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はるのひ
2017年8月21日 03:01
朝、玄関の方へ歩きだす彼に向かって、名前を呼びかけ、右手を差し出す。 「はいはい」 もう慣れた彼は、そう言いながら戻ってきて、右手を差し出してくれる。「何なの、いつものこれ」と笑う彼と、しっかり握手をする。そして、へらへらしながら「いってらっしゃい」と彼を見送る。私が握手を求める理由を、彼は知らない。昔ある本で読んだフレーズが、ずっと心に残っている。主人公にとって大
2017年8月11日 01:02
先日、公開していた有料ノートを削除した。「大勢の人に読まれるのは少し気が引けるけど“誰か”に読んでもらえたらいいな…」なんていう思いから有料という形を取ったものの、やはりそんな理由でするのは何か違う気がする…と思ったのだ。「気が引ける」と思った理由は、気合いを入れて書き上げた初恋にまつわる内容に、自分のエゴが丸出しで恥ずかしくなったから。「私を分かってほしい」とか、そういう気持ちが強く出すぎて