嬉しかったおくりもの
こんばんは、はるねずみです。
先日、妹に会ったときに少し早めのクリスマスプレゼントを贈りました。
ちゃんと会うのが1年以上ぶりだったのと、もうすぐクリスマスということもあって、普段プレゼントをすることもないのですが、気まぐれで何か贈りたくなったんです。笑
妹に会うことにした理由は、もともとは母宛に書いた手紙を妹に託して、母に渡してもらうためでした。
なので、会う約束をした時点ではプレゼントのことなど頭になかったのですが・・・手紙だけだとなんとなく味気ないような気がして。
二人に同じものを贈るなら何がいいかな?と考えたとき、真っ先に思いついたのが「ハンドクリーム」でした。
なぜなら、ハンドクリームは、私が過去に友達にもらったプレゼントで、特に嬉しかったというか、心に残っていたからです。
今日はその思い出話を少しします。
その友達とは、私が会社員として働いた会社員のうち、3社目で知り合った同期の女の子でした。歳は私より1つ上で、とてもしっかりものでした。
同期とは言え、その子は地方から出てくるために引っ越しの都合もあり、私の方が2週間先に入社しました。
2週間遅れでその子が入ってきた、確かその日の帰り。
駅まで一緒に歩く道すがら、
「これからよろしくね!仲良くしようね」
というようなことを、目を見ながら力強く言ってくれました。
その会社に入る前、つまり2社目で働いていた頃は、人間関係が非常にブラックで色んなゴタゴタがあり、私の心も荒んでいたのこともあり・・・
そんな風にまっすぐに「仲良くしたい!」と言ってもらえたことに驚きつつも、すごく嬉しかったのを覚えています。
それから結局、私は4ヶ月ほどでその会社を辞めることになるのですが、その子とはプライベートでご飯や飲みに行ったり、仕事や恋愛のことなど、他の人には話せないような色々なことをお互い相談し合いました。
その子と私とでは、仕事の配属も微妙に違っていたものの、席は向かいで、当時社内で使用が許可されていたチャットアプリを使用して、二人だけの会話をしたりもしていました。
辛いことも多かったけど、相談できる同期がいて、愚痴を聞いて笑い飛ばしてくれたその子のおかげで、短い期間であっても楽しく働くことができました。
その子が、私に「退職祝い」としてハンドクリームをもらったんです。
ハンドクリームはもちろん、スキンケア化粧品とかコスメとか、普段ドラッグストアでしか買うことがない私は、同世代の女の子の間で流行っているようなコスメブランドはほとんど知りませんでした。
名前を聞いたことがあるものはあっても、そういう高いものを扱っているお店には、足を踏み入れるどころか近づくことさえできなかったので・・・
なので、その子がくれたハンドクリームのブランド「Laline(ラリン)」も当時の私はその時初めて知りました。
ちょうど退職した時期が3月だったこともあったためか、春らしい「チェリーブロッサム」の香りの、淡いピンク色のチューブに入ったハンドクリームでした。
それはドラッグストアに置いてあるものの中では嗅いだことのないような、ふんわりとした上品な甘さで、いかにも綺麗なお姉さんから漂ってきそうな優しい香りがしました。
自分では絶対に買わないような、高級ハンドクリーム・・・
もらったときはもちろん嬉しくて、でも使うのがもったいなくて、ちびちび使っていたら、使い切るまでに1年くらい(もっとかな?)かかりました。
(容量も結構たっぷり入っていたのもありますが・・・)
このプレゼントが、どうしてそんなに心に残ったのかというと、その香りがすごく好みだったとか、入れ物が可愛いとか、クリームの質がいいとか、そういうことではなく・・・
使うたびに、その香りを嗅ぐたびに、その子のことを思い出すことができたからです。
はじめのうちは、もったいなくてケチケチ使っていたけれど、ある時から毎日のように使っていました。
その会社を辞めて、ときどき会うことはあっても、だんだんその頻度は減っていき、とうとう連絡を取り合うこともなくなりました。
それでも、そのハンドクリームを使うたびにその子の顔が思い浮かんで、このプレゼントを私のために選んでくれた理由やその風景を想像したりしていました。
その子と頻繁に会っていた頃の私は、自分の悩みごとを聞いてもらってばかりでした。しかも、どんなに親身なアドバイスをもらっても、結局聞く耳をもたずに、延々と同じことばかり言い続けて、悩みを根本的に解決しようとしていませんでした。
その子とすれ違っていったのは、私が自分のことしか見えていなくて、その子のことを友達として大切にできていなかったからだと、今はわかります。
今はもうその子からもらったハンドクリームは使い切ってしまって無いけれど、自分が買ったものでも手に塗っていると、たまに思い出します。
もしまたその子と会えたなら、今の自分はもっといい友達関係を築けるのかな。その子を一人の人間として、大切にできるのかな・・・と、想像したりしています。
でも・・・
自分のことで手一杯な私には、やっぱり「友達」って贅沢かもしれません。
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ハンドクリームには、そんな思い出があります。
もらって嬉しかったプレゼントは、贈り主のことを思い出させてくれるもの。だから毎日身につけられたり、目にするところに飾れたりするもの、かな~と・・・
だから私も、今回妹と母に何か贈りたいと思ったときに、「ハンドクリームにしよう!」とパッと思いつきました。
優柔不断の私にしては、こんな即決できることってなかなかないんです。
私はずっと、自分から家族と距離を置いてきました。
これからもきっと、それは大きく変わらなくて、良くて年に数回会うかどうかレベルだと思うからこそ、会わなくても思い出してもらえるような、ハンドクリームがいいと思いました。
母にはキンモクセイを、妹にはサクラの香りを選びました。
(ちなみにラリンではなく、ロクシタンのものですが・・・)
先週の火曜日、妹に母の分も一緒に渡しました。
選んだものの、二人の香りの好みがわからなかったので「二人で好きな方を選んで」と伝えておきました。
それで今日、母から今年3月以来のLINEが来ました。
「プレゼントありがとう」って。
贈り物とか手紙とかって、結局贈る側の自己満足でもあるから(特に私の場合は家族との距離感が普通と違うから)、かえって嫌な気持ちにさせたらどうしよう・・・という不安もあったけど、ひとまず安心できました。
火曜日に、予定通り妹と母と三人でランチとカラオケに行く予定です。
すごく緊張するけど楽しみ。
母は喜怒哀楽すべての感情が大きくて、もれなく涙がついてくるような涙もろい人なので・・・(;'∀')笑
きっと会ったら泣くんだろうな。
そして私もつられて泣くんだろうな~。
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今日は「嬉しかったおくりもの」の思い出話でした!
ちなみに、超余談ですが、私は職場のコールセンターで、隙あらばハンドクリームを塗りたくっています!(手洗い・消毒のあとは必ず!)
そのおかげか、手の甲がときどき自分でも信じられないくらいスベッスベになっていることがあって・・・(残念ながら”常に”ではありません笑)
手は自分でもよく目にする体の部位でもあるので、綺麗だったり触り心地が良かったりすると、気分が上がるんですよね(*´▽`*)
手袋していないとすぐ手が乾燥して荒れるので、この冬はハンドクリームを手放せなさそうです!
あわよくば手のモデルになれるくらい綺麗な手を目指したい✨✋✨笑
それでは!
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう~(*´ω`)ノ🎁✨✨
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