マガジンのカバー画像

海外ドラマ、原作も(わりと)読んでる

12
海外ドラマ、ときどき映画。気に入ると原作も読んでます。比較をしていきたいけど、気分次第でしょう。
運営しているクリエイター

記事一覧

はやり病とジェーン・フォンダ

はやり病とジェーン・フォンダ

流行り病に罹ってしまい、寝ているか、起きていても頭がぬぼーっとなった状態が続いています。

これに感染して、あまり辛くないひと、それどころか、無症状なひともいるというのが、なんともびっくり。わたしの場合、死にはぐるほどでないですが、なーんか奇妙な倦怠感があります。

切れ味もわるいです。

貴重なのは、倒れて、お世話されるひとの身に立てたこと。お世話されるのも体力つかいますね。羽毛布団をのけるのも

もっとみる
Disney+『THE BEAR』飲食業界ドラマ

Disney+『THE BEAR』飲食業界ドラマ

写真は、ラビットですが、ベアーのはなし。

なんでこの人たち、こんなに怒っているのかわからないんですけども。

というドラマです。

THE BEAR 。

邦題が『一流シェフのファミリーレストラン』で、なんとなく、『レミーのおいしいレストラン』と語呂が似ています。

一流シェフ……とはいったい。
と思いながら、そういう展開かあ、と、口を開けっぱなしにするか、ニヤニヤと、あるいは苦笑しながら見続け

もっとみる
Apple TV+『サイロ』SFドラマ

Apple TV+『サイロ』SFドラマ

写真はどこかで撮ったみどりいろ。パンデミックが起きた2020年に撮った写真を選びました。迫る緊張と衝撃。いろいろな対立が起きました。そのなかで敢えて共通項を探すと、「だれもが初めての経験だ」、ということでしょうか。

パンデミック以降、個人的に、ディストピア作品を見る機会が増えました。『コンテイジョン』、『ステーション・イレブン』、『The Last of Us』とか。

パンデミック前は、「こう

もっとみる
イタリア、探偵、バスローブ。そして『リプリー』。NETFLIX(2)

イタリア、探偵、バスローブ。そして『リプリー』。NETFLIX(2)

ドラマ版の『リプリー』。
好きなので、(2)です。

エミー賞では、監督賞の受賞。そして撮影技術、サウンド編集、視覚効果のカテゴリーで受賞しました。
作品賞は『私のトナカイちゃん』に譲りましたが、こちらは、性暴力、男性の被害者、続く困難などを描いて、重要な作品です。

70年も前の原作の再解釈でこわくて美しい『リプリー』、現代にやっと語られ始めた『私のトナカイちゃん』、エミーでは、よい棲み分けでの

もっとみる
エミー賞、『SHOGUN』主演、作品賞受賞でテレビに拍手しました。

エミー賞、『SHOGUN』主演、作品賞受賞でテレビに拍手しました。

ひと晩明けて。
きのう朝8時からU-nextでレッドカーペットを見て、授賞式を見ておりました。
端から端まで、この部門はこっちに賞が行ったのかーと、いちいち思い詰めまして、真田広之さんが主演男優賞で受賞、そして『SHOGUN』が作品賞を受賞などなど。そんな日記です。

わたしは、カズオ・イシグロの小説が好きで、彼がどんなポジションの作家だといったことは知らずに、ただ、好きだし、新作が出ると入手して

もっとみる
エミー賞間近。リミテッド部門の振り返り(下)

エミー賞間近。リミテッド部門の振り返り(下)

ドラマ界のアカデミー賞、エミー賞。
このまえ、アメリカでフランス料理を広めた、ジュリア・チャイルドのドラマ『ジュリア』を見ていたら、エミー賞にノミネートされたと喜ぶシーンがありました。

そういえば、ドラマの『ジュリア』自体は、エミー賞に入ってたっけ? ノミネートがなかったとしても、『ジュリア』はとても楽しく、見ているとおいしいものが食べたくなるドラマです。疲れた平日の夜に見て、心をなごませました

もっとみる
エミー賞が間近なので。おさらい。のはずが急な発表とサムライ描写

エミー賞が間近なので。おさらい。のはずが急な発表とサムライ描写

ドラマ界のアカデミー賞といわれる、エミー賞。
本日は、クリエイティブアーツ部門の発表が一部ありました。今日、そういう動きがあると知らなくて、Varietyをチェックしてたら、急に始まってました。

第1グループの発表、とありますねー。

短編のノンフィクション、リアリティーシリーズ部門で、『SHOGUN』のメイキング番組『MAKING OF SHOGUN』が受賞してました!

真田広之氏は、『ラス

もっとみる
エミー賞が間近なので。おさらい。まずはリミテッド(上)

エミー賞が間近なので。おさらい。まずはリミテッド(上)

ドラマ界のアカデミー賞といわれる、エミー賞。
今年は日本時間の9月16日(月・祝)の開催。日本では、U-NEXTで、朝9時から見られるようです。祝日にあたっているので、仕事が休みで見やすい方も多いのでは。

毎年、わーっと楽しむだけの私ですが、せっかくnoteを始めたので、自分用に情報を整理しながら、少しだけ海外ドラマを見たよ、という人も、エミー賞を楽しめる内容を書こうと思います。

わたし自身は

もっとみる
嘘、ヴェネツィア、殺人。『リプリー』。Netflix(1)

嘘、ヴェネツィア、殺人。『リプリー』。Netflix(1)

『リプリー』、よかった。
モノクロ、舞台はイタリア。

画面に映るすべてが芸術品に見えてきます。岩を彫り、道や家を造ったような村。自然の創造物である岩なのか、家の窓枠なのか。絢爛を極めた額縁。家具。極端に狭い場所にたっぷりと置かれ、かと思えば教会の天井は高い。文化。時間の成熟がドラマに箔をつけます。道はうねって車なんて通りづらい。でも通る。人の暮らしの積み重ねが美しいことにびっくりです。

そんな

もっとみる
『窓際のスパイ』S4第1話。Apple TVで見ました。

『窓際のスパイ』S4第1話。Apple TVで見ました。

『窓際のスパイ』のシーズン4第1話が、昨日9月4日(水)からはじまり、さっそく見ました。

期待通り面白かったーーーー! 満足です。

いつもならシーズンスタート時には2、3話見られたと思いますが、今回は1話ずつなのですね。それだけ自信があるということなのでしょう。来週が待ちきれません。

なるべくネタバレしないように書きますが、指が滑るかもしれなので、まだ見ていない方はUターンがおすすめです。

もっとみる
『シンパサイザー』。U-NEXTで見ました

『シンパサイザー』。U-NEXTで見ました

パク・チャヌク監督の連続ドラマということで見ました。

パク・チャヌク監督といえば、個人的には、映画『お嬢さん』。
むかし、BBCのドラマをぼんやり見ていたら、ええっーーっと、度肝を抜かれる瞬間があり、原作は、Wikipediaにはウェールズの作家と紹介されているサラ・ウォーターズの小説『荊の城』。これこそ、小説と映像の、まったくちがう面白さだ、と憧れていましたら、パク・チャヌク監督がみごとに舞台

もっとみる
『窓際のスパイ』シーズン4が始まります。Apple TVにて。

『窓際のスパイ』シーズン4が始まります。Apple TVにて。

『窓際のスパイ』。
Apple TVで見て面白かったので、原作を読んだら(和訳です)、これがまたすこぶる面白かった!
著者はミック・ヘロン。訳は田村義進。ハヤカワからです。

どんな感じか雑に紹介すると、だらしなく書類仕事はいい加減なフロスト警部が、スパイだったら。

(作品内容をキャッチしたくない人は、ここで引き返してね)

第1シーズンの予告。

ドラマでは、ゲイリー・オールドマンが主役を演じ

もっとみる