こころのディスタンス

心のディスタンスの話。

仕方がない、聞いてしまったんや 朝出勤すると後輩がお休みとのこと 子どもが体調悪いのかな? と思いながらなんの疑いもなく どうしたのかな?って口にしたら教えてくれた 「つわりがひどいんだって」 つわり?TUWARI?  悪阻!!! つわり=悪阻と気づいた時にはもう遅い わたしの中の醜い気持…

小説 ケア・ドリフト⑫

 それから数日経って、彼は転職のことなど、目の前の仕事に追われてすっかり忘れてしまっていた。数日前の熱狂が嘘のように、冷めきった様子で淡々と仕事にあたっていた。入居者の食事、入浴、排泄の世話をし、そこにやりがいを感じる日々。いやそこに「やりがいのある仕事」というキラキラしたシール…

SNSは現代人の心の鑑

最近は様々なYouTuberやインフルエンサーが増えた。 各々自ら情報を発信して社会に呼びかけるなどのアクションを興し、フォロワーを数万人単位で増やすなど活動にいそしんでいる。しかしその反面、彼らの活動に対して誹謗中傷が後を絶たない。彼らの主張に対して反論や憤懣をぶつける行為が横行してい…

『ディスタンス―距離―』

生まれる前、私は母の中にいた。 生まれてから、父と母は私の手を握り、私たちは繋がっていた。 外の世界が、不思議で満たされていると知ると、私は両親の手を離し、外の世界へ腕を伸ばした。 それでも、二人と手を繋ぎたくて、二人を探した。 弟が生まれる前、私は祖母に預けられた。 いつも、祖母…

ポスト・パンデミックの心的距離(妙木浩之:東京国際大学人間社会学部教授)#こころの…

できるだけ人と離れること、交流しないこと。今まで私たちがよいと考えてきたことに反するような考え方が有効な手立てとされた社会状況は、私たちの心の中の距離にどのような影響を与えているでしょうか。臨床心理学と精神分析学が専門の妙木浩之先生に、読み解いていただきました。 1.はじめに  …

実家とのディスタンス ~戻れない夏~

そのセリフを言う度にむなしい気持ちになっていた。 いつか、こんな日が来るんじゃないかと分かっていたはずなのに気が付かないふりをしていた自分がいた。 「何かあったら、必ず連絡してね。」離れた場所で一人暮らす母と電話で話すたび言っていたセリフだ。 「分かってるよ、元気だから大丈夫。」…

不安との向き合い方 ~コロナ禍で私が学んだこと~(清水 研:がん研有明病院腫瘍精神科…

感染症の広がりは、いつもは意識の外にある「死」というものを、改めて私たちに突きつけてきました。不穏な状況が次々と起こる中、どうしても膨らんでしまう不安に対して、何ができるでしょうか。多くのがん患者の不安と向き合い、手助けをしてきた清水 研先生にお書きいただきました。 コロナ禍が私…

一人でずっと山にいる(服部文祥:登山家)#こころのディスタンス

できるだけ人と会ってはいけないという日々に、つらさを感じた人は多かったと思います。しかし、人と会わないことでかえって楽になったという話も、聞かないわけではありません。できるだけ一人、生身の人間の力で山を登り続けるサバイバル登山を続ける服部文祥先生に、人から離れ一人過ごすことへの思…

「コロナ失業」の心理的な支援 ~つながりの喪失と再生へむけてできること~(廣川 進:…

コロナ禍で報道が相次ぐ失業。職を失うことはその人にとって深刻な問題であることは言うまでもありません。今回は失業者への支援をご専門の一つとされる廣川 進先生に、失業が心に及ぼす影響とその支援について、ご寄稿いただきました。 1)失業と自殺の相関  まず図1をご覧いただきたい。日本に…

こころの交流は、ときに命よりも重い(平尾 剛:神戸親和女子大学教授)#こころのディス…

人との交流を避けることが推奨される中、普段なら正当化されないような行動を取る人が現れてきました。また、そういった行動に、少なからずの人たちが共感を覚え、一定の力を与える状況も見えてきました。このような事態はどうして起きたのでしょうか。どんな危険性をはらんでいるでしょうか。スポーツ…