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東海編⑥【荒波の伊勢湾から斎宮へ】四輪紀行

赤線は Day6 で走ったルート

Day6: 2024.02.16 島田市 → 松阪市 173km

今日は渥美半島の先端にある伊良湖港から伊勢湾フェリーで鳥羽に渡るルート。風が強いのでフェリー会社に電話して運航状況と混み具合を聞いたところ、8:00台の船は出航し今のところ通常運航しているとのこと。平日なので混み具合も大丈夫そう。

もし欠航すると、名古屋方面をグルっと周るルートに大幅変更しないといけなくなるが、とりあえず運航継続を信じて渥美半島の先端に向かうことにした。

ナビに 道の駅 伊良湖 をセットし下道のルートを選んだ。どこを走っているのか分からなかったが、ナビの声に誘われるままに走っていると 日坂IC から R1 に合流した。

浜名湖南端のバイパスを往路とは逆に東から西に走り、道の駅 潮見坂 で休憩。車載機器からもちょうど「2時間が経ったので休憩しましょう」と声をかけられたところだった。運動がてら地図帳にスタンプを押しに車を降りると風がめちゃくちゃ強い。

道の駅を出てすぐのところにある 豊橋東IC で R1 を降り、渥美半島の南岸を R42 で西に向かった。道の両側にはキャベツ畑やいちごハウスが並び、どことなく春の気配を感じる明るい丘陵風景が続いている。

道の駅 あかばねロコステーション で休憩。相変わらず風が強い。

道の駅 あかばねロコステーション 近くの漁港

菜の花畑が一面に広がり黄色が鮮やかに輝いているところがあった。その先の駐車スペースにも菜の花が少し咲いていた。

日出町の海は穏やかに見えるが…
菜の花が咲いていた

伊良湖岬に着いた。12:10 出航のフェリーに間に合いそう。乗船列には数台の車が並んでいるだけなので乗れそうだが、ものスゴイ風で海は白波が立つ大荒れ。フェリーは出航するのかちょっと心配..
吹き飛ばされそうになりながら切符売り場まで歩いた。

車と運転手の乗船運賃は 7,600円。今のところ通常運航中とのことでひとまず安心。
1時間ほどの短い乗船時間だが、この海の状況だと船酔いするかもしれず、昼食は売店で買ったとうふドーナツで軽く済ませておいた。

昼食はとうふドーナツ
入港したフェリーに乗船

フェリーが入港し乗船。12:10 定刻通りに出航した。港の防波堤を出るとものすごい風と荒波。ザップンザップン縦横に大揺れで、船首がかき分けた大波のしぶきが吹き上がっている。船内で歩こうとすると踏ん張り切れず、おっとっと、とよろけるほど。

伊勢湾は大荒れ

もう随分昔(45年ぐらい前)のことだが、自転車旅で長崎から五島列島にフェリーで渡ったことがある。その時もシケで、3時間ほどの航行の間、そう大きくないフェリーはずっと大揺れ。船室でジッと座っていれば船酔いしそうなので、甲板に踏ん張って立ち、荒れる海を見ていた自分の姿を思い出す。
確か帰りは自転車をバラシて飛行機(YS11)で戻ったような記憶はあるがそれ以外のことはよく思い出せない...

島々に囲まれた伊勢の海に近づく頃には風が収まり波も穏やかになっていた。

鳥羽に近づく頃、穏やかな海になってきた

予定通り 1時間ほどで鳥羽港に着岸。伊勢の地に上陸した。

鳥羽に上陸

斎宮歴史博物館に向かった。R23 は空いている。信号を見落とさないように気をつけながらナビの誘導通りに走った。

博物館は大きな施設だった。入場料(340円)を払い館内に入ると、最初に斎宮と斎王についての、史実に基づくドラマ仕立ての映画を見た。
展示室には遺物展示もされているが、どちらかといえば模型や資料などの展示が中心。建屋周辺には現在も斎宮遺跡の発掘調査が続けられているらしい。

斎宮歴史博物館 土馬

日本書紀(垂仁天皇)を読んでいるときに、斎宮(いつきのみや)のことがなぜか気になり、たまたまこの博物館のことを知ってから一度訪れたいと思っていた。
この地に斎宮と呼ばれる施設群があり、御殿には斎王として皇女が住み、天皇に代わって伊勢神宮に遣わされる制度が南北朝期までの660年間続いたらしい。初めて知ったなかなか興味深い話だった。

今旅最後の夜は前日にネット予約したスーパーホテル松阪泊。朝食付きで、エッ?!と思うお手頃な価格設定で助かる^^ 
近くのスーパーで竹の子ごはん弁当と茶碗蒸しを買い夕食に。チェックインした時はガラガラだった広い駐車場は、日が暮れる頃にはほぼ満車になっていた。


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