タンツテアター

意欲は、そして好奇心は絶えず補われる(2003)

2003年に行われたピナ・バウシュへのインタビュー記事を翻訳しました。ヴッパータール舞踊団がバーゼルにて、Der Fensterputzer(『窓ふき人』)を上演した際のものです。括弧内は筆者による補足説明です。

2003

ピナ・バウシュをバレエ監督として招いてから、アルノ・ヴュステンヘーファーは一年間、ヴッパータールの劇場の総合監督としての彼の役目を終えたいと思っていた。1974年に彼は、1

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とてつもなく素晴らしい(2003)

2003年に行われたピナ・バウシュへのインタビュー記事を翻訳しました。トルコのイスタンブールで生まれた作品であるNefés(『息吹』)の制作について語っています。

2003

ある都市、国、風景、そしてそこでの人々との出会いから受ける印象を、どのようにダンスシアター作品の形に変えるのか?一つの世界全体が、どうやって舞台の大きさに縮小されうるのか?とんでもない、とピナ・バウシュは数多くのインタビュ

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意欲を蓄える(2003)

2003年に行われたピナ・バウシュへのインタビューです。括弧内は訳者による補足です。また、作品名には二重括弧をつけてあります。

2003

2000年代のはじめ、幾人かの批評家や専門家は、ピナ・バウシュの作品に内容的な変化が見て取れると考えていた。ヴッパータール舞踊団が2003年に、スイスの 「バーゼルは踊る」という催しでDer Fensterputzer(『窓ふき人』)を上演した際にも、批評家

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ピナ・バウシュ『嘆きの皇太后(Die Klage der Kaiserin/The Complaint of an Empress)』映画

コンテンポラリーダンス、タンツテアターの振付家でダンサーのピナ・バウシュが監督した、1990年の映画『Die Klage der Kaiserin/The Complaint of an Empress/嘆きの皇太后』。自身が主宰するヴッパタール舞踊団のダンサーたちが出演しているようだ。

決まったストーリーはなく、シーンの断片がコラージュのように組み合わされている、1時間10分程度の作品。ちょっ

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ドキュメンタリー映画『ピナ・バウシュ 夢の教室』アンネ・リンゼル監督

銀座メゾンエルメスのル・ステュディオでの無料の映画上映で鑑賞。ドイツのタンツテアター(ダンス+演劇)の振付家ピナ・バウシュが、ダンスも演劇も本格的には経験のない40人の十代の若者たちと、代表作『コンタクトホーフ』の舞台を、上演に向けて作り上げていく過程を追うドキュメンタリー。

この映画の撮影後、ピナはがんのため68歳で急逝。それを知って見ると、彼女が映画でたばこを吹かしているのが悲しいが、本人の

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スキ、うれしいです♪

男性解放宣言

(長崎沈黙聖地巡礼記の続きはおいおい書きます)

  先月今月と私にしては動き回ってまして、ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『カーネーション-NELKEN』3/16埼玉公演を観に行きました。

 創作当時や日本初演当時に立ち会った人々が受けた衝撃というのはある程度は想像できても、きっと言い当てることはできません。舞台というものが一回性のものである限り、言い換えると舞台が舞台である限り、それはどう

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