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琴線に触れたnote集

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何度でも読みたくなる。 出会えたことに心から感謝したい、素敵なnote集。
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2021年9月の記事一覧

ばあちゃんの赤い車に最後に乗った日を、憶えていない

気持ちいい風が入るなあ。 ベッドに寝転んで膨らむレースカーテンを見ながら微睡んでいた。意…

翠 はるか
2年前
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子どもじゃなくて母性を育てている

息子たちの髪を乾かす時間が好きだ。 水浸しのままで逃げ回る子を追いかけ、体を拭いたりパジ…

Mica
2年前
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タイマグラの月

例え何百キロ離れていても、会いたい人がいる。 その為なら何時間費やしても疲れないし、何度…

月に吹く風

久しぶりにスーツケースとパスポートを用意する。 行先は日本から南へ3,210㎞。 パラオ。 * …

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前世をみてもらってから幸せについて考えた #呑みながら書きました

最近、ちょっとしたご縁があって、前世をみてもらったことがある。 わたしは割とスピリチュア…

moon
2年前
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もう二度と誰にも、この身を支配などさせない

高校3年生のとき早稲田大学の受験に落ちた日に家出をしたことが、予想外にも親父への牽制にな…

伊藤チタ
2年前
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おだんごをたべたのは

「すずちゃん、もうやめてよぉ」 耳まで真っ赤だ。 私から冊子を取り上げようと 一生懸命になっている姿がかわいくて、 つい意地悪をしてしまう。 「おつきさまがー、」 「きゃぁ〜っ」 「ひとくちー、」 「わぁ〜っ」 「たべて くれました!」 「もう、やだぁ〜」 文節ごとに強調して読み上げると、 姪はぷぅーっとほっぺたを膨らませた。 ー 12年前、姪が書いた作文が市の文集に載った。おばあちゃんと一緒におだんごを作り、窓辺に飾ってお月見をしたという話。当時まだ小学

そっと手紙を送りたい夜には

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好きだった文章が書けなくなった

好きだった文章が書けなくなった。そして、好きだった小説も読めない。書きたい。読みたい。そ…

好きを仕事にしてツラくないですか?

3年に2回くらい、体感的には毎年誰かに1回は聞かれている気がする。新入社員のオリエンテー…

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オーレスンの時計

時が進むのが早い。 大人になればなるほど、そう感じている人は身近にも多くいるのに、それで…