題は、利益のために妄想を売ることを肯定してしまうこと これによって人間の意識を破壊することが出来る 妄想を売ることが実体を創ることよりも広まれば、国家の産業能力は完全に死ぬ ローマ帝国は、土木技術を司るローマ帝国軍が崩壊し、剣闘士産業が栄華を極めたからだ
ヴィルヘルム二世もルードヴィッヒ二世も貴族として生きるには軟弱に過ぎて、妄想の世界に逃避することを繰り返していた 今でいうメタバースに嵌る引き籠りのアニメオタクである ヴィルヘルム二世には女装趣味があったらしいが、メタバースでも男性が女性の3Dモデルを使うことが多いらしい
アンネ・フランクの父親も第一次大戦に徴兵で出兵し、最後は将校にまで昇進していた 伍長閣下であるヒトラーよりも遥かに上の階級であった 忍耐強く迷信深いゲルマン民族は、農奴に向いていても士官には向かない 現在ドイツの閣僚はキエフが48時間で落ちると述べたが、それこそがロマン主義だ