「自由放任」の子育て〜哲学的子育て論〜
私はこのフリードマンの表現を目にしたとき、あまりにも衝撃的であった。昔からあった「親」や「大人」に対するモヤモヤが一気に晴れた気がしたからである。つまり、親たる大人は子供のことを商品として消費するのである。またそれは、子供が生まれる前段階においては、経済資源を好きなように消費する自由によってそれが保障されていると言う。しかし、子供が生まれれば、その自由は強力な制限が加わることとなる。その制限とは、子どもの主体としての自由によるものである。自由は、他者の自由によってのみ制限され