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【読書メモ】『自分のことは話すな』(吉原珠央)|その②

こんにちは!最近noteが楽しい、はるねずみです。

ちょっとしたときに「あ!これnoteに書きたい!」と衝動的に思うようになりました。と言っても、いざ書こうとしたらうまくまとめられなくて、下書き保存したままお蔵入り…があるあるパターンなのですが笑

というわけで今日も、吉原珠央さんの『自分のことは話すな』について。

その後、第一章を読み切ったので、前回の続き35ページ~83ページまでを読んだ感想をお話します。


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この本を選んだ理由や34ページまでの感想は、前回の記事を読んでいただければ幸いです!
(こちらの記事、沢山のスキ!やTwitterのリプ欄への感想コメントをいただき、とても嬉しかったです!読んでくださった方、「次の更新も楽しみ」と言っていただけた方、本当にありがとうございました✨)

書籍名:『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』
著者 :吉原珠央(よしはらたまお)
出版社:幻冬舎新書

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それではスタート(*´ω`)ノ✨✨


「雑談」とは、聞き手にメリットのない話

第一章の後半では、本書のテーマである「雑談」について深堀して解説されています。

会話の場面では、必ずしも何かを決定するための議論や話し合いなど、有意義なものばかりではなく、他愛ない話をすることも多いと思います。

果たして、そのすべてがダメなのか。じゃあ一体何を話せば…?(;'∀')アワワワ

著者の吉原さんは、「いらない雑談」について次のように定義付け・分類されています。

①相手から「求められていない話」・・・・・・あなたの意見やアドバイスなどごく一般的な内容
②「〇〇であろう話」・・・・・・確証のない噂や推測の「多分~だと思います」といった内容
③「得のないムダ話」・・・・・・会話を途切れさせないためだけの「だから何?」といった誰も得をしない内容

『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』P52


なるほど!

会話を途切れさせないようにとか、先ほどまで他に人がいたのに急に二人きりになってしまって沈黙が気まずい…みたいなときって、上の3つに当てはまる雑談をしがちだなぁと思いました。

例えば定番だと、天気や気温の話とか、その場にいない第三者の話とか、自分の身に起きた出来事を1~10まで説明して聞かせてしまうとか…

というわけで、

①~③の具体例と、「どうしていらないのか」を考えてみました。


3つの「いらない雑談」とその理由

①相手から「求められていない話」

「映画『〇〇』を観たことない人って、人生の半分損してると思う」

こういうセリフってネットでもリアルでもよく聞きます。

相手が「〇〇っていう映画気になってるんだけどどう思う?」と意見を求めてきた場合には、もしかしたら「求められている話」になるかもしれません。

が、そうでなく何の脈絡もなくこのセリフをぶつけられた場合には、「その映画、観たけど微妙だったんだよなぁ…」と相手が自分の意見を言い出せずに気まずい思いをしたり、「なんで損してるなんて断言されないといけないの?」と不快な思いをする可能性もあります。


自分の意見やアドバイスは、相手に求められて初めて感謝されるものであり、そうでない場面では、感謝どころか「押し付けがましい」「上から目線」と捉えられかねないので注意が必要そうです。
(たとえ、善意の気持ちからであったとしても…)

私も、好きなものについて話している時なんか特に、熱くなって少し盛った表現をしてしまうことがあるので、押し付けにならないようセーブしなければ!と思いました(;'∀')


②「〇〇であろう話」

はっきりしない噂や憶測の話ほど、生産性のないものはないですよね…

例えば、その場にいない第三者の話を延々と続けた場合、下手をすると「目の前に相手に興味がない」という無言の意思表示になってしまいかねません…!

ただ、その第三者が二人にとって共通の知人であれば、「会話の糸口」「共通の話題」という意味では有用かもしれません。


でも、その場にいない人の話をするときには、それが「陰口」にならないように注意すべきだと思います。

「△△さんって多分カフェとか興味ないと思うんですよね~」

など、第三者である△△さんについてのネガティブ寄りの憶測・決めつけは、人によっては「陰口」と捉えかねませんし、「ねずさんが裏でこんなこと言ってたよ」と噂を広められる可能性もあります。

それに、もしかしたら自分が知らないだけで、「△△さんは実は大の珈琲好きで趣味はカフェ巡り」ということだってあり得ます。

そうやって憶測で人を決めつけることは、自分のイメージを下げるだけでなく、決めつけた相手を知るきっかけを自分で切り捨てることにもなってしまいます。


でも、これがポジティブな憶測だと話が変わってくると思います。

例えば、目の前の相手と「今週末カフェに行こうよ」と話している場面で、

「△△さんっていつも珈琲飲んでるよね?カフェで過ごすのも好きかもしれないから誘ってみない?」

のような会話なら陰口にはならないですし、本人に聞いてみて憶測が外れたとしても、「そうか。△△さんはカフェは人が多くて落ち着かないから好きじゃないのかぁ~」と、白黒ハッキリしますよね。

そうしたらまた別の機会に誘うとか、憶測でない会話ができるようになるので、良いんじゃないかなと思います。
(生産性がある!とも言えそう)


つまり、憶測の話が必ずしも悪いというわけでもなく、憶測が憶測のまま終わることで、目の前の相手に興味がないという意思表示になってしまうこと、言い方に気を付けないと陰口になりうること、決めつけることによる機会損失・・・

というデメリットがあるので、雑談のテーマとして扱うときには注意が必要なのではないかと、私は解釈しました。


③「得のないムダ話」

あまりよく知らない相手と二人きりになってしまったとき、「何か話しかけなければ…!」と焦って、ついつい沈黙を作らないためのムダ話をしてしまいます。

あるあるなのが、

私「今日も寒い(暑い)ですね~」
相手「そうですね~」
私「明日もこんな感じなんですかね~」
相手「多分そうでしょうね~」

②の「○○であろう話」に通ずる部分もありますが、「だから何?」というか、「そうですね~」としか答えようのない話ですよね…(;'∀')

自分自身、この話題を振って相手がどう返してくるかなんて、あらかじめ想像していると思います。


つまり、本当にそのことについて話したい、相手の意見を聞きたいという目的や相手への興味があるわけではなく、「ただこの時間が気まずいからどうにかしたい」「会話を続けておきたい」という、自分の不安を紛らわせるためだけのものに過ぎないんですよね。

そういう下心はきっと相手にも伝わるでしょうし、「そうですね~」としか返しようのない話を振られて退屈に感じたとしても、無視すれば逆に気まずくなるので相手も相槌を打つしかない。

相手からどんな反応が返ってくるかも、どんな返事を求められているかもわかる、空気を読み合って沈黙を埋めることだけを目的とする会話は、お互い疲れるだけで、これも生産性はない「いらない雑談」ということですね。


「相手と向き合う姿勢」を見せることが大切

著者の吉原さんは、「会話」について次のように断られています。

あなたが誰かと会話をしていて、「この人は、私としっかり向き合って話をしてくれている」と感じることができれば、それは雑談にはなりません。

『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』P57


なるほど!(今記事2回目 笑)

確かに、先ほどの「いらない雑談」3つは、いずれも「相手を無視した話である」という共通点がありました。

そうではない、「相手としっかり向き合い、相手のために話す」会話であれば、それは「雑談」にはならないということですね。

他愛ない話であったとしても、例えば、

「そういえば、この間話してた古民家カフェ、行ってみてどうだった?」

「ねずさんのプリンの写真見て、私も食べたくなって探したら、いい感じのカフェ見つけたよ!今度インスタに載せるね♪」

こういう風に話しかけられると嬉しくなります。

自分が過去に話したこと(投稿したもの)を覚えていてくれている。
さらに、感想を聞いてくれたりして相手も興味を持ってくれれば、それが二人の共通の話題となる。


これは、実際私もされて嬉しかった経験から、意識的に人との会話の中に取り入れるようにしています。その人の誕生日、好きなものや趣味、大切にしているものや考え方を覚えておくようにして、また次回以降話すときに話題に出してみる。

「あなたに興味があります」と言葉にすると照れますが、そういう方法なら、お互い恥ずかしくなく十分に伝わるし、きっと喜んでもらえるんじゃないかなと思います。


見た目だけで決めつけてない? <体験談>

ここでは、私の最近の気づきをまじえてお話します。

先日バイト先で、同期の年上女性(50代)の方と隣の席になりました。

隣同士になったのはこれが2回目だったのですが、正直、年齢も離れているし、パッと見た印象から「話や趣味が合わなそうだなぁ…」と決めつけて、仕事のことを話すにとどめていました。

ただ、

「待てよ…?本当にそうか?」

と、頭の中でもう一人の自分?の囁きが…!!笑


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今まで、私は「この人はきっとこういう人」と決めつけて、自分と合わないと判断したらそれ以上近づく努力はしてきませんでした。

その根底には、価値観や意見の食い違いによって「自分が傷つきたくない」という思いもあったかもしれません。
あるいは、自分の過剰な自信・プライドから、無意識に相手を「きっとこれくらいだろう」などと見下していたのかもしれません。(物凄く失礼なことですよね…)

でも、宅録ナレーターとしての活動と同時に、SNSで積極的に見知らぬ人と交流するようになったことから、その姿勢が少しずつ変わってきたのを感じています。

会社や学校など、いつでも顔を合わせられる相手であれば、近くで見られるという点である程度までは会話なしでも相手を知ることができます。

けれど、ネット上の繋がりのみで会うことができない相手の場合、

「この人と仲良くなりたいな」

と思ったら、相手のツイートを遡って読む、その他noteやブログ、Instagramなど…その人が発信している媒体を色々とチェックしてみる。

自分から相手を知ろうとしなければ、遠くに住んでいて会ったこともないその人のことを、いつまでも知ることはできないし、心の距離も変わらない。


実際、話しかけてみて、質問してみて、声を聞いてみて、その人の書いた文章を読んでみて…
「相手の印象がそれまでの思い込みと大きく変わった!」ということは、一度や二度ではありませんでした。

それを繰り返すうちに、私の「他人を決めつける」という悪い癖も少しずつ改善されていき、「まずは相手をよく見てみよう」「話を聞いてみよう」と考えられるようになりました。

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なので先ほどの場面でも、私は話しかける内容について一旦頭の中で考えてみました。

「この仕事が終わったら次はどうするつもりなんだろう」
「さっき、休日は”録画しておいたのを見る”と言っていたなぁ…。何を観てるのか聞いて、そこから話を広げてみようかな」

どんな話題なら相手が楽しく話してくれそうか。

考えながら観察していると、その方の爪がとても綺麗なことに気が付きました!

綺麗に切りそろえられた長い爪には、半透明でオレンジ色のラメが入ったマニキュアが塗られていて、控えめにツヤツヤと光っていたんです。


私も、普段セルフネイルをしているのですが、ムラになってうまく塗れなかったり、すぐに剝がれてきてしまったり、そもそも自分の爪の形が好きじゃなかったりして…

綺麗な爪に目が釘付けになり、思わず、

「爪、綺麗ですね!ご自分で塗られているんですか?」

と話しかけました。

すると、その方なりのこだわりや、気に入っているポイントなど、自分から嬉しそうに話して教えてくれました。

その後も、仕事以外のペットのワンちゃんの話やお子さんのこと、前職のことなど…こちらから無理に質問を探さなくとも、自然と話題が生まれていきました。


相手の情報を引き出してから、目の前の相手に合わせた提案ができる状態で会話を進めるほうが、本来の売り上げという目的への近道になります。

『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』P37


↑では、ビジネスにおける会話の持っていき方についてアドバイスされていますが、これは日常の人間関係を良好にするという目的でも十分に活かせると思います。

「この人ともっと仲良くなりたい」

と思ったときには、相手としっかり向き合ってよく観察し、質問したり話を聞いてから、相手が楽しく話してくれそうな話題を考えて振ってみる。

この、「相手が楽しく話してくれそうな話題」は、相手を知らなければ思いつけません。

自分の憶測や決めつけで当てずっぽうで次々話題を出したところで、それが相手にヒットしなければ、生産性のない退屈な雑談で終始し、会話の機会そのものが終わってしまうかもしれません。

焦って無理に話題を探すのではなく、あえて沈黙を作り、相手をよく見て聞く時間を作るといいのかもしれません。


感謝・尊敬できるところを探してみよう

「なんだかこの人、なんでもかんでも褒めてくるなぁ…」

ということ、ありませんか?

もちろん、褒めてもらえて悪い気はしないけど、こちらが表面的なことしか話していないうちに、条件反射的に「スゴイ!」と言われてしまうと、

「いやいや、そんなことはなくて…」

と慌てて訂正したくなってしまうんですよね。

もしかしたら自分の言葉足らずのせいで、相手に誤解を与えてしまっているんじゃないかと心配になるんです。

だからそういうときは、それ以上詳しく聞かれたわけでなくとも、

「いや、でも実際はこうこうこうで、これくらいのもんなんですよ!だから本当に、私なんて全然すごくないんですよ…!!」

と、必死に謙遜することで、相手と自分の認識のギャップを埋めようとします。

ただ、いくら本当のことを話していても、こうやって「私なんて…」と自分を落として話すのは気持ちが落ち込んでしまうし、相手も聞いていて気分がいいものではないかもしれません。

つまり、表面的な部分だけを見て褒めるのは、言う側も言われる側も、お互いしんどいコミュニケーションになってしまいかねないのでは?と、私は思います。


とは言え、「褒める」はうまく使えば、良好な人間関係を構築するのに大いに役立つはずですよね。

著者の吉原さんは、おすすめの方法として次のような考え方を提唱しています。

軽い褒め言葉は、発言している人の自己満足にすぎません。__私がおすすめしたいのは、「相手に感謝していること」「尊敬できるところ」「この人すごい!と思うところ」を発見しようとする考え方です。

『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』P68


なるほど!(3回目)

「相手の褒めるべきところを探そう!」と身構えると、適切な場面で適切な言葉が出てこないかもしれません。

「え、今そこ褒める…?(嬉しいけど)」
「いや、それはそれほどじゃないんだけど… いや、でもありがとう💦」

相手にとって、褒められて嬉しい部分やタイミングとズレてしまったら、逆に気を遣わせてしまうこともあります。

なので、「良いところを探す」というよりも、「感謝」「尊敬」をベースに、その気持ちを素直に言葉にすれば良いんですね。

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実は、私もこれは今絶賛練習中です…!!

Twitterのリプ欄など、何か「お礼をするとき」には、+αで相手の持つ魅力的な部分についても言及するようにしています。

まだ慣れていないのと、やたら丁寧すぎて(?)、もしかしたら、

「なんだか大げさな人だなぁ」
「もしかして、私に媚び売ってきてる?」

と思われている可能性すらあります…💦

が、そんな下心は全くありません。


というのも、私は社交辞令やお世辞があまり好きではないタイプです。

嘘をつくのも嫌いなので(下手ですぐバレるので)、本当に思ったときにしかそういう言葉は発しません。だからどんなに大げさでくどい表現をしたとしても、発言している以上、それは本心です。

もっとサラッと、相手が抵抗なく受け取れるようなスマートな伝え方ができるといいなぁと、今は模索しています。


「自分と向き合ってくれている」と相手に感じさせられる話題選び、「本当に思ってくれているんだ」と素直に受け取られる感謝や尊敬の言葉。

ネットでもリアルでも、実際の人間関係の中で試行錯誤し、失敗からも学びながら、自分の癖を直していきたいと思っています。


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【この記事で紹介している本】

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第一章の感想はここまでです。
次は第二章を読み進め、話したいことが出てきたらまた更新します!

今日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう(*´ω`)ノ✨✨

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