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”ちょっとの工夫”でチームの心理的安全性を爆上げする方法【Retrospective】

こんにちは。日本初・海外向けアプリ開発のPMをしています、Haruniです!本日は私たちUSチームが毎週行っているレトロスペクティブ(スプリント振り返り)方法を紹介したいと思います。

私たちのチームは日本人だけではなく外国籍のメンバーもおり、チーム間でのコミュニケーションを高める上で、スプリント終了後の振り返り(Retrospective)はとても大事にしています。

本日はチームの心理的安全性をあげられた”ちょっとの工夫”を紹介したいと思います!

この記事に向いている人
・チームの心理的安全性をあげたい!
・毎回振り返りを行っているけどなんかうまくいかない
・もっと効率的な振り返り方法がないかと模索している
・異文化混合チームがどんな振り返りをしているか気になる!


KPTA+フォーマット

チームで使っているフォーマット

私たちが使っているボードは、通常のKPTAをベースに、Appreciation(感謝)を加え少しアレンジしています。
K:Keep(左上)
P:Problem(右上)
T:Try(右下)
A:Appreciation(左下)
A:Action(右)

大まかな流れ

  1. うまくいったこと(Keep)・成果や感謝(Appreciation)をチームで共有する

  2. うまくいかなかったこと(Problem)をチームで共有する

  3. うまくいかなかったこと(Problem)の深堀

  4. 次やるべきこと・ネクストアクション(Action)を考え、Asanaに起票する。

1. うまくいったこと(Keep)・成果や感謝(Appreciation)をチームで共有する

Keepでは、スプリント中にうまくいったことを記入します。
Appreciateでは、スプリント内で誰かに伝えたい感謝の言葉や、チーム・個人での成果を記入します。(「xxさんxxを手伝ってくれてありがとう!」「売上xx達成した!」など)

ちょっとした工夫:
課題や改善ばかりにフォーカスせず、成果の祝福・感謝を伝えるなどにも時間を割くようにします。
特に日本人は真面目なので改善だけに焦点を当てがちですが、ただ改善だけだとチームのモチベーションは下がります。だからこそ、このパートは大事にしてください!特に感謝は、ちょっとのことでも必ず書くようにしましょう!

2. うまくいかなかったこと(Problem)をチームで共有する

Problemにあたる場所です。うまくいかなかったことや改善すべきと感じたことを共有します。レトロスペクティブの肝ですね。

KPTA+用のSlackチャンネル投稿用

ちょっとした工夫:
問題が起きたときにすぐに記録できるよう、KPTA+専用のSlackチャンネルで投稿し、レトロスペクティブでストックしたProblemを振り返れるようにしています。(実際いざレトロスペクティブで記入するとき、忘れて書けないことが多いのですよね。笑)

3.うまくいかなかったこと(Problem)の深堀

そもそもの目的はなんだったのか、なぜそうなったのか、今後も再現しそうか?成果への影響度は大きいか?などを深ぼります。

ちょっとした工夫:話があんまり噛み合わないなあ〜と思ったら、「そもそもの目的や前提ってなんだっけ?」「どうしてこれやってたんだっけ?」と議論し直すことが大事です。だいたい話が噛み合わない時は目的や前提がそもそも噛み合っていないことが大きいです。

4. 次やるべきこと・ネクストアクション(Action)を考え、Asanaに起票する。

ネクストアクションの案をチームで議論し、次回から行う具体的なネクストアクションをきめます。ネクストアクションが多く出過ぎてしまう場合は、投票で絞ります。

ネクストアクションをきめたら、Asanaに起票します。そして、次のレトロスペクティブの頭10分くらいで、Asanaボードをもとに進捗確認します。

KPTA+用のAsanaボード

ちょっとした工夫:AsanaなどのKANBANボードで、別途レトロスペクティブ専用のボードを作成。ここでは、レトロスペクティブででたTryやActionを起票し、後続Actionもちゃんとトラッキングするようにしています。

その他の”ちょっとした工夫”

  • Zoomのコメント機能を推奨し、他の人が喋ってる場合でも感想や意見を歓迎する

  • MiroやZoomのリアクションを積極的に使うように呼びかける

チームの声

・「Retrospectiveを通じて意見を言いやすくなった。チームの心理的安全性の向上に貢献した」
・「そもそも他人との認識は合わないのが当たり前。なのでRetrospectiveを含めた対話の機会は意識的に作る必要がある」
・「プロダクトに関わる全てのロールが参加しているので、チームでお互いの問題を自分ごととして捉えらえる(越境する)ようになった・チームで施策のwhyを考えるようになった気がします。レトロスペクティブってすごい大事なのかもしれないなと思いました」
・「自分のロールと関係ないことでもkeepやproblemとして上げている点(プロダクトやワークフローなどに関して)が良い」
・「共有より深堀する時間に重点を置いている点が良い」
・「共通する目的(成果)はチームで祝うというところが重要」

まとめ

レトロスペクティブは、本当にチームの心理的安全性を向上させた要因の1つだと思っています。是非この記事がみなさんのチームのためになればと思います♪
参考になった方は、いいねでお知らせいただけるとうれしいです。

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