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新卒採用のスタートあたり、自身が働く会社を振り返ってみて思うこと

私には、毎年12月になると必ずといっていいほど「ある記憶」が蘇る。

2011年冬、私の「就活」の話だ。少しずつ始まった秋から本格化した冬、そして内定をもらった2012年4月、大学の友人から「もって3年だね!」と言われた時の話まで、当時の出来事が時系列となって、一喜一憂した記憶と共に鮮明に残っている。

もちろんこの10年の間で、さまざまな感情、想いと共に隣の芝が青く見えたことも何度もあった。それでも同じ会社で働きながら、あれよあれよという間に月日は過ぎ去っていった。

最近では新入社員の子から「noteめっちゃ読んでました!」とか、志望の子にも「見ました!」といただくことが増えている。私たちが就活生をしていた頃にはなかったように思うこの感覚に、時代の変化を感じつつ、たかが一社員のnoteだが、社名をオープンにすることの大きさやある種の責任をより一層実感する。

5年ほど前に始めたnoteは「会社の看板を取っ払った私を表現したい」と思ってのスタートだった。しかし仕事を通じて「会社のことを伝えきれていない」との想いや課題もあり、日々の生活のことだけでなく私から見える会社のことも綴るようになった。

今年も12月に入り、冒頭のように蘇ってくる就活時の記憶が、一段と色濃いものになっていた。というのも、実は、つい先日リニューアルした採用サイトの制作に携わっていたからだ。

もともと広報でコーポレートサイトを担当しており、春にリニューアルをしたのだが、その横で人事が運営をする採用サイトもリニューアルを検討していた。現在、私は人事も兼務しているため、その流れで人事の採用メンバー、パートナーの制作会社さんと共に走ってきたのだった。

これまでもさまざまな仕事が転機となり、アウトプットをしながら、会社から多くの気づきや学びを得てきたが、今回も同様に、一つの転機となったため、記しておきたいと思う。一社員の考えることではあるが、エントリーなどでの参考にしてもらえたら嬉しいな、と。

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行かなきゃ、
この先に、どうしても叶えたい未来はある。

「この先、自分は何になるのだろうか。」
「果たして、この道を進んで上手くいくのだろうか。」
そんな得体の知れない不安に、
胸がいっぱいになってしまうことはないだろうか。
どんな大人になって、どんな仕事をして、
そこに私たちは何を残せるのだろうか。

不安も、葛藤も、希望も、
そのすべてを一歩に変えて。

いつか思い描いた、ありたい自分。
どうにか力になりたい、目の前の人。
このままじゃいけないと思う、変えたい現実。
私たちロートはよく知っています。
その狭間には、不安や葛藤、そして希望があることを。
それらの思いを越え、一歩を踏み出せた時にだけ、
結局、すべては始まっていくということを。

それはいつの日か、君とロートの、
誇れる一歩になっていく。

踏み出される一歩の先に、容赦無く壁は立ちはだかる。
それでも、踏み出した一歩を信じ、向き合い、貫き通せたら。
それはいつしか、別の誰かの一歩となり、
チームの夢となり、ロートの存在意義となり、
社会へ大きな価値を生み出す、誇れる一歩になっていく。

次のロートが踏み出す一歩は、
今、君の足元から始まっていく。

まだ何者でもない、何にでもなれる君へ。
やりたいこと、叶えたい夢、
できる限り、たくさん考えてみてほしい。
そしてその先で、ちゃんと一歩を踏み出してみてほしい。
君がこの先辿り着く未来は、
誰でもなく、自分で決めていくものだから。
そうして踏み出した一歩は、
いつの日か、君とロートの、
誇れる一歩になっていくはずだから。

このコピーはリニューアルしたサイトのトップに掲載しているものだ。半年と少し、パートナー会社のコピーライターさんが、さまざまな形で会社を体感してくださり、私たちも喧々諤々しながら一緒に形にした。

前回、コーポレートサイトのリニューアルの時にもぶち当たっていたが、企業のことをビジュアルやコピーで表現するのは、本当に難しい。一言では表現しにくい複雑さ、奥深さをもつ会社だな、と思う。とはいえ、表現しなければならないので、できる限り近しい「これだ!」というところを狙った。

会社のことをきちんとご存じない方もいらっしゃると思うので少しお話をすると、胃腸薬や目薬などのOTC医薬品が皮切りとなってスタートした会社だが、今や売上の大半はスキンケア化粧品。さらにはアグリ(一次産業)を含む食や再生医療にも事業を広げ、「Connect for Well-being」とのビジョンを掲げ、これ以外の新規事業もたくさん行っている。

そして来年で125周年を迎える。これまでの歴史をつくってきてくださった先輩方や、支えてくださったお客さまのことを思うと、頭が上がらないし、正直、こういった場面でさらに適切な言葉もそう簡単に浮かばないな、といかに奇跡的なことなのか、と実感をする。

それを踏まえ、自分の足元を見ると「まだまだだ、との未熟さ」、「もっともっと、と焦り」を感じることも多い。私の性格も相まってかもしれないが。

先日、社内のあるPJで他部署の方々と話をしていた時、あるメンバーがこう言った。

今は、過去の先輩方が築いてくださったものがあってこそ、だけど、例えば5年後など未来は確実に自分達が築いたものが結果に現れるはずだからね。

今を生きる私たちの一つひとつが、未来をつくる。だからこそ、今に甘んじてはいけない、とヒリヒリとした感覚を抱くが、これは私だけでない。

今の当たり前は全て、過去に「誰かが考え、想いを持って形にし、世の中(社会やお客さま)とのコミュニケーションを重ねた結果」だ。もちろんすぐ花が開くものが全てではないからこそ、その歳月はさまざま。そして月日の経過・世の中の変化はコントロールができないなかで、その潮流を見極めることも必要になる。

何を見て、どう解釈し、どんな未来を描き、行動するのか。

仕事をしていくうえで、これが全ての原点にあるように思う。とはいえ、こうやって書くには簡単だが、実際はそう簡単なことではない。

大学受験までは、ある種「正解がある」ことだらけだった。社会においては「正解はなく」自分達で正解にしていくことが求められている。自分達が動いていかない限りには始まらないし、何も変わっていかない。

ちなみに、国内では約1,600人ほどのメンバーで構成される。「え?もっと多いと思っていました…!」とよくいただくが、思われている以上に実はそう大きな規模ではない。つまりは社員一人ひとりがどのような価値を発揮していくか?が問われる。言い換えると、一人ひとりが担う役割も大きいとも言える。なお、もともと役職や立場関係なく、フラットであることがカルチャーの特長の一つなので、1年目から同様だ。

書いていて、若干キレイな言葉、抽象的な概念の話になっている気がするし、一つひとつに対して、私自身が未熟さを感じることはたくさんある。それでも目指していることに変わりはない。

そう簡単には理解できない、奥深さがある。正解のない問いに自ら向かうこと、またその過程も味わいながらアウトプットをしていくことができる人には面白さを感じられるのかもしれない。なお、「味わう」という表現をしたのは、楽しいことばかりではなく、むしろ難しく、苦しいこと・辛いこともたくさんあるからこそ、それをどう乗り越えるか?も求められる。

会社を支える事業の土台があるからこそできることも多いとは思うし、ありがたい環境であることはもちろんである。それを自覚したうえでも、現状に満足せず、未来を見据えて取り組む。しかも「これまでにない、他とは少し異なる」方法で。それが、私たちのアイデンティティなのではないか、と。

最後に。会社での仕事と共に、コーチングを学び、セッションを通じて感じることがあるので、記しておくことにする。素晴らしい・ありがたい環境があったからといって、行動・アウトプットできるかはまた別問題。私はさまざまなところで「会社に(自分自身を)変えてもらった」という表現をしてきたが、結局は自分で「変わる」決断をし、行動してきたから。

「会社に何かしてもらおう」というスタンスだと、さまざまな場面で難しく、苦しいくなるだろう。会社では、人(社員)に対して「人がいて輝いてこそ企業が生きる」との考えがあるからこそ複業や兼務、社内起業家支援などさまざまな枠組みがある。社内でも度々言葉に出てくるが「会社をいい形で利用する・使い倒す」ことに尽きるのだと思う。

つらつらと想いを書いてきたが、明日が少しでも明るく思い描いたものに近づけるように、共に一歩を踏み出すぞ!と思う方が少しでも多くいらっしゃったらいいな、と。

ということで…もしご興味あれば、ご覧ください!
(25卒新卒採用エントリー〆切は2023年12月25日です)
何かあればXのDMなどからご連絡ください。

✳︎✳︎✳︎会社について書いたnoteはこちら✳︎✳︎✳︎

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