消費という労働〜生徒のシャドウ・ワークで飯を食う教師〜

消費という労働〜生徒のシャドウ・ワークで飯を食う教師〜

以前、このnoteで教員の仕事は学校が存在することで過度に生産されるという話をした。要するに、学校は学ぶ必要もないものをカリキュラムに入れ込むことで、生徒はよくわからないまま学ばされ、それを教える教師すらもなぜこれを教えるのかわからないまま仕事をするという「需要の生産」が行われるのである。これは哲学者イヴァン・イリッチによって問題提起された学校制度の構造である。私たちは普段、勉強する理由を何であったか疑問に思うほどたくさんの内容を覚えなければならない。これをやって何になるのか

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リベラリズムとリバタリアニズムにおける「教育」の位置づけ
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リベラリズムとリバタリアニズムにおける「教育」の位置づけ

政治哲学と教育政策の関連について考えたい。上の図における「保守」という表現は、個人の価値観や自由に介入する「パターナリズム」として理解し、ここではそのように表記する。 自由主義はリベラリズムと呼ばれ、自由至上主義をリバタリアニズムと呼ぶのが通例である。リバタリアニズムとはつまり、自由を徹底的に追い求め続けるがゆえに、政府という国家権力は個人の価値観にも一切介入しないが、市場経済への介入も拒否するため格差が生じ、自己責任社会になりかねない思想である。しかし、私はイリッチの

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騙されたくなければ、バカこそ東大に行け!?【ドラゴン桜への批判】
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騙されたくなければ、バカこそ東大に行け!?【ドラゴン桜への批判】

バカとブスほど東大に行け!! ドラゴン桜といえば、この台詞ですが。 私がこの世で最も嫌いなドラマがこのドラゴン桜です。 このドラゴン桜の名(迷)シーンは、現代社会の病理である「学校化された発想」を象徴していると思います。 台詞(添付動画 1:50) 例えば、税金、年金、保険、医療制度、給与システム。みんな頭のいい奴がわざとわかりにくくして、ろくに調べもしない頭の悪い奴から多く取ろうという仕組みにしている。 つまりお前らみたいに頭を使わず、面倒くさがってばかりいる奴ら

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教えれば教えるほど、学ぶ力は奪われる。

教えれば教えるほど、学ぶ力は奪われる。

教えれば、教えるほど、学ぶ力が奪われるという話はよくあるものです。 しかし、それでも親や教師は子どもにああしろこうしろと「教育」してしまう。 先日、母の知人が子どもの成績や進路について様々なリサーチをして、子どもに提案しているという話を聞きました。 母は「そういうことをすればするほど、本人のためにはならないのにね。」と言っており、その通りだなと私も思いました。 教育すればするほど、自らの意思で人生を決めていくことや学び取っていくことはできなくなる。 ここでもまたイリ

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改めて自己紹介

改めて自己紹介

伊東勇気と申します。あだ名はダンカン。 私にとってnoteというメディアはユートピアです。批判コメントは避けていただいて、感想と疑問点だけ是非コメントしてください! ・興味あること 「教育学」「教育思想」「哲学」を好んで学んでいます。 哲学的な発想によって、教育の問題についての「そもそも」を問い直すことができるからです。 特に最近の興味は、能力主義批判・優生思想批判、脱学校論、"道徳"批判、パターナリズム批判など。 好きな思想家は、イリッチ、フーコー、アリエス、マ

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JUAA職員によるブックレビュー #1

JUAA職員によるブックレビュー #1

 このコーナーでは、大学基準協会職員が自らの興味・関心に基づく書籍等を紹介しつつ、それぞれが考えたことや感じたことを自由に発信していきます。大学の第三者評価機関に勤める職員の素顔を少しでも知っていただけたら幸いです。なお、掲載内容はあくまで職員個人の見解であり、大学基準協会の公式見解ではありません。  こんにちは。総務企画課の藻利と申します。    「JUAA職員によるブックレビュー」の記念すべき第1回目を担当することになりました。ちなみに、「JUAA」は、大学基準協会の英

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